和歌山県田辺市×東京でオンラインMTG開催!今、関係人口ができることとは?
2020.05.15 UP

和歌山県田辺市×東京でオンラインMTG開催!今、関係人口ができることとは?

PEOPLE

和歌山県田辺市と首都圏がつながり、新しい関係をつくっていく「たなコトアカデミー」。新型コロナウイルス(以下コロナ)の影響で自粛モードの中、2020年2月にプログラムを終えたばかりの第2期生メンバーと田辺市のローカルプレイヤーの皆さんでコロナ時代をどう打開するか、「オンライン田辺の会」が開催されました。

はじめに。

たなコトアカデミーに参加した2期生の定塚といいます。
コロナ禍で多くの地域が大変な思いをしている中、頭に思い浮かぶのは、講座中に地域で出会った方々との思い出でした。
農作業のお手伝いをしながらリアルな暮らしを体験したり、実際に地域で起きているユニークな活動を学んだり、スナックで飲み明かしたり…(笑)
何より講座で田辺の未来を一緒に考えた時間は、田辺をまた帰りたい場所の一つにしてくれました。「皆さんの活動を僕なりにも応援したい!」その思いからたなコトメンバーの一歩を記事にさせていただきました。
今、最適な答えがなくもがいている方がたくさんいらっしゃるかと思います。すぐに正解がわからない状況なのであればアクションの過程を共有しあうことで、互いのヒントなるのではないでしょうか?
この記事も誰かのアクションのヒントになってくれたら嬉しいです。

「たなコトアカデミー」とは
和歌山県田辺市と『ソトコト』がコラボした、首都圏と田辺市をつなぐ連続関係人口講座です。東京での講座や現地実習を通して田辺の方々と出会い、自分らしい地域との関わり方を一緒に見つけていきます。

オンライン会議はなぜ始まったのか?

きっかけはSNSの一言

きっかけは「オンラインでも6月6日は田辺の日を開催しましょう」と発信していた、たなコト2期生の平川暢さん。緊急事態宣言が発令された直後の4月11日に、たなコトメンバーと田辺のローカルプレイヤーが集まるフェイスブックグループ内で「急ですがオンライン田辺の会やりません?」と発信!すると「参加します!」の声が続々と集まり、4月12日に「どんな状況か、今何ができるか」を共有し合う会を行うことになったのです。
*6月6日は田辺市の『梅の日』であり、2期生メンバーとの同窓会を行う予定日です、受講生と田辺の方々の間で「田辺の日」と呼ばれています

会話から見えてきた現状とアイディア

4月12日、田辺でお世話になった方々と受講生を交えた12人が「お久しぶりです!」からスタートしてそれぞれが近況報告。「家で何しているの?」「変わらず畑で作業しているよ〜」など雑談を交えながら、コロナの話題を前向きに考えるために意見を出し合いました。白熱した話し合いは1日に収まりきらず、翌週の19日も開催が決定。2回にわたった計5時間の話し合いには、地域のリアルな現状と今後のアクションに繋がる手がかりがありました。

田辺の現状

  • 農産物の販路
    外出自粛により直売所の需要が低迷
    田植えは予定通り準備していたものが実施される
    柑橘類への大きな影響はないが、柑橘シーズン後のコロナの影響が心配される。
  • 宿泊施設
    利用は少なくなり、観光地への影響は日に日に大きくなっている
    オンライン宿泊やエア旅などを実施しているところもある。
  • 飲食店
    味光路(JR紀伊田辺駅周辺の居酒屋、スナック店)は閑散としている
    直近の売上に大きく影響があるため、デリバリーを始めるレストランもある。

田辺の皆さんは「この1ヶ月をどう乗り切るか」と「今後どうやって立て直すか」、今と未来の両方に課題がある現状です。
それを踏まえて、今後のどのようなかたちであれば、今と未来にメリットがあるのか案を出し合いました。

手段とアイデア

  • オンラインサイト
    オンラインショップBASEで販売サイトを立ち上げて飲食店や農作物を支援する。
    テイクアウトの紹介サイトで口コミをする。
    お取り寄せグルメサイトを立ち上げる。
  • デリバリー
    宿泊施設のお客さん向けの食材仕送りセットや自分に合うお米を見つけるセットなど、パッケージ商品化する
  • オンライン体験
    リモートで味光路のスナックのママと会話をする。
    田辺の料理をリアルタイムでレクチャーしてもらう。
  • 3密に配慮したオフライン体験
    海辺に3m感覚でスナックを設置し、ソーシャルディスタンスを保ったまま接客
  • サブスクリプション
    直近の収入で困っている方を支援するための未来チケットを販売する。
  • 行政や企業とのコラボ
    ふるさと納税と連携する。
あ
参加者 田辺のまちづくり会社『南紀みらい』和田真奈美さんのメモ

2月に講座を終えた全員にとって田辺は、とても身近な地域である状態でした。これまでに半年間かけて築いた関係です。また顔がみたいと思える関係だったからこそ直ぐに実現できたのだと思います。
発起人の平川暢さんにオンラインMTGを提案した思いを聞いてみました。

平川暢さん
せっかく結んだ関係です。このコロナでどうなっているのか、互いを気にかけているでしょう。今のその気持ちを表せる場がほしいと思いました。 全部を知っているわけではなく利害関係も少ないからこそ吐き出せることもあって、今はそれが大事かもしれない。自分のことより人のことを考える方が一生懸命になれることもあると思います。おしゃべりで救われるものもある。 いずれその中で、前向きになる気持ちの変化やプロジェクトが何か生まれればいいなと思っています。 今後は関わり方ごとにグループ化していくかもしれません。そうするのが自然なプロセスであれば、それもいいだろうと今は思うようになりました。集まってくれる仲間がいることですし。 田辺の魅力に惹かれ、仲間とこれからも関わっていきたいと思っている僕は関係人口の見本のような人なのかもしれません笑

"関係人口"を巻き込むことで生まれるチャンス

あ

コロナの渦中、地域それぞれに抱えている悩みは多く、地域の方も手探りな状態が続いていると思います。
しかし逆境だからこそ、これまでとは違うタイミングで人と出会い意気投合したり、これまでの関係性を見直しありがたさを再認識したり、ふとしたアイデアから新サービスが生まれたり…意外な行動が現状を打開すると信じています。今は各地でその種が散りばめられている予感がします。「オンライン田辺の会」で起こった現象はその一つです。これまで地域がつくり上げてきた人との関係は、このタイミングで効果を発揮するのではないでしょうか?
どんな地域にも関わりたい人がいて関わってほしい人がいる、双方が動きやすい状況を模索する中で関係性はより強固になっていくのかもしれません。