東川米
2020.08.15 UP

連載 | SUSTAINABLE DESIGN 東川米 町と水と、地域のお米のよい関係。

FOOD

 北海道上川郡東川町。「写真の町」としても知られるこの町は、道内最高峰の旭岳の雪解け水を生活水として利用する、全国でも珍しい「上水道のない町」だ。その水質のよさに加え、昼夜の寒暖差の大きさ、粘土質の土壌(埴壌土)など稲作に適した条件が重なり、北海道屈指の米どころでもある。「東川米」は、地域の名を冠したブランド米として2012年に道内最初の地域登録商標をされた。

 農家の人々は、味への誇りをもって米づくりに取り組む。どの商店に行っても東川米が積まれ、町の人々はためらいなく「うちの米は旨い」と話す。そして、蛇口をひねると天然水。毎日、必ず口にするお米と水が疑いなくおいしいということは、町の外から来たばかりの僕には、とても贅沢で幸せなことだと感じる。

 今晩も、炊き立てでほくほくの東川米が食卓に並ぶと思うと心が弾む。白米を口いっぱいにかき込むと、今どんなに世の中が大変でも、この瞬間は幸せになれるのだ。

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 東川町では「ゆめぴりか」「ななつぼし」などの品種の生産が盛ん。全道6地区から選抜され、さらに審査にかけて選ばれる「ゆめぴりかコンテスト2019」では、「JAひがしかわ」が最高金賞を受賞した。

記事は雑誌ソトコト2020年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photograph & text by Daishi Hatada