ヨガセンター藝 UeL AKITA
2020.02.16 UP

連載 | SUSTAINABLE DESIGN 秋田県秋田市 ヨガを通じて自分自身を見つめる場を。

LOCAL

 2008年のリーマン・ショック発生時、瀧聖子さんは秋田県で暮らしていた。「大勢が長期間、自宅待機せざるを得なくなり、周囲で自死の話を耳にするように。秋田の地獄絵図を見たかのようでした」。その後、上京。仕事をしながら秋田のため、精神疾患を抱える人たちのためにできることを模索し、ヨガに行き着いたという。「ヨガの哲学は人間とは何かを解く、最も古い思想であり、一度に大勢の人と向き合えることから、ヨガを学ぶ決意をしました」。

 先生となった瀧さんは東京でヨガを教えていたが、約4年前から月に1度秋田で教室を開催。参加者2人からのスタートだったが、気づけば県内4か所で開き、100人ほどが集まるように。「一人では教えきれないと思い、ヨガの先生も育成して、常設のスタジオをつくることにしました」。昨年12月、秋田市に『ヨガセンター藝 UeL AKITA』をオープン。与えられたものを大事にしてポーズがとれているのか。これを通じて、日ごろの行動や思考を見つめ直す。

 秋田の冬空は雲が厚く、どんより。これを考慮して、ヨガセンターは天井が高く、内装はカラフルな色づかいに。ヨガを終えると、秋田特有の「お茶っこ」の時間もあり、人とのつながりも大切にする。

記事は雑誌ソトコト2020年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

text by Mari Kubota

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久保田 真理

くぼた・まり
ライター・編集者・ワークショップデザイナー。2016年より秋田県・藤里町のまちづくりに関わる。藤里町のウェブサイトにて、聞き書きの手法で町を紹介する「旅する藤里」を連載中。