民族共生象徴空間「ウポポイ」入口。
2020.09.11 UP

アイヌ文化を守り、未来へ伝える。民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンしました。

DIVERSITY
アイヌ民族の伝統家屋「チセ」
アイヌ民族の伝統家屋「チセ」。実際に中に入ることもできる。

アイヌ文化を知るうえで、「チセ」というアイヌの人々専用住居の存在は欠かせません。壁や骨組みにはすべて自然のものが使われており、金属類は一切使われることなく木や草だけで家が作り上げられています。残念ながら内部の写真を掲載することはできませんが、チセの内部はかなり本格的に作り込まれていたのが印象的でした。家のなかには「神窓」と呼ばれる神様が出入りする道があり、現代の日本人にはないアイヌならではの宗教観に触れられます。

ムックリによる演奏。
チキサニ広場でパフォーマンスが始まる様子。アイヌの歌や踊りなどが定期的に開催される。

ポロト湖沿いにあるチキサニ広場では、アイヌの伝承者による歌や踊り、楽器演奏が定期的におこなわれています。これらのパフォーマンスは来訪者に対するおもてなしの意味が込められており、ウポポイのなかでは特に注目度が高いイベントだといえるでしょう。特にユネスコ無形文化遺産に登録される「アイヌ古式舞踊」は、つい見惚れてしまうほどの神秘的な姿が魅力的でした。アイヌの音楽には、神への祈りや豊漁への願いが込められたものが多く、パフォーマンスを通してアイヌの人々の信仰心などを知れます。
上記の写真は、アイヌの伝統的な竹楽器「ムックリ」による演奏が始まるときの様子です。アイヌのパフォーマンスは、チキサニ広場だけでなく体験交流ホールや体験学習館でも鑑賞できるので、ウポポイへ訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

アイヌ料理のチェプオハウ
アイヌ料理の「チェプオハウ」。鮭や野菜を塩ベースのスープで煮る。

音楽や住居など固有の文化を築いてきたアイヌの人々ですが、食文化のアイヌ料理もその1つです。アイヌ料理の調理方法は、主に「煮る」「焼く」「炊く」の3つで、当時は動物の肉や魚、雑穀類、山菜などがよく使われていました。写真は「チェプオハウ」というアイヌ料理で、鮭と野菜を塩ベースのスープで煮て味付けされたものになります。ウポポイでは、このほかにもさまざまなアイヌ料理をエントランス近くのフードコートやカフェで提供しており、めったに見かけることのないアイヌ料理が味わえることで人気です。

民族共生象徴空間「ウポポイ」の施設情報

場所 059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目

営業時間
・2020年7月12日〜2020年7月19日 平日9:00〜18:00、土日祝日9:00〜20:00
・2020年7月20日〜2020年8月31日 9:00〜20:00
・2020年9月1日〜2020年10月31日 平日9:00〜18:00、土日祝日 9:00〜20:00
・2022年11月1日〜2021年3月31日 9:00〜17:00

閉園日 月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)、12月29日〜1月3日

料金
・大人(一般)1,200円
・大人(団体)960円
・高校生(一般)600円
・高校生(団体)480円
・中学生以下無料

お問い合わせ 民族共生象徴空間「ウポポイ」公式サイト

文:Hiyori Sato
撮影:Hiyori Sato

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