老舗「六盛」の別府冷麺
2020.08.16 UP

九州の夏の味〜別府冷麺お取り寄せ〜

FOOD

湯けむり漂う温泉のまち別府。温泉の高温蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し」がメディアではよく紹介される。しかし、地元民も愛する別府のソウルフードといえば、なんといっても冷麺なのだ。かんかん照りの日差しの中、行列に並んでやっとの思いで食べる冷たい冷麺の旨さ…忘れられない別府の夏の思い出である。
別府のまち、そしてあの冷麺屋へまた足を運びたいところだが、県境をまたぐ移動が難しい今年は現地へ足を運ぶのは難しそうだ。そうと分かると無性に食べたくなるのが人のさが…
そこで、今年は自宅にあの味を取り寄せてみることにした。思い出の夏の味「別府冷麺」お取り寄せレポート。

満州から伝わったご当地グルメ「別府冷麺」

いろいろなところから湯けむりが立ち上る別府の風景
いろいろなところから湯けむりが立ち上る別府の風景

なぜ別府に冷麺が広がったのだろう?そんな疑問を感じたので調べてみると、意外にも戦争の歴史が関係していた。

旧満州は、国境の近さから朝鮮民族の食文化が根付いていたらしい。朝鮮冷麺(韓国冷麺)もよく食べられていたそうだ。
戦後、大きな戦争被害を受けなかった別府には旧満州から多くの人が移り住んだ。その中の一人が冷麺屋を開店したことが別府市内に冷麺が広まったきっかけらしい。
徐々に日本人好みの出汁が効いた和風の味付けにアレンジされていき、定着したのが現在のご当地グルメ「別府冷麺」だ。

焼肉屋や専門店のみならず、居酒屋メニューでも冷麺を見かけることは珍しくない。聞くところによると別府市内30店舗以上の飲食店で別府冷麺が提供されているそうだ。

さらに言うと、別府では冷麺のみでなく「温麺」も親しまれている。
冷麺と同じ麺・スープ・トッピングをアツアツの状態でいただく温麺。暑い夏の日に汗をかきながら食べるのも良し、冷え込みの激しい別府の冬に体を温めながら舌鼓を打つのも良し。
「冷たくても温かくてもおいしいよ」という自由さが別府らしい。

トッピングまでお店そのままの味。クール便直送で新鮮な具材が届く

セット内容
今回取り寄せたのは手のべ冷麺専門店「六盛」。トッピングの牛肉チャーシュー・キャベツキムチもお店そのままのもの

今回取り寄せたのは手のべ冷麺専門店「六盛」。
生麺・スープ・牛肉チャーシュー・キャベツキムチ・ごまがセットになって冷蔵便で届く。
ごま以外は全てお店で手作りされているこだわりの品々。冷麺・温麺それぞれの作り方も細かく書かれていて、心遣いを感じる。

手のべ冷麺専門店「六盛」本店は松原町という海の近くの地域にある。昼営業の時間帯には店の軒先で待つ客、目の前にある公園のベンチで座りながら待つ客と、入店待ちの人で溢れかえる人気ぶり。
たまに香る海風を感じながら、今か今かと待つ時間がより一層、冷たい冷麺を恋しくさせる。

そんな人気店の冷麺が、少し送料がかかるとはいえ簡単に作れる状態で手元に届いた時は感動した。
麺を茹でるだけで、あの味を自宅で楽しめるなんて。こんな贅沢していいのだろうか。

文章:白水梨恵
写真:別府市観光協会
   白水梨恵

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