貧困をなくそう
町で会った薄毛におごる
斎藤司(以下斎藤)
毛もお金もなくて、そのうえさらに虐げられなくても……。
たかし
ハゲに悪い人はいないですからね。
斎藤
まちをパトロールして、毛を……じゃなくてご飯をおごりますよ。昔はコンビニに行って200円しかなくても大丈夫で、ないならないなりの生き方があったなあ。でも、これは命に関わる問題だからね。あ、毛がなくても命には影響ないから。
エネルギーをみんなに
そしてクリーンに
僕たちはドライヤー使わない!
斎藤
世界ではエネルギーが限られている。テレビ、電子レンジ、炊飯器と一緒にドライヤーを使ったら、ブレーカーが落ちてしまう。だから、いつか、頭にソーラーパネルを設置して、サイボーグのように頭にチップを埋めて内蔵型にして毛を乾かす。Bluetoothで余剰電気を飛ばして、もしもの時はドナーカードで引き継ぐこともできる、とか……。
たかし
それこそ身近なドライヤーの使用時間だって10秒から5秒に減って、いずれはゼロに。夏にエアコンを使わなくても済むくらいに、僕たちは進化していっている。
斎藤
生きていることでエネルギーを使う。車も電車も。だから、セグウェイで“ハゲウェイ”ですよ。
photographs by Hiroshi Takaoka
text by Mari Kubota
本記事は雑誌ソトコト2019年6月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。