野外活動もやっています。Jリーグクラブの運営会社『株式会社今治.夢スポーツ』
2020.04.21 UP

連載 | FC今治が、今治.夢スポーツである理由。 | 6 野外活動もやっています。Jリーグクラブの運営会社『株式会社今治.夢スポーツ』

LOCAL

「次世代のために、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」を企業理念に掲げ、Jリーグに所属するサッカークラブ「FC今治」の運営を核として、スポーツ/健康/教育の3つの事業を展開しています。
教育事業の一環である「しまなみ野外学校」では、「海や川、森や里の文化を通じて、自然と人の暮らしの共生を体感する事で、生きる力の育み、地球環境・自然への関心の拡大を目的とした気付きの場」を創る事を目的に、シーカヤック/キャンプ/登山などの野外活動を通じた冒険教育に取り組んでいます。

しまなみ野外学校

こんな時代だからこそ

リスクにチャレンジし、仲間と力を合わせて困難を乗り越えた時の感動や変化する自然環境の中での様々な野外体験を通じて、若い世代の遺伝子にスイッチを入れるチャンスを与えたいという思いで始まったのが『しまなみ野外学校』です。 

子供だけでカヤックを運ぶ

子供だけで火を起こす

若い世代と旅するという事での発見

瀬戸内海に散りばめられる700を越える島々へ、シーカヤックにテント寝袋、鍋、釜、食器や食材を積み込んで旅をします。
無人島も有れば、有人島も。有人島も住民1人の島から10人程度の島など様々な島が有ります。そこに行くという事は、子どもたちにとっては未知の世界なわけであって、行くと決めた時から、心の中の冒険心に火が灯ります。ひと夏の間に開催される長期キャンプは2つあって、1つは10才~15才の『島の冒険キャンプ』と、もう1つは『瀬戸内海縦断プロジェクト』。広島県から四国今治まで瀬戸内海をシーカヤックで9日間かけて海を渡ります。

この2つの夏の長期キャンプには、全国から若い世代が見知らぬ島へ思いを寄せて『なぜ、この旅に参加したいのか』を、自らのワクワクした探究心を手紙に乗せて届けてくれます。その文字の向こう側から聞こえそうな想いに私たちもワクワクが募る。もうその時点から、子どもたちも私も旅は始まっているわけです。

島の冒険キャンプとは?

集合写真

今治の子どもたちと他府県から参加の子どもたちが共に、テント寝袋鍋釜食器をシーカヤックに積み込んで、瀬戸内海の島々での9日間の大冒険の旅。『島の冒険キャンプ8泊9日』は、〝冒険する・チャレンジする・体験する″当たり前の豊かさの根っこを探しに、無人島を仲間と共に目指します。

瀬戸内海縦断プロジェクトとは?

集合写真

本州広島県から海路を越えて四国今治市を目指す、14才からの若き世代たちの冒険の旅です。
『本当の豊かさとは、何なのか』
海を渡り、瀬戸内の自然と文化の中で“生きる”ことに向き合いながら、仲間と共に島から島へ100キロ近くに及ぶ瀬戸内海を縦断する旅。結論に身を任せた上で確かめながら、決められたことをなぞる野外体験では無く、解っている事など何一つなく、毎日の中で起こりうる出来事を積み重ね、全ての関わりが影響し合う中で、全員で創り上げるプログラムです。

こちらは法人向けにも開催しており、実際に上場企業や団体職員、国家公務員の皆さまの研修として活用頂いた実績もあります。

また、FC今治のトップチームだけでなくユースの選手も年に1回、海ではなく山でのプログラムに実施しています。
前回は駒野友一選手のチームがテーマを出した瞬間にすぐに分析してました。トップチームが新チーム体制になり初めて集まった次の日のプログラムなのでまだお互いよく知らない中、攻略方法をすぐに体得し、他のチームに1時間半ぐらいの差をつけてゴールしました。

荷造り

海図を見る

海はおよそ6時間おきに満ちたり引いたりしています。知ってはいたものの、風景や仲間たちとの旅の心地よさにぐっと心奪われて、気持ちを許し過ぎると、海からの気がつくべきサインを見落として、せっかく立てたテントが浸水するなんてこともあります。そんな失敗も有るわけで。
お風呂なんて入れない時が無人島での暮らしでは普通なのですが、海にプカプカ浮いてすっきりさせつつも、時より島にある井戸の水をお借りしての真水を手にした時の喜びがたまらないのです。

井戸

進行管理も子どもで

不便だけれど不自由ではない。そこから何を学ぶか

無人島はどうしたって街の暮らしと違うわけですが、便利快適安全な街のリズムに慣れ親しんだ脳と身体は、気持ちと裏腹、ついつい習慣を持ち出して、習慣というモノさしで世の中を渡ろうとします。そのモノさしが自然界では、通用しない事が多々あります。
通用しない事を、実体験を通じて体感すると、それは失敗からの学びとして『よしよし!一つ覚えました。明日は対応出来ちゃうもんね』と、未知の世界の扉をすいすいと開けて、先へ先へと進めるわけです。

島に上陸

習慣と言う街の世界では、ミスや失敗は怒られ自信をなくす世界なのかも知れませんが、自然界でのミスや失敗は、そう感じたなら次に改善していればぜんぜん問題ないし、ミスや失敗を楽しんでしまえばいいと思う。要は受け入れればいいだけなのです。

海上
 

キーワード

木名瀬 裕

きなせ・ひろし
しまなみの島々(今治市)から、生きるをテーマにする野外活動家 旅人。海で川で山で若い世代の遺伝子のスイッチを入れまくる人。野外活動家×被災地活動家。旅人→猟師→リバーガイド→ガイド会社経営→野外教育を通じた人材育成→FC今治(Jリーグクラブ)初の野外教育『しまなみ野外学校』にて活動