森林空間を活用した新しい働き方・ライフスタイルを探求するモニターツアーを実施。
2020.11.20 UP

森林空間を活用した新しい働き方・ライフスタイルを探求するモニターツアーを実施。

NEWS

株式会社かいはつマネジメント・コンサルティングと一般社団法人森と未来は、林野庁の委託事業「令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGs プロジェクト事業」の一環で、11月24日(火)~11月25日(水)に、東京都奥多摩町で、「森林×SDGs ポスト・コロナ時代のNew Standard探求モニターツアー」を実施します。

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日本一巨樹が多い町であり、また、日本水源の森百選にも選ばれている奥多摩町(写真提供:おくたま地域振興財団)

森と人が共生する持続可能な未来の実現

持続的な開発目標(SDGs)に貢献する取組が重視される中で、SDGsの達成に向けた森林の役割に関心が集まっています。森林は、水資源の確保、気候変動の緩和、山地災害の防止などの「環境」保全のほか、森林・林業分野における雇用創出などを通じた「経済」の活性化、及び健康増進による人の生活の質(QOL)向上など「社会」へも貢献します。

参考:森林×SDGs(https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/SDGs_shinrin.html)

林野庁は、森林の持つ多面的機能を持続的に発揮させ、循環型資源である木材を将来にわたって供給するため、SDGs の様々な目標に関わる施策を実行しています。「令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGsプロジェクト」は、森林の新たな価値を伝え、人と森林の繋がりを強めることにより、森林と人それぞれにとって持続可能な未来を実現したいという思いから始動したそうです。

林野庁森林利用課山村振興・緑化推進室長 木下 仁氏からのメッセージ

忙しい毎日の中で森を訪れたり、便利な暮らしの中で木をつかったりすることは、少し面倒と感じるかもしれません。でも、その少しの手間や時間の大切さに気づき、私たちの暮らしが、森や木と関わったら、もっと幸せで心地いい暮らしに出会えるのではないか。そんな気づきを感じ、それを多くの人に伝え、森や木と人とがつながるきっかけを作りたいという想いを込めて、このプロジェクトに取り組んでいます。
このツアーに参加された方の中に、小さな気づきが芽生え、それが人に伝わり、さらに多くの人が森や木とつながることを期待しています。

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森での休息の様子(写真提供:おくたま地域振興財団)

森林空間を活用することによる価値・可能性を探求

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、テレワークを導入する企業が増えたことにより、働き方の選択肢が広がりました。リゾート地などで余暇(vacation)を楽しみながら仕事(work)をする「ワーケーション」に注目が集まる一方、在宅やサテライトオフィスでのテレワークを前提に地方への移住を希望する人も増えています。森林環境が、ストレス緩和や免疫力向上など、健康の増進に効果があることは科学的に実証されてきており、森の中でのテレワークなどを通じて、人にやさしい働き方につながる可能性を秘めています。本モニターツアーでは、企業経営者、働き方改革先進企業の経営幹部、起業家などの5名の参加者が、ツアープログラムの体験や参加者同士の対話を通じて、ポスト・コロナ時代の人と森との関係性、働き方・ライフスタイルを探求します。森の中で焚き火を囲んで行う対話セッションでは、多種多様なバックグラウンドを持つ参加者が、自身のビジネスの視点から、今後の森林空間活用の可能性について語り合います。

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 働く場所や時間を社員が自由に選べる人事制度「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」やワーケーションを推進するユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社の島田由香氏は、企業が森林空間を活用することによるベネフィットについて、次のようにコメントしています。

2020年コロナウイルスによる影響は私たちの働き方を大きく変えました。リモートや在宅勤務がメインとなったことだけではなく、健康や幸せをどう保つのかという点についても私たちの意識に大きな変化がありました。今後企業には、ワーケーション等の働く場所や時間の柔軟性の高いしくみを提供していくことが、そして働く私たちは1人ひとりが自分のウェルビーイングを高めていくことが求められます。そこに森林は大きな可能性を持っていると考えています。森林の持つ効果が社員にもたらす好影響は確実にビジネスにもつながります。今回のモニターツアーで多様な業界の専門家の方と森林空間でご一緒させていただくことで、どんなアイディアやコラボレーションが生まれるのかをとても楽しみにしています。

モニターツアーの概要

ツアー:森林×SDGs ポスト・コロナ時代のNew Standard探求モニターツアー
期間:2020年11月24日(火)~2020年11月25日(水)1泊2日
場所:東京都奥多摩町
プログラム:1日目 奥多摩駅待ち合わせ→登計トレイルに移動→オープニングセッション→森林セラピー→昼食→東京・森と市庭に移動…製材所見学、取組事例紹介、ディスカッション→Circus Outdoor Tokyoへ移動…チェックイン→焚火を囲んだ対話セッション
      2日目 朝の散歩→朝食・チェックアウト→Okutama+へ移動…施設見学、テレワーク体験→山鳩喫茶に移動…昼食→クロージングセッション→奥多摩駅解散

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香りの道「登計トレイル」。日本初の森林セラピー専用ロードです。(写真提供:おくたま地域振興財団)

参加者(敬称略)

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島田 由香氏 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長
働く場所や時間を社員が自由に選べる人事制度「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」やワーケーションを推進する。日本の人事部「HRアワード2016」個人の部・最優秀賞、「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2019 for SDGs」受賞。林野庁「森林サービス産業」検討委員。

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西村 勇哉氏 NPO法人ミラツク 代表理事
セクター、職種、領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と、年間30社程度の大手企業の事業創出支援、研究開発プロジェクト立ち上げの支援、未来構想の設計、未来潮流の探索などに取り組む。
国立研究開発法人理化学研究所未来戦略室 イノベーションデザイナー/
大阪大学社会ソリューションイニシアティブ 特任准教授

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本間 貴裕氏 株式会社SANU 創設者/ブランドディレクター
2010年、「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を」を理念に掲げ、ゲストハウス・ホステルを運営するBackpackers’ Japanを創業。2019年には、自然と共にある生活 ”Live with Nature.“ を提案するライフスタイルブランド「SANU」を設立。第一弾のサービスとして、自然の中に、もう一つの家があるライフスタイルを、月額5万円から提供する「SANU 2nd Home(サヌ・セカンドホーム)」を2021年春に開始する。

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関 龍彦氏 講談社FRaU編集長 兼 プロデューサー
「VOCE」「FRaU」の編集長を経て、現在は「FRaU」編集長 兼 プロデューサー。2018年12月、女性誌としてはおそらく世界初となる「1冊丸ごとSDGs特集」のFRaUを刊行。その後3冊のSDGs号を制作する傍ら、読者会員らとの共創会議はじめ、省庁・企業・自治体主催のSDGs関連イベント、メディアにも多数出演。

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中 香織氏 株式会社ダンクソフト  企画チーム ダイバーシティ推進マネージャー
「デジタルで人を幸せに」を掲げるIT企業、ダンクソフトで初めて育児休業を取得し、実体験をもとに、社内の規定類の整備や申請方法の見直し等、社員が働きやすい環境整備に取り組んでいる。テレワークとワークライフバランスの先進企業として受賞多数。

連携企業

一般財団法人おくたま地域振興財団

自然豊かな奥多摩町の森林を活用した活動及び森林環境の保全などを通じて、広く人々の健康維持・増進、並びに教育、交流、山村地域の振興に寄与しています。「森林セラピー事業」を中心としたストレス解消や健康増進の場の提供や、奥多摩町の観光PR事業を行い、人々の健康増進及び地域振興事業等を展開しています。

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Okutama+

廃校となってしまった旧古里中学校を拠点とし、創造的な活動を応援するコミュニティスペース。若者の都会流出や出生減の影響により、過去30年間で居住人口が約半減している奥多摩町において、出会いの創出や創造的な活動を行うことで、地域の活性化を目指しています。コワーキングスペースの他、宿泊施設、撮影地としても利用できます。

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Circus OutdoorTOKYO

東京の森の奥深くにあるアウトドアフィールド。東京とは思えぬ程の大自然が残る奥多摩で、室内と大自然を隔てるのはたった一枚の布から出来たテントになっています。テント内は、それぞれのコンセプトを元に設えられた個性的なお部屋で非日常体験を楽しめます。
テント協力:株式会社ロゴスコーポレーション

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東京・森と市庭

東京の森で育ったスギ・ヒノキを活かし、木育商品および木育遠足などの体験を提供する企業です。子どもたちが、リアルな木製品や自然に触れることで五感を開き、様々なことを感じとる環境づくりを目指しています。

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  • 本モニターツアーは森林の新たな楽しみ方や過ごし方を発信することを目的とする取材企画です。メディアの方々による取材を歓迎しています。
  • 11月24日(火)、11月25日(水)に、モニターツアー実施スタッフ、林野庁職員、参加者5名、および地域の協力者に、直接取材が可能です。

参考情報

株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング(KMC)

地域や人々の間の格差の縮小、雇用の創出、事業機会の拡大、地球温暖化対策、伝統文化の保護といった社会課題の解決を専門とするコンサルティング会社。国際協力機構(JICA)などが実施する政府開発援助(ODA)事業、国内省庁や自治体の地域振興、企業の海外へのビジネス進出にかかる各種コンサルティングサービスを提供する。日本のみならず、アジア、アフリカ、中東、中南米など世界70か国以上での業務実績を有します。持続的な開発を目標とするSDGs支援について豊富な知見と経験、SDGs達成のための取組に遍く精通しています。

一般社団法人森と未来

都会に暮らす人々を地域の森につなぐ各種のサービスを提供する森林空間サービスの専門企業です。代表の小野なぎさは、認定産業カウンセラー、森林セラピストの資格を有し、日本国内および中国北京市において、アドバイザー、研修講師、講演などの豊富な業務実績を誇ります。2019年に森林浴を活用した健康対策、人材育成、地域支援に関する書籍『あたらしい森林浴』(学芸出版社)を出版しました。

林野庁 令和2年度 つたえる、感じる、つながる、森林×SDGsプロジェクト

林野庁 森林利用課 山村振興・緑化推進室により受託し、株式会社かいはつマネジメント・コンサルティングと一般社団法人森と未来が共同事業体として実施している事業です。
①森林空間を活用した自然保育や学校教育、企業研修等、様々な「教育」にかかる現状、ニーズ、課題を調査し、今後の森林環境教育の推進に向けた新たな方向性を検討すること、②これまで森林と関わりの少なかった都市住民や未来の社会の中核を担う中学生・高校生に対して、前者に対し森林の新たな楽しみ方を提案したり、後者とは未来予想図を作成する事業を実施、対外的に発信したりすることにより、森林に対する理解・関心を高めることを目的としています。(参考:森林空間を活用した教育イノベーション検討委員会)