鉛筆を研ぎ、心を磨く。 ー小さな鉋を配置した本格派シャープナー
2019.06.20 UP

鉛筆を研ぎ、心を磨く。 ー小さな鉋を配置した本格派シャープナー

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木箱のフタを開け、下段から鉛筆を取り出す。木箱に施された溝に鉛筆の先端を合わせて手を動かすと、ザッという音とともに鉛筆が削れていく。まるで武士が刃物を研いでいるかのような、精神統一の時間──。ペンシルシャープナー「Shin」は、そんなひとときを提供してくれる。

考案・開発したのは、新潟県三条市に本社のある『角利製作所』の社長・加藤睦宏さん。「弊社は昭和21年に創業された、とノミをつくるメーカーです。現在の売り上げの3分の1はドイツで、バイオリン製作職人や家具職人の道具として使われています。そこでヨーロッパ向けの新商品をつくることになりました」。これまでのノウハウや伝統技術を生かして完成したのが、鉋を使った鉛筆削り「Shin」だった。「これは世界で一番時間のかかる鉛筆削りです(笑)。書道家が墨をって心を落ち着けるように、気持ちを新たにする道具として、ぜひ使ってください」。


\ここがオススメ/
小さな鉋を配置した本格派シャープナー。

裏面を見るとしっかり鉋が付いているのが分かる。鉛筆の削りかすは、木箱下段の円柱形のくず入れに落ち、周囲を汚さない。

Shin
国産の鉋や赤樫を使ったペンシルシャープナー。鉛筆の「芯」のほか「清・心・真・新」から命名され「清しい心で真摯に新たなことに臨む」という意味が込められている。燕三条駅内の『燕三条Wing』や、ドイツ・ミュンヘンで日本の優れたプロダクトを販売するサトミスズキさんのオンラインショップで販売中。●2万1600円(Shin www.satomi-suzuki-tokyo.com

Shin

photographs by Jiro Matsushita
text by Yoshino Kokubo

本記事は雑誌ソトコト2018年6月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。