自慢したい、一発勝負の一点物。 ー歌舞伎の幟りで作ったカラフルなバッグ
2019.07.07 UP

自慢したい、一発勝負の一点物。 ー歌舞伎の幟りで作ったカラフルなバッグ

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色鮮やかで個性的なデザインのバッグ。これは1985年から香川県・琴平町で毎年開催される「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で掲げられる幟りでつくられたもの。この歌舞伎は春の風物詩で、幟りは開催場所の『金丸座』までの道に並び、目印にも演出にもなっている。

幟りに使われている技法は、江戸時代から伝わるといわれる「讃岐のり染」。この技術を持つ職人は県内で数人。そのうちの二人が創業から百有余年の『染匠吉野屋』の3代目・大野等さんと息子の4代目・大野篤彦さんだ。「讃岐のり染は、見ていたら簡単そうなんですが、実際には手間がかかっています。まず一発勝負で、ケーキの生クリームをしぼるように糊で線を描きます。次に染料が混ざり合わないようにして色を差し、染め上げるんです」。篤彦さんは暖簾や祭り用の半纏などもつくっているが、「身近に感じてもらいたい」と専用の幟りをつくりバッグにした。世界でも類を見ない技法を、ぜひ手元に。

\ここがオススメ/
色鮮やかな図柄は、創意工夫から生まれた

讃岐のり染は、もち粉を塩や石灰などと混ぜてつくった粘りのある糊を、柿渋でコーティングした筒に入れ、線や文字を描く。

KONBAG(金比羅大芝居幟バッグ)
香川県の伝統的工芸品「讃岐のり染」の幟りを使った、一点物のトートバッグ。プリントではなく職人の手によって染められ、手づくりの温かさが感じられる。歌舞伎ファンや個性的なものを持ちたい人にオススメ。公式オンラインショップや実店舗のほか、サイト『IKUNAS』、実店舗『IKUNASg』や『かがわ物産館 栗林庵』で販売中。●3240円〜(染匠吉野屋 https://somemonoya.thebase.in

photographs by Jiro Matsushita
text by Yoshino Kokubo

本記事は雑誌ソトコト2019年5月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。