心に火をつけた古の技術。 ー 錨の技術で家具をつくる広島発のブランド「taonta(タオンタ)」
2019.07.22 UP

心に火をつけた古の技術。 ー 錨の技術で家具をつくる広島発のブランド「taonta(タオンタ)」

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ゴツゴツとした脚が存在感を放つこのスツール。の技術で家具をつくる広島発のブランド「taonta(タオンタ)」のスツールだ。錨とは、船を停めておくために鎖やロープを付けて海底などに沈める道具。漁師の高齢化などによって需要が減り、鍛造錨をつくれる鉄工所は日本にあと数軒しかない状況になっている。

 「その数軒のうちの一つがたまたま近所にあった」という人が、『三暁』の3代目であり代表取締役の早間寛将さん。その鉄工所の廃業を聞いた際「これは日本からなくしてはいけない! 100年以上脈々と続いてきた技術と、錨のかっこよさを引き継ごう」と決断。なんと職人を含めて鉄工所を買い取った。早間さんには、「鍛冶の歴史があるまちで金属部品をつくってきた『三暁』の本業にも活かせるし、何より錨をつくりたい」という“勝算と情熱”があった。その結果、出来上がったのがこのブランド。オブジェとしての錨の販売も行っている。

\ここがオススメ/ 
定位置で出迎える家具や空間を彩る道具に。

スツールは重さが7キロで安定感と強度があり、玄関など定位置を決めるとよさそう。小錨は植物を吊るしたり、オブジェにどうぞ。

taonta スツール、小錨
広島県福山市にある鞆の浦地区で2018年5月に始まったブランドの商品。「taonta」とは鍛冶の本場である北欧・フィンランド語で「鍛造」の意。100年前と変わらない技術を用いて錨やスツールの製造を行う。スツールの脚は、自由鍛造(鉄を焼いてハンマーでたたく)で成形された独特の凹凸が特徴。販売は公式サイトより問い合わせを。●小錨/9600円〜、スツール/5万円〜(taonta https://taonta.jp

photographs by Jiro Matsushita
text by Yoshino Kokubo

本記事は雑誌ソトコト2018年10月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。