二拠点分の遊び場を活かして娘といろいろな体験を重ねる。
2020.12.22 UP

連載 | 田舎と田舎の二拠点生活 | 35 二拠点分の遊び場を活かして娘といろいろな体験を重ねる。

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小豆島と幡豆では、子どもの遊び場が異なる。大きな違いは、小豆島は公園が充実しており、幡豆は室内の遊び場が充実している。二拠点で暮らすからこそ、それぞれの良さが見えてきて、それぞれの良さを活かした子育てができる。

拠点ごとで異なる娘の遊び場。

「娘とどこで何して遊ぼうかな」

私は天気予報を見ながら、一時保育に預けない日の過ごし方を、幾度も思い巡る。

行き先は、二拠点ごとで異なり、小豆島の場合は公園が充実しているので、雨天でない限り公園。夏なら海に行くことも多い。雨天の場合は、平日と土曜日の8時半から13時半までなら、『子育て支援センター』が開放されているので使わせてもらっている。なお、島内に動物園や水族館、遊園地や『こどもの国』などはないが、500匹余りの野生のサルが棲む『銚子渓自然動物園 お猿の国』があるので時々連れて行く(子によって好き嫌いが大きく分かれる。娘は大好き)。なお、周りのママに日頃の遊び場を尋ねると、みんな「公園」と答える。

幡豆の場合は、たいてい『愛知こどもの国』か児童館。周りの友人に近くの公園を尋ねてもなかなか情報が入らなくて、公園は未開拓。車で10分弱のところに、敷地面積100万平方メートルの広大な児童総合遊園施設である『愛知こどもの国』があるので、近所のママもよく連れて行っている。広く、遊び場の数もイベントも充実しているので飽きがこない。また、児童館は、年末年始以外は9時から17時まで開放されているので助かる。車を走らせれば動物園や水族館、遊園地にも行けるし、時折行われる「アンパンマンショー」にも連れて行ける。

場と友達の幅が広がると、遊びの幅が広がる。

このように、二拠点それぞれに良い遊び場があるなか、肝心の娘が何を求めているかと言うと、「友達がいる」という単純なこと。年齢や性別問わず、初対面の子にもすぐにく。友達が遊んでいるおもちゃを奪って喧嘩することも多いけれど、すぐに何ごともなかったかのように再び一緒に遊びだすし、会話もルールも無茶苦茶なのに、なぜか遊びが成立している。それぞれの拠点で日常的に遊ぶ友達もいるけれど、今のところは、その友達にしばらく会えなくて気にしている様子はなく、その日一緒になった子と全力で遊んでいる。その友達も一人として同じではなく、友達ごとに遊び方が変わる。そして、場所が替わればさらに遊び方の幅が広がる。

親の自己満足かもしれないけれど、娘にはいろいろな経験をさせてあげたい。二拠点で暮らしているなら、二拠点分の遊び場をもっともっと開拓して、一緒にいろいろな体験を重ねていこうと思う。

ある日の夫婦

2020年10月末から11月中旬にかけて、夫が愛知で小豆島フェアを開催した。今、高い人気を誇る愛知の2つのお店をメイン会場にし、私が自信を持っておすすめする小豆島のおいしいもの10品以上を手売り。去る11月15日には、私によるオリーブオイル講座も同会場で開催。小豆島の良品を率先して伝えようとする夫の気持ちも、会場提供してくれた人の気持ちも、とてもうれしい。

文 ● 黒島慶子 イラスト ● 宮本貴史

記事は雑誌ソトコト2021年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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黒島慶子 

くろしま・けいこ
醤油とオリーブオイルのソムリエ&Webとグラフィックのデザイナー。小豆島の醤油のまちに生まれ、蔵人たちと共に育つ。20歳のときから小豆島を拠点に全国の蔵人を訪ね続けては、様々な人やコトを結びつけ続ける。2017年7月6日に、愛知県の幡豆で無農薬で大豆と米を育て、米・豆・麦の麹を作る『宮本農園・みやもと糀店』の宮本貴史と結婚。高橋万太郎との共著『醤油本』を出版。