「神宿る島」沖ノ島で知られる福岡・宗像で、今年も宗像国際環境会議が開催されます。
2020.10.20 UP

「神宿る島」沖ノ島で知られる福岡・宗像で、今年も宗像国際環境会議が開催されます。

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 地球温暖化による海水温度の上昇や、海洋プラスチックの問題など、いま海の環境は急速に変化していると言われています。そんな海の現状を発信し、再生事業にも取り 組む「宗像国際環境会議」。7回目の開催となる今年は、10月23日〜25日の3日間にわたってオンライン配信で開催されます。

宗像国際環境会議とは?

 福岡県の福岡市と北九州市のあいだ、玄界灘に面して位置する、宗像市。古来から、日本列島と朝鮮半島を結ぶ航海安全の祈りが捧げられ、島全体が御神体として崇拝される沖ノ島も、この宗像市にあります。現代にも続くその強い信仰は、2017年に世界遺産にも登録され、「神宿る島」宗像・沖ノ島とその関連遺産群として守り続けられてきました。

 そんな宗像市で毎年開催される「宗像国際環境会議」。地球温暖化による海水温度の上昇などによって、こんぶやわかめといった海藻類が枯れてしまう“磯焼け”や、海洋プラスチック問題など、いま海が抱える問題について考え、発信し、その解決を目指して開かれるシンポジウムです。

 2014年から過去6回にわたり、地球環境問題や開催地・宗像の文化や持続可能な取り組みについて、フィールドワークを交えながら、さまざまな視点で議論が交わされてきました。

今年は10月23日〜25日まで3日間にわたり開催。

 7回目の開催となる今年は「常若〜自然の摂理と生命の循環〜」をテーマに掲げ、古くから自然を崇拝し今もその信仰を伝える宗像の地から、自然の循環や共生に対する考えを発信することで、持続可能な社会と経済の構築を目指します。

 議論されるテーマは、「SDGs 環境を自らの行動へ」「世界が抱えるゴミ問題の現状と環境問題」といった環境視点のテーマはもちろん、経済的な視点を交えた「エコロジーとエコノミーの融合」や、「日本のモノづくりの心と技」「地域の隠れた文化資産」といった日本の伝統やローカルをテーマにしたものまで、映像作品なども交えながらさまざまな切り口で講演や議論が交わされます。

 そしてその登壇者も、多様な顔ぶれが揃います。環境省事務次官の中井徳太郎氏や東京大学名誉教授の黒田玲子氏をはじめ、星野リゾート代表取締役社長 星野佳路氏やボーダレス・ジャパン 代表取締役社長 田口一成氏といった国内企業からの参加、さらに写真家のエバレット・ケネディ・ブラウン氏やマニラ市長のイスコ・モレノ氏など、国籍や性別、立場も異なる著名人、知識人が登壇し、それぞれの視点から地球環境や持続可能な社会をテーマに語ります。

フィールドワークやアーティストのパフォーマンスも。

野村萬斎氏
2020年10月23日(金) 19:00〜MUNAKATA ECO FESTIVAL YouTubeチャンネルにて無料LIVE配信
市川海老蔵氏
2020年10月24日(土) 19:00〜MUNAKATA ECO FESTIVAL YouTubeチャンネルにて無料LIVE配信
きゃりーぱみゅぱみゅ氏
2020年10月25日(日) 19:00〜MUNAKATA ECO FESTIVAL YouTubeチャンネルにて無料LIVE配信

 当日は、こうした講義や議論のほか、漂着ゴミの海岸清掃や、海の環境を整えるための竹漁礁づくりとその設置作業も中継され、実際の保全活動の様子も見ることができます。

 また、10月1日からスタートし、この宗像国際環境会議と同時開催されている「日本博『神宿る島』国際文化芸術プロジェクト〜MUNAKATA ECO FESTIVAL〜」と連動して、野村萬斎氏による狂言や市川海老蔵氏による歌舞伎舞踊、きゃりーぱみゅぱみゅ氏のライブ映像がYouTubeで無料配信されます。日本の伝統と革新を表現するアーティストたちのインタビューやパフォーマンスも必見のプログラムになっています。

今年はオンラインで開催。関連イベントも。

 今年は新型コロナウイルスの影響により、現地での一般参加はできませんが、この3日間の様子は有料ライブ配信され、視聴チケットを購入すればどこからでも参加できます。チケットは3日間通し視聴券のみで、一般3,000円、学生(大学生以下)1,500円。チケットはライブ配信サイトから購入できます。

 そのほかにも、この宗像国際環境会議とあわせて、現地ではさまざまな催しが開催されています。世界遺産「宗像大社」の神宝館では、11月23日(月)まで特別展「神々への美宝」が開催中。神宿る島・沖ノ島で見つかり、国宝にも指定されている4〜9世紀の美しく貴重な神宝類を見ることができます。

 さらに福岡市科学館では、親子で楽しみながらSDGsを学べるイベント「みんなのSDGs展」が10月25日(日)まで開催され、宗像国際環境会議の登壇者でもある二木あい氏の「二木あい写真展」や「本間ますみ ペットボトルアート展」の展示のほか、お菓子がもらえる謎解きゲームなどが楽しめます。

身近な自然のことを考えてみよう。

 自然環境の変化による異常気象や大規模な自然災害など、私たちの身近な暮らしにも迫りつつある、さまざまな環境問題。自然を敬い、自然ともに無理なく営まれてきた日本の暮らしが伝わるこの宗像から、持続可能な社会や経済のあり方を世界へ向けて発信します。自分の身のまわりにある海や山を思い浮かべながら、自然環境や地球の未来について考えてみませんか?

<第7回 宗像国際環境会議:常若〜自然の摂理と生命の循環〜>

開催日:2020年10月23日(金)〜25日(日)
参加方法:オンライン配信(※視聴チケット購入はこちら
チケット:一般3,000円/学生(大学生以下)1,500円

主催:宗像国際環境会議実行委員会
共催:国際文化芸術プロジェクト
後援:環境省 福岡県
協賛:トヨタ自動車九州 株式会社/株式会社 トヨタプロダクションエンジニアリング/キリンビール 株式会社/シャボン玉石けん 株式会社/日本製鉄 株式会社/日鉄エンジニアリング 株式会社/日本航空 株式会社/株式会社 筑邦銀行/西日本電信電話 株式会社/国際ロータリー第2700地区

公式サイトはこちら

文:Miho Aizaki