鶏肉とオクラのスパイシーシチュー「ガンボ」を食べて多様性を考えよう
2020.09.06 UP

鶏肉とオクラのスパイシーシチュー「ガンボ」を食べて多様性を考えよう

SUSTAINABILITY

サステナビリティ、持続可能性という言葉は、リサイクルや環境資源のことだけではありません。人々が手と手を取り、末長く暮らしていくために必要なことすべてを指すのです。

今回のテーマは、「結びつき」。日本に住んでいると実感しにくいことですが、実は身近な事です。

ガンボ(鶏肉とオクラのスパイシーシチュー)レシピ

材料(2人分)

ガンボ

玉ねぎ 1/2個(粗みじん切り4㎜角)
オクラ 200g(輪切り5mm幅) 
鶏もも肉 100g(サイコロ大)
トマトホール缶 1/2缶
水 1カップ(200㏄)
にんにく(おろし) 3かけ(大さじ1)
サラダ油 大さじ1
薄力粉 大さじ1塩 
大さじ1/2
胡椒 小さじ1/2

(A スパイス)
オレガノ 小さじ1/2  
タイム 小さじ1/2  
パプリカ 大さじ1  
カイエンヌペッパー 小さじ1/2

作り方

①鍋にサラダ油を熱し、中火でにんにくを炒め、香りが出てきたら、玉ねぎ、オクラを加える。

ガンボ

②野菜がしんなりしてきたら、鶏もも肉を加え、色が変わったら薄力粉を振り入れる。3分ほど混ぜながら炒める。

ガンボ

③トマト缶と水を加え、弱火で10分煮る。

ガンボ

④Aのスパイスと塩、胡椒を加え、さらに弱火で20分煮て完成。

 

+SDGsエッセンス

ガンボのレシピは世界中から集まった素材でできているんです。

みなさんは、オクラの原産地はどこかご存知ですか?
実はアフリカなんです。
オクラは18世紀の奴隷貿易時代に、アフリカから船に載せられ、アメリカの南部に運ばれたといわれています。

アメリカ南部に運ばれたオクラは、フランスやスペインからの入植者が持ってきたスパイス、そしてアメリカ南部の食材と出会い、郷土料理である「ガンボ」という料理になりました。
この「ガンボ」は、オクラを指す、西アフリカの言葉です。

ガンボ

スパイシーで美味しいこの料理。でも、その背景にはアメリカが多くの国々からの人々で成り立ち、その方々の文化が混ざり合い食文化ができたことがうかがえます。

そして、18世紀から続くこの料理は、今、各家庭ごとのレシピがあるくらいの家庭料理となっていて、日本で言う「お味噌汁」くらいの感じだそうです。

この料理を食べて、料理や素材の変遷を想像してみるのも面白いかもしれませんね。

冒頭で「結びつき」と書きましたが、このように歴史ある料理や事柄は、過去のいろいろな歴史や背景が結び合ってできています。
これらを次の世代に残すためにもいろいろと取り組まないといけないことや意識しないといけないことがあります。

ただ、難しいことではなくて、家の中でもできること、身近なことだと感じてくれれば嬉しいです。

次回のレシピもお楽しみに!

SDGsについてもっと詳しく

recipe by Naoyoshi Motoyama
text by Shuko Takeda

キーワード

本山 尚義

1966年神戸市生まれ。
フランス料理を修行し、ホテルの料理長になる。
27歳の時に訪れたインドでスパイスの魅力に出会い、世界の料理に目覚め、以後世界30ヵ国を巡りながら料理を教わる「旅するシェフ」となる。
帰国後にレストラン「パレルモ」を開き、2010年から2012年にかけて世界195ヵ国(当時外務省が認めていたすべての国)の料理を提供するイベント「世界のごちそうアースマラソン」を開催。
現在はお店を閉め、世界の味を家庭で楽しめるレトルトにして販売する「世界のごちそう博物館」主宰。
2017年に425人の支援により370万円以上の資金を集め、念願のレシピ本『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』を出版。
https://www.palermo.jp/