はらだみずき著「海が見える家」
2020.09.17 UP

田舎暮らしってどんな感じ?「海が見える家」を読んで気づいた地方移住に必要なこと。

LOCAL

忙しい都会生活から離れ、地方移住を検討する若者が増えてきています。「スローライフ」や「丁寧な暮らし」という言葉をよく耳にするようになりましたが、実際に田舎暮らしのリアルを知っている人はあまり多くありません。
そこでこちらでは、都会から地方への移住を考える際に読んでおきたい1冊の本「海が見える家」をご紹介します。

2017年8月、作家のはらだみずき氏による小説「海が見える家」が発行されました。都会に住む主人公の青年が、父の訃報を受けるところから物語は始まります。父が生前住んでいたとされる「海が見える家」へ、遺品整理をするために足を運ぶ青年。そこから思いがけない展開を迎えることになるのです。
今まで一切連絡を取っていなかった父が、なぜ会社を辞めてまでわざわざ地方へ移住したのか。そして、この地でいったい何を考え、どういった生活を送っていたのか。地方移住の難しさや地域コミュニティの温かさなど、父の生前の生活を通して田舎暮らしのさまざまな側面が見えてきます。これから田舎暮らしを考えている方は、ぜひ読んでおきたい1冊だといえるでしょう。

「海が見える家」を読んで気づく、地方移住に必要な3つのこと

せっかく憧れの地方移住を実現したものの、理想と現実に大きなギャップを感じたり、地域に馴染めなかったりといった理由ですぐに都会へ戻ってしまう方は少なくありません。思い描いた田舎暮らしを叶えるためには、いったいどうしたらよいのか。ここでは、本書を通して気づいた地方移住に必要な3つのポイントをご紹介します。

1.コミュニティで自分の役割を確立すること

地方移住に失敗する理由として、地域のコミュニティに居場所を見つけることの難しさが挙げられます。特に都会から単身で移住した方のなかには、うまく地域のコミュニティに溶け込めず、居心地の悪い思いをするケースが少なくありません。本書では、主人公の青年が地域の人々へ「お手伝い」をすることでコミュニティに溶け込もうとしている姿が印象的でした。
隣人の住宅の雑草を抜いたり、留守中の別荘の管理を担当したりと、周囲の人々の困りごとを解決することで青年は地域にとって必要な存在として認められていきます。都会と比べてコミュニティを大切にする地方では、そのコミュニティにおける自分の役割を築く努力が大切です。最近ではテレワークの普及により家の中で仕事ができるようになりましたが、これから地方へ移住を考えている方は、「家の外での仕事」も意識的に作り出していくと良いのかもしれません。

文章:Hiyori Sato

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