旅でも家でも柔軟に。居場所にとらわれないデザイナーの暮らし方
2020.09.18 UP

連載 | みんなのサス活 旅でも家でも柔軟に。居場所にとらわれないデザイナーの暮らし方

SUSTAINABILITY

「未来を変えるプロジェクト」を続けてきたEARTH MALLでは、日常の中でその人らしく、小さくても地道に続けていけるサステナビリティに繋がるアクションを「サス活」と定義しました。会話の中から、誰もが始められる「サス活」アクションのヒントを探していきます。

今回お話を伺ったのは「旅するデザイナー」の肩書を持ちながら、旅先の海外で寿司をもてなし、大学で准教授を務める等、幅広く活動されてきたデザイナーの市角壮玄さん。全国的な移動制限により旅に制約が及んでも、在宅歴18年のノウハウや畑とともにある暮らしをYoutube動画「CHANNEL HOXAI」で伝える。デザインや発信活動から得られる市角さんのクリエイティビティと「サス活」のヒントを、福岡と繋ぐ会話で紐解いていく。
(聞き手・取材:EARTH MALL編集部 小田部巧/腰塚安菜)

「旅」をとりまく環境が大きく変わっても 

EM 小田部:お久しぶりです。Facebookで気にかけてはいたけど、どのくらいぶりになるだろう。壮玄くんとの繋がりは10年前くらいにさかのぼれるけど、当時、同世代のデジタル系の仲間のみんなが一斉に食の活動に目が向いた時があって懐かしいな。最近、何してるの?

市角さん:今は福岡で在宅中ですが、最近はリモートで旅人仲間たちと情報交換をしながら「どうしたら旅を続けられるか」をよく話し合ってます。

今までは旅の動機に、旅していることをSNSでシェアする 「承認欲求のため」 が多かったんじゃないかと思うんですが、今まさに「一人で旅は完結できるのか」ということを突き付けられているなと。でも、やっぱり体験はシェアしたいから、これから旅の体験はひっそり、こっそりとシェアしていくようになるんだろうなという話をしていました。そうしたあたらしい旅の仕方の模索と、家でいながら旅気分や、ここにいても旅できるといった考え方、両軸で模索している感じですね。

 

EM 腰塚:つい2週間前、市角さんのYoutube動画「CHANNEL HOXAI」に見入ってしまったのですが、それからほどなく、こうして直接お話しできる機会が叶って光栄です。

市角さん:実はこの3月から5月くらいまで「旅するデザイナー」という“看板“を降ろしてたんです。でも今はまた、使っていこうかなという気になりました。この肩書を使い始めたのは、たぶん2012年くらいからだと思います。旅を加速化していったのは、震災だったので。

EM 小田部:なるほど。震災後だったのは、なぜなんだろう?

市角さん:占いや音楽活動の仕事でちょくちょく海外に行くことはあったんですが、面白いなとは思ってはいても、そんなに価値は感じていなかったんです。震災が起きてからは、自分自身の人生をサステナブルにしていくために、いろんな価値観をインスト―ルしたり、外側の視点で日本を見たりすることが不可欠なんだなと考えました。
東京から千葉に引っ越して、畑を始めたのも震災後です。

EARTH MALL編集部 小田部巧/腰塚安菜

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Hoxai.com 市角壮玄

旅するデザイナー。アートディレクター。世界のあちこちで広告や映像、アプリを作る傍ら、フードアーティストとしてVEGESUSHIという野菜を使ったケーキのようなお寿司を考案。NYやサンフランシスコ、パリ、ベルリンなどでワークショップを行う。
BBT大学准教授/Startup Hub Tokyo・第一園芸・amana等でデザイン思考プログラム講師。
著書に『VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司』。坐禅APP『雲堂』デザイナー

EARTH MALL 編集部

「EARTH MALL」は、SDGsを実現する未来へのアクションを創りだす有識者のプラットフォーム「OPEN 2030 PROJECT」(代表・蟹江憲史 慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)から生まれ、「博報堂SDGs プロジェクト」が社会実装を担っているプログラムです。

生活者にとって身近なアクションである「買い物」から未来を変えていくことを目指して、企業、NPO、アカデミア、行政など様々なステークホルダーと共に、持続可能な生産と消費について学べる教育プログラムの開発や、事業開発支援などを行っています。
https://earth-mall.jp/