阿寒湖
2020.03.20 UP

アイヌとともに時を過ごし、先住民の知恵を知る北海道・阿寒湖の旅が始まります。

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Anytime, Ainutime! ツアーに参加してみませんか?

アイヌがガイドに立ち、参加者を大自然や先住民の知恵に誘ってくれる、あたらしい旅が始まります。舞台は、北海道釧路市の阿寒湖温泉地区。阿寒摩周国立公園の原生林に囲まれ、国の特別天然記念物の「阿寒湖のマリモ」が生育することでも有名な美しいカルデラ湖・阿寒湖のほとりにある地区です。
ここには約120人が暮らすアイヌコタン(集落)があります。アイヌコタンがある阿寒湖温泉には、アイヌ古式舞踊を披露するシアター、温泉もあり、観光と文化が共存する場所として近年は海外からの観光客も増えています。

アイヌコタン

ただ、多くのお客様を迎えながらも、アイヌ文化に触れられるのは民芸品店や舞踊鑑賞くらいで、さらに一歩踏み込んだ、アイヌ文化を深く知ってもらえる場がありませんでした。
そこで企画されたのが「Anytime, Ainutime」。アイヌ文化を受け継ぐ、阿寒湖のアイヌが中心となって立ち上げ、自然と共存してきた祖先の文化の素晴らしさ、魅力を伝えていくガイドツアーです。「湖の時間」「森の時間」「創る時間」をテーマにした4つのツアープログラムが用意され、湖や森を散策したり、アイヌの逸話を聞き、刺繍や木彫りを体験できる内容です。

もともと、縄文文化から続縄文文化、擦文(さつもん)文化と続き、そしてオホーツク文化と交わり、800年ほど前から独自の文化を築いたとされるアイヌは、動物や植物、火や水、生活用具など、人に恵みを与えてくれるもの、そして天候など人の力が及ばないものを「カムイ(神)」として敬いました。アイヌは、アイヌ語で「人間」という意味です。アイヌは自然の一部として、自然と共存し、カムイに感謝を捧げて暮らしてきました。
自然に語りかけながら植物を採集したり、大切な人を想いながら自然をモチーフにした文様を刺繍したり、木彫りし、人と人、モノ、自然との関係性を大切に育んできました。

阿寒の森

そんな文化を体験してもらうツアーをガイドするのは、阿寒湖で暮らすアイヌの人びとです。普段は木彫作家や民芸店の店主、古式舞踊の踊り手などをしています。アイヌの文化を気負いなく受け継ぎ、自身たちもアイヌ文様に美しさを感じたり、カムイノミ(カムイに捧げる儀式)に心揺さぶられるような体験をし、その文化や伝統を「自然体」で次に伝えようとしています。そして、恵みを与えてくれる阿寒湖の土地に貢献したいと考えています。

ガイド

4つのツアープログラムの中で、所要時間が一番長く、密度の濃い時間を体験できる「湖の時間」では、アイヌの伝統楽器ムックリを簡単な彫刻作業で製作した後、森を歩き、阿寒湖の湖畔へ向かいます。自然と調和したアイヌ文化に触れられる「湖の時間」ツアープログラムの5つのポイントを紹介します。

▼「湖の時間」ツアー・5つのポイント

①伝統楽器「ムックリ」を作って、森へ。

ムックリは、口琴(こうきん)とも呼ばれる、アイヌの伝統楽器。自然の音を表現する木の楽器で、動物の声や風の音などを表現できます。簡単な製作体験でムックリを作り、それを持って森へ。アイヌにとって森は、食料や衣類・道具のもととなる、さまざまなものを得るための大切な場所。植生や森にまつわる伝承などをガイドに聞きます。

ムックリ作り

②歩くときは、木の枝「クワ」を持って。

ガイドとツアー参加者は「クワ」という先が二股に分かれた木の杖のようなものを持って歩きます。かつては、杖として持ったり、疲れた時に地面に刺して荷物をかけたり、熊に遭遇したときには先を切り落として槍にして闘ったという逸話も残っています。

テックワ

③自然のものを取り尽くさない。「サラニプ」の“すき間”に込められた思い。

ガイドの中にはわざと網にすき間を空けている「サラニプ」というかばんを持ち歩く人も。なぜすき間を空けているのかというと、森の種を採りつくさず、採ったとしてもすき間から一部が落ち、自然に還っていくためです。アイヌは自然と共存する民族。森への敬意の表われです。

サラニプ

④森の奥で、ムックリを演奏してみる。

森の奥、少し開けた場所でムックリ演奏のコツを習い、ガイドと一緒に自由に音を鳴らして遊びます。ムックリは薄い板についている紐を引っ張ることで、弁を振動させて音を出し、口の中に共鳴させて倍音を響かせる楽器です。手作りのムックリは、お土産として持ち帰れます。

ムックリ演奏

⑤湖岸で、アイヌの知恵や文化を聞き、学ぶ。

森を抜け、ゴールとなるのは大きく開けた湖岸。圧倒的な存在感でそびえる雄阿寒岳と阿寒湖を一望できる場所で、ひと休み。湖岸の植生など、アイヌの知恵や文化にまつわる話をガイドから聞きます。湖面に見える水の波紋ひとつをとっても、アイヌ文化につながります。代表的なアイヌ文様「モレウ」はアイヌ語で渦巻を意味し、湖など水面で見られる波紋をヒントに生まれました。

▼「湖の時間」ツアー概要やお申し込み方法は次のとおりです。

「湖の時間」
―アイヌが愛する湖岸の景色と出合う旅
ツアー参加料金:大人・子ども共に(1名)7700円(税込)
時間:約2時間半 
対象:小学生以上 
最少催行人数:2名(定員10名)
催行期間:6月〜翌3月
※ツアーは予約制。2020年4月30日から予約受付開始予定です。ツアー催行は2020年6月1日から。

ツアー詳細・予約はこちらから

※なお、ツアー内容は変更になることがあります。最新の情報や詳細についても公式HPをご覧ください。

湖岸

また、「湖の時間」のほかに、「森の時間」ツアーと「創る時間」ツアーがあり、こちらもオススメです。
「森の時間」は森歩き中心のプログラム、「創る時間」は屋内で刺繍体験、もしくは木彫体験をすることができます。どちらもガイドから伝承や民話を聞くことができ、楽しく充実した時間を過ごせます。ぜひご参加ください。

▼「森の時間」、「創る時間」ツアーの概要やお申し込み方法は次のとおりです。
「森の時間」
―森と生きるアイヌの精神に触れる旅
アイヌにとって森は生活に欠かせない大切な場所です。森には多くのカムイ(神)が存在すると考え、感謝の意を示して暮らしてきました。ガイドとともに森を歩き、アイヌの伝統楽器ムックリの演奏体験をします。
ツアー参加料金:大人・子ども共に(1名)5610円(税込)
時間:約1時間30分 
対象:小学生以上 
最少催行人数:2名(定員10名)
催行期間:6月~翌3月

森歩き

「創る時間/刺繍体験・木彫体験」
―カムイから頂く材料を使い、アイヌ文様の刺繍体験、もしくは木彫体験
自然の中からヒントを得ているという、さまざまなアイヌ文様。生活に密着した衣服や道具にその文様は施されてきました。「創る時間」では、文様に込められた意味を聞きながら、実際に刺繍、もしくは木彫でその文様を入れていきます。
ツアー参加料金:各体験大人・子ども共に(1名)4290円(税込)
時間:約1時間 
対象:小学生以上 
最少催行人数:2名(定員10名)
催行期間:通年

創る時間刺繍

※ツアーはいずれも予約制。2020年4月30日から予約受付開始予定です。ツアー催行は2020年6月1日から。

ツアー詳細・予約はこちらから

伝統的なアイヌ料理

さらにオプションで、伝統的なアイヌ料理をいただくプログラム「食の時間」も。阿寒湖アイヌコタンにある「民芸喫茶ポロンノ」で楽しめます。メニューは以下の7品。

・アマム(豆やいなきびの入った炊き込みご飯)
・ユックオハウ(鹿肉入りの汁物)、もしくはチェプオハウ(鮭入りの汁物)※どちらか一つ選択
・カパチェプルイベ(凍らせたまま薄切りにしたヒメマス)
・メフン(鮭の腎臓の塩辛)
・ラタシケップ(かぼちゃの和え物)
・コンブシト(昆布タレの団子)
・アイヌ茶

山で採った山菜、猟師から仕入れた鹿肉、道内産の野菜などを使った料理を存分に味わえます。

「食の時間」
※「森の時間」「湖の時間」「創る時間(刺繍体験・木彫体験)」のいずれかに参加された方のオプションです。
参加料金:大人・子ども共に 3,300円(税込)
時間:約1時間
対象:小学生以上
最少催行人数:2名(定員10名)
催行期間:通年

※なお、ツアー内容は変更になることがあります。最新の情報や詳細についても公式HPをご覧ください。

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