もし、株式会社流山市の人事部長だとしたら。  ながれやまlab. ‐まちをみんなでつくる‐第1回
2019.07.20 UP

ながれやまlab. ‐まちをみんなでつくる‐ もし、株式会社流山市の人事部長だとしたら。  ながれやまlab. ‐まちをみんなでつくる‐第1回

LOCAL

はじめまして。「machimin(まちみん)」という千葉県流山市にあるコミュニティスペースを運営している手塚純子と申します。このたび、ご縁がありsotokoto onlineで連載を持たせて頂くことになりました。ながれやま、ラボ、まちをみんなでつくる…一体何のことだろうと不思議に思う方も多いでしょう。

流山市は千葉県北西部に位置するベッドタウンです(チーバ君の鼻くらい)。近年、つくばエクスプレス線の開通などにより急速に宅地開発が進み、「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーで共働き子育て世代の誘致に大成功しました。都内から開発エリアに引っ越してきた私は、見渡す限りの子ども・子ども・子どもの姿に、「少子高齢化なんてただの噂では?」と疑ったほどでした。

一方、開発エリアから車で15分ほど走ると歴史的な文化が色濃く残る旧市街地エリアがあります。そこは、かつて県庁所在地が置かれていたこともあり、当時の繁栄の痕跡が数多くみられる場所です。同時に、少し寂れた感じもあり、今日の地方都市が抱える共通課題のあり様も目の当たりにしています。

同じ流山市内にもかかわらず、開発エリアと旧市街地エリアでは、いるヒト、あるモノ、起きているコトが異なり、そこで生じるモンダイにも随分差があることに気づいた瞬間「流山って面白い!」と思ってしまいました。

過去や現在のmachi(まち)を知り、未来のmachi をmin(皆)でつくる基地として、2018年4月1日、旧市街地の一等地・流鉄流山駅舎内にコミュニティスペース兼観光案内所をオープンしました。そこを拠点に、年間100本のペースでまちがよくなっていくためのいろんなプロジェクト(という名の「実験」)を行っています。この連載は、実験の様子を発信することで、「自分のまちを活性化したい、でも何をやればいいんだろう?」と感じている方たちのヒントやきっかけになれたら、また、一緒に盛り上がれたらいいなぁとの思いからはじまりました。

machimin(まちみん)

まずは、なぜ流山というまちでコミュニティスペースを運営するようになったのか、そのきっかけとなった2つのエピソードからお話します。

ひとつは、育児休暇中のまちでの経験です。流山には妊娠前に引っ越してきたのですが、その当時はとにかくシャカリキに働いていました。流山にある自宅と都心にある会社を往復する日々で、住んでいるまちとはとくに関係のない生活でした。でも、その後、妊娠して育児休暇に入ると、急にまちにいる時間やまちの人と接する機会が増え、まちの課題を肌で感じるようになったのです。旧市街地に足をのばしたのもその時期でした。

人や組織関係の仕事をしていた私にとって、〈まちを株式会社流山市と捉えたときに、自分が人事部長だったらと妄想したこと〉は自分の関心の目を地域に向ける大きな出来事でした。会社の経営状態は、戦略は、現状は、課題は……。それを解決しながら組織(まち)が成長するために、採用は、育成は、あれやこれや……。まちにいる多世代多様なヒトが従業員だったとして……。気づけば、大きなおなかでカフェに1人、頭に浮かんだことをひたすらノートに書きだしていました。(ちょっと変ですよね!笑)

もう一つは、自分が〈電車で席を譲られる人になったこと〉です。妊娠出産を経て、助ける側から助けられる側になることが増えました。税金関連で免除を受けたり、手当を支給してもらったり、キャリアに対する不安を抱えたり、自分の食事もおぼつかなくなったり、ベビーカーでもたもたしていると荷物を持ってもらったり。この変化は、ある日障がいを抱えることになったら……、ある日定年になり仕事が終わったら……、といろんな立場からその気持ちや生活を想像するきっかけになりました。見えるモノも感じるコトも随分変わったように思います。

ベッドタウンの流山は昼と夜、平日と休日でまちの様子が大きく異なります。平日の昼間にまちにいるヒトが、自分の興味・関心やできることを軸に楽しく活動したら一体どこまでやれるだろう……、まちづくりとどれくらい結びつくだろう……、まちやヒトにどんな変化が起きるだろう……。想像したらいてもたってもいられず、体が動いていました。ただ、その時は、あくまでも育児休暇中の遊び・学びであって、起業など夢にも思っていませんでした。

2回目の育児休暇取得時にボランティア団体を立ち上げ、まずは“勝手にまちの人事部長”として活動を小さく始めてみました。すると、ふと「いけるかも?」と思えた瞬間があり、団体の設立からわずか10ヵ月後には、まちづくり会社として起業、という決断をしていました。自分でもびっくりです(笑)。そして、最初に活動拠点となるコミュニティスペースをつくったのですが……文字数の都合で今回はこの辺に留めておきます(笑)。連載なので、この点についてもおいおいお話していきたいと思います。気長にお付き合いくださいませ。

 

【最近のmachimin】

大人の和クッキー

**日刊machimin 6/20(手塚)**

#本みりん研究所 の山田さんが、#こめとやさいとくらすラボ で作った流山産玄米から作った玄米粉で、大人の和クッキーを焼いてくださいました。
卵、乳、小麦、砂糖、油、添加物は一切無しで「みりん51パーセント含有」のみりんスイーツです。みりんを作る際にでる「こぼれ梅」は想像つきますが、そこはさすがの山田さん! ワサビを少し入れたそうです。それいれるの?が絶妙なんです。めちゃうまでした。そこにいた方々で試食しましたが、進みすぎてる方がいらっしゃいました。笑。
今まで何人も玄米粉で試作作りしてくださいましたが、なかなかに難しく、商品にできるものは開発できず。ついについに1つ目完成!
今日は白米粉をお渡ししましたので、楽しみです〜。山田さんマジックはいつも期待を超えてくれます。

 

【次回予告】8月20日(月)、「なぜコミュニティスペースから始めたか(仮題)」を公開します! お楽しみに。

text●手塚純子
illustration●はしもとあや

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手塚純子

株式会社WaCreation 代表取締役社長(本社:千葉県流山市)
1983年大阪生まれ神戸大学経営学部卒業。人的資源管理を学び、体育会アメフト部で組織マネージメントを実践し、人や組織の面白さにどっぷりはまる。2007年株式会社リクルート入社、営業・人事・企画を経験。ビジョン策定浸透・採用・人材育成などの分野でプロデュースを強みとする2児の母。生牡蠣とオムライスが好き。