スマイルアフリカプロジェクト
2020.07.04 UP

連載 | スマイル アフリカ プロジェクト | 94 スマイル アフリカ プロジェクト ランニングフェスティバル2016開催。

SUSTAINABILITY

毎年秋の恒例となった「スマイル アフリカ プロジェクト」のリレーマラソンイベント。今年も秋晴れに恵まれた11月3日、東京・有明で開催しました。親子ランも含め、みんなでいっしょに汗を流しました。

アフリカまでの距離をみんなで走ろう!

「笑顏の花を咲かせよう」

 11月3日、東京・有明で「スマイル  アフリカ  プロジェクト  ランニングフェスティバル2016」が開催された。このイベントは「スマイル  アフリカ  プロジェクト」の一環として始まり、今では年齢や性別、障がいの有無に関係なく、みんなで3時間休みなくタスキをつないで走るリレーマラソンとして親しまれている。また、車いすランナーも一般ランナーと一緒に走るというバリアフリーを実現させた大会でもある。

 ランナーはタスキだけでなくアフリカへの思いもつなぎ、参加者全員が走った距離の合計が日本からケニアまでの約1万1300キロに達するのを目標に爽やかな汗を流した。プロジェクトのフロントランナーを務める高橋尚子も、プロ車いすランナーである廣道純さんと一緒にタスキをつないだ。

親子で楽しく駆ける。
親子で楽しく駆ける。

 まずリレーマラソンに先がけ、親子で手を取り合い1キロを駆ける「親子ラン」が行われ、32組69人が参加した。普段、なかなか家族とスポーツをする時間を取れないお父さん、お母さんが子どもと一緒に汗を流す姿も恒例となった。この日、単身赴任先から戻って妻子と合流し、ランニングで久しぶりのスキンシップを図ったお父さんの笑顏は実に微笑ましかった。ゴール間近でむずかる3歳の女の子をなだめ激励するお母さんは、沿道からの声援を受け、最後は子どもを抱いて大きな拍手に迎えられてゴールイン。「この中から未来のオリンピック選手が出たら楽しいですね」と高橋も笑顔だ。

3時間を走り終え、最後はチームのみんなでゴールをする。高橋さんも応援!
3時間を走り終え、最後はチームのみんなでゴールをする。高橋さんも応援!

サークル仲間やママ友たち、いろいろなチームが参加。

 リレーマラソンに参加したのは40組164人。会社の同僚や学校のサークル仲間、幼稚園のママ友たちなどのグループのほか、プロジェクトを応援する積水化学工業からも女子陸上競技部セキスイフェアリーズのOGや会社の有志が参加し、健脚を披露してくれた。また、69歳の高齢のご両親と息子さんの一家3人のチームにはとりわけ大きな声援が送られていた。廣道さんのほか、車いすランナー4人が参加し、一般ランナーと並走した。また、韓国・ソウルで開催される「2016  中央ソウルマラソン」出場直前だった廣道さんが「ここで調整させていただきます」と、一人で20キロを颯爽と走り続ける姿は圧巻だった。「本気で気持ちよく走りました」と廣道さん。

 一般のランナーは車いすランナーのスピードを間近で感じる機会となった。会場には「車いす体験ブース」も設置され、大勢が足を運んだ。「思っていた以上に難しい。車いすランナーの運動能力の高さに頭が下がります」とは、体験者の声である。

大勢の参加者から集まった、アフリカの子どもたちへのシューズ。
大勢の参加者から集まった、アフリカの子どもたちへのシューズ。

 イベント会場には「シューズ特別回収ブース」が設けられた。積水化学女子陸上競技部からも40足が寄贈された。「選手のシューズはちょっとでも底が減るとレースで使えなくなります。それがこうしてお役に立てるのは素晴らしいことです」とフロントマネージャーの山口賢さん。

最後にみんなで記念撮影。
最後にみんなで記念撮影。

 この日、リレーマラソンで走った距離の合計は1432キロ。4年で計5572キロ。今回、回収されたシューズは290足だった。その向こうにアフリカの子どもたちの笑顏が見える。

photographs by Hiroshi Ikeda 
text by Katsuyuki Kuroi

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黒井克行

くろい・かつゆき
1958年北海道出身。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家に。主な著書に、『高橋尚子 夢はきっとかなう』(学習研究社)、『テンカウント』(幻冬舎文庫)、『男の引き際』(新潮新書)、『日野原新老人野球団』(幻冬舎)など。日本大学法学部非常勤講師も務める。