時間や地域を問わずにリモートで働けて生活できるDIGITABLEで幸せな100年人生に向けて
2020.08.10 UP

連載 | DIGITABLE LIFE〜ニューノーマル時代の生き方〜 | 1 時間や地域を問わずにリモートで働けて生活できるDIGITABLEで幸せな100年人生に向けて

DIVERSITY

新連載!DIGITABLE LIFEニューノーマル時代のサステナブルな生き方がスタート。ウィズコロナで新しい生活様式に地球上が変化しました。職場も学校も食事も買い物も毎日の衣食住の環境が一気にデジタルシフトされました。デジタル化が進み、毎日の時間(オンかオフか)や地域(都心か地方か)の制約と境目が薄れ、仕事の時間と家族・大切な人とのプライベート時間のバランスも大きく変わりました。本連載ではデジタルシフトをいち早く推進してきたデジタルシフトウェーブ代表取締役の鈴木康弘が、デジタルを取り入れることで誰もが仕事もプライベートも健康的でサステナブルなDIGITBLE LIFEを送れると提唱いたします。

コロナ禍2020年夏のある日 

 2020年夏のある日、朝9時、朝食を終えコーヒーを片手に仕事部屋に入り、PCの前に座る。「おはようございます!」社員達の明るい声が聞こえてくる。月曜日の朝は、全社会議からスタートだ。以前は、月曜日と言えば、週末の疲れも取れないまま、満員電車に乗って通勤してくる社員達はどことなく疲労感が漂っていたものだ。しかし、最近は、そんなことはなく、社員達は睡眠をしっかりとった清々しい顔をしている。会議が始まった。全員が資料をPC上で共有しているため、誰もが特等席で会議に参加している。会議の中でディスカッションが進み、意見はオンライン上のボードに書き込まれていく。議事録をわざわざ作る必要もないし、会議は録画されているので、休暇を取っている社員も明日にでも確認することができるだろう。会議終了後、今度は、クライアントとリモート会議だ。移動時間が無いので、とても効率が良い。提案資料を画面に映してディスカッション。以前は、資料は印刷して提出していたが、印刷時間も紙代も大幅にカットされた。ディスカッションの内容を踏まえて、リアルタイムで資料を修正して、その場で確認いただき提出。持ち帰り仕事も大幅に減少した。 

 昼12時、リビングに入ると、妻の料理がテーブルの上に用意されている。「お疲れ様でした!」と妻と息子が明るい声で迎えてくれる。20分ほどで食事を終えて、息子にせがまれ、庭でキャッチボール。 

 午後は、クライアントやパートナーなど5社とリモート会議。以前は一日3社が限界であったが、今では一日5~7社との会議が可能になった。移動時間がないためできることだ。その後、明日の資料の準備を終えると、時計の針はちょうど7時を指していた。

仕事終了

 庭に出ると、バーベキューの準備を終えた妻と息子が「お帰りなさい!」と、息子が待ちきれずに走り寄ってくる。家族と笑顔でバーベキューなんて、昔見たアメリカのホームドラマのようだ。食事を終えて、息子と一緒に風呂に入る。息子が寝た後、妻とTVを見ながら会話を楽しむ。その後、ベッドに入り、ゆっくりと本を読み、いつの間にか眠りについた。 

 半年前には考えられなかった生活を、私は現実におくっている。 

リモートワークへの転換 

コロナウィルスが猛威をふるいだした2020年3月上旬。当社も時差出勤をスタートさせ、東京都の外出自粛要請を受けて、3月末より全社員在宅勤務としました。最初は、私を含めて皆戸惑いもありましたが、「変化に対応しよう!あえてリモートオンリーの仕事をしてみよう!」と私の掛け声のもと、リモートワークを徹底していきました。最初は決してスムーズではありませんでしたが、社員皆で知恵を出し合い前進していきました。出勤を極力無くすために電話は自動転送し、契約書は電子契約書に極力移行しました。今では、1週間に1回ほど郵便の仕分けのために社員が出勤すれば済んでいます。元々、私たちの会社は、自立した社員を育てることを目指し、一人一人がプロフィット責任を持たせていたことが、スムーズにリモートワークに移行できた大きな要因だったと思います。一人ひとりの評価も成果主義であるため、リモートワークになっても責任感は衰えることはなく。むしろ、社員達の責任感が増したようにも感じています。 

リモートワーク

しかし、ずっと在宅勤務をしているわけではなく、クライアントに求められれば訪問をしますし、大切な全社会議もリアルに開催します。在宅勤務を続ける生活の中で、時折リアルに人に会い感じることは、今まで当たり前であったことが当たり前ではなく、実は貴重なものであったということです。今では、リアルに人に会うことはとても楽しく感じています。その時間を大切にしようとするようにもなりました。大きな変化です。 

新しい日常への模索 

 元々、私はいわゆる仕事人間でした。つい数年前までは朝から深夜まで働き、週末のみ家族と過ごすという生活をおくっていました。50歳を過ぎた頃、自らの半生を振り返り、生き方を変える決意をしました。人生100年時代に仕事と生活のバランスが取れた新しい生き方に挑戦することを目指し、2017年3月に(株)デジタルシフトウェーブを起業しました。この会社は、日本のデジタルシフトを前進させることを目的としたコンサルティング会社であり、デジタル時代の人材を育成することも目指しています。クラアントにも恵まれ、順調にビジネスも軌道に乗せることができました。そして、起業からちょうど3年経った2020年3月にコロナが流行し始めたのです。デジタルシフトを支援する企業である私たちは、まず自らが徹底的にデジタルを活用することを目指し、その結果、新しい仕事の進め方、新しい働き方を経験することができました。同時に、私生活においても新しい生活、新しい日常を経験することができました。 

在宅

それらの自らの経験から、現在、自信を持って言えることは、「デジタルを上手く活用していくと、新しい仕事、新しい生活を可能とし、人生をより豊かに元気にすることができる」ということです。  

新しい生き方の提案 

デジタルを積極的に人生に取り込めば、人生をより豊かに元気にしてくれます。このような生き方を「デジタブルライフ(DIGITABLE LIFE)」と名付けました。「デジタブル(DIGITABLE)」とは、デジタル(DIGITAL)とベジタブル(Vegetable)を合わせた造語です。ベジタブルは、一般的には野菜のことですが、同時に「体に良いもの」そして語源のラテン語では「元気づけるもの」という意味があり、「デジタブル」は、「デジタルを活用した体に良いもの、元気づけるもの」という意味を込めています。そして「デジタブルライフ」とは、「デジタルを活用した元気で豊かな人生」という意味の新しい生活のことを意味しています。 

本連載では「デジタブルライフ(DIGITABLE LIFE)」という新しい生き方につき解説してまいります。また、その新しい生き方を実現するために、仕事・個人がどのように考え、何から行動していかなければならないのかについて解説してまいります。 

キーワード

鈴木 康弘

すずき・やすひろ
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員も兼任。