野菜販売
2020.05.31 UP

連載 | ファームフェスの『麻雀ツーリズム!!』 | 3 中目黒で野菜の無人販売はじめました!

LOCAL

麻雀、できなくなりました。

みなさん、こんにちは。ファームフェスの柏木です。
麻雀ツーリズム、いきなりコロナでピンチです。東京から出てはいけません。
地方に行けない僕は家に缶詰め状態の毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

麻雀ができないならば、今できることをアクションに繋げてコミュニティから新しく楽しい社会をつくろう!と、僕たちは地元・中目黒にて野菜の無人販売をはじめました!
第一弾は、カフェ「中目黒ラウンジ」にて、目黒区とゆかりのある山梨県北杜市産有機JAS認証・オーガニック野菜の無人販売からスタートします。

というわけで今回は麻雀の話は一切ありませんので、よろしくお願いいたします!

 

ー北杜市と目黒区は仲が良い

もともと、北杜市と目黒区との関係は、戦時中までさかのぼり、当時の目黒区小学生たちの学童疎開先のひとつが北杜市であったことから、いまでも八ヶ岳林間学園などで関係が続いています。目黒区のおじいちゃん・おばあちゃんたちの中には、子どものころ食べもので北杜市にお世話になったという方たちもいらっしゃるのです。

今回、野菜を提供いただく「井上農場(ファーマン)」は、毎年目黒区の小学校約10校が夏の農業体験で植え付けや収穫を体験する農場で、うちの子どももお世話になりました。販売する野菜は、今年も小学生たちのために井上さんはじめ農場のみんなが丁寧に育ててくれた有機野菜です。

新型コロナの影響で小学生の農業体験が中止になってしまったため、新たに売り先を探さねばならないのですが、それよりも、せっかく育てた野菜をできれば子どもたちに食べてもらいたいという井上農場のみなさんの想いがこの無人販売に詰まっています。

井上農場で農業体験をした小学生がポップを書いてくれましたー。
井上農場で農業体験をした小学生がポップを書いてくれましたー。

井上さんと僕

井上さんは、十数年前に埼玉から北杜市に移住した有機農家で、当時なんのあてもない中、金髪で北杜市役所に「農業やりたいんですけど」と相談に行って今に至るそうで、農場のメンバーも元ヤンや元引きこもりの方とかだいぶ面白いため、農場は「再生工場」と言われています。地中にスピーカーを埋め込み、スイサイダル・テンデンシーズを爆音でかけて野菜を育てたこともありますが、今は誰が見ても立派なファーマン!大人より子どもたちに大人気の農家です。

増えつづける耕作放棄地の再生が僕のライフワークなのですが、これも3年前、井上さんとの出会いから始まりました。日本の国土は「中山間地域」と呼ばれる山あいの土地が約8割を占めるので、アメリカや北海道のような大規模農業ができません。そのため昔は、集落のみんなで山を削って、石を拾い集めて石積みを作って「棚田」を開き、生活の糧を得ていました。

農業をやったことのない人はわからないと思いますが、棚田での農作業は、重機も入らないしアップダウンも激しいので生産効率がめちゃめちゃ悪いため、一番最初に耕作放棄地になります。棚田は日本の原風景なので、なくなっちゃうと環境問題はもちろん、何より気持ちが寂しくなるので、企業に畑を持ってもらって耕作放棄地を再生しよう!という「RE FARMプロジェクト」を3年前に始めたのです。
詳しくはこちらをどうぞー! → https://re-farm-project.com/

 

飲食店を応援しよう!

一方、営業自粛など切実な状況下に置かれている飲食店にとっては、テイクアウトやデリバリーなどこれまでの営業体制とは違った新しいサービスが必要とされています。
店頭で無人販売を行うことで、売れ残りそうな野菜を店側で半値にて購入し、鮮度の良い状態で調理できればフードロスの削減、仕入原価の改善、使用する食材の品質向上にも繋がります。

さらに、無人販売のシステムを活用したテイクアウト販売も可能に。
消費者にとっては「安心・安全」をもう一度考える機会になると思っていて、「いくらで買うか」よりも「誰(どこ)から買うか」が、新しい判断基準になってくるのでは(オーガニックだから安心とか安全とかという意味ではありません)。

無人販売の良いところは、人件費がかからないためお手頃な値段で買ってもらえることですが、それよりも人情商売ができること。ほとんど原価での販売ですが、生活の苦しい方はちょっとズルしてもしょうがないです。困った時は助け合いということで、余裕があるときにちょっと多めに入れていただければ笑

飲食店へのデリバリーもやっております。
飲食店へのデリバリーもやっております。

コロナ後の社会は間違いなく変革していくはずで、そこにはコミュニティの力がより大きく、この先は友だちの輪が世界を作っていく気がします。

無人販売は、中目黒ラウンジにて6月いっぱいテスト販売を行ないます。
生にんにく、ほうれん草、リーフレタス、サニーレタス、大根など、この時期種類はあまり多くありませんが、農家が一生懸命育ててくれた野菜をぜひお召し上がりください!

今後はいろんなところで無人販売が広がって、飲食店と農家、お客さんと飲食店、
お客さんと農家、お客さんとお客さんが繋がっていくようなシーンが増えれば良いなあと願っています。

麻雀ができる日常がはやく戻ってきますようにー。
 

キーワード

柏木 光二

かしわぎ・こうじ
ファームフェス取締役。大学卒業後に下高井戸で古本屋・バラード堂を経営後、中目黒でブックカフェ・combineを経営。飲みすぎた酒をすべてはきだし、地に足をつけた農業の仕事へと2016年、ファームフェスを設立。日々、地方と目黒を行き来しています。1976年、秋田県湯沢市生まれ。