SDGsをもっと知るための映画12選②
2019.07.27 UP

SDGsをもっと知るための映画12選②

SUSTAINABILITY

「SDGsのことをもっと深く知りたい」。
そのきっかけになるおすすめ映画を、各分野で活躍しているSDGs有識者の清水イアンさんに教えてもらいました!

4.地球が壊れる前に

監督/フィッシャー・スティーヴンス 公開年/2016年 製作国/アメリカ 時間/95分 デジタル配信中(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)

地球が壊れる前に

レオナルド・ディカプリオといえば誰もが知る世界的大スターですが、彼は実は熱心な環境活動家でもあります。気候変動って、なんだか難しい。そんな方でも問題なし。この作品では、映像と併せて”レオ様“が気候変動の原因や解決策をわかりやすく解説してくれます。「世界で最も破壊的なプロジェクト」と言われるカナダの化石燃料の採掘場をヘリから見下ろしたシーンには「ここまでか」と絶句しました。一方で、再生可能エネルギーの普及に奮闘する『TESLA』CEOのイーロン・マスクの革命的な取り組みに「すごい!」と感動し、希望をもらいました。

俳優・環境活動家のレオナルド・ディカプリオが国連平和大使として世界をまわり、厳しい現状を視察し、人々と対話する中で気候変動の今までとこれからを見つめる様子を追ったドキュメンタリー。オバマ大統領(当時)やローマ法王との対談も収録されている。


5.コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

監督/マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 公開年/2016年 製作国/アメリカ・コスタリカ 時間/90分 DVD 4000円+税(ユナイテッドピープル)

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

暖かくて、人々は陽気で、自然が豊かな国? ぐらいのイメージだったコスタリカ。この映画を観てそんな浅はかな印象は吹っ飛びました。なんと、「積極的平和主義」を貫く、軍隊を持たない国だったのです。歴史的に紛争やクーデターが絶えない中米地域で軍隊を持たないなんて可能なのか? はい、可能です。しかも、世界で初めて「化石燃料ゼロ社会」を実現すると宣言した国でもあります。平和とサスティナビリティを目指すSDGs。そのゴール達成に最も近い「モデル国家」の一つであるこの国から、日本が学べることはたくさんあるのではないでしょうか。

1948年に軍隊を廃止し、軍事予算をゼロにする代わりに無料の教育・医療を実現し、環境保護に力を入れてきたコスタリカ。その奇跡はどのようにして起こったのか。元・大統領やジャーナリスト、学者へのインタビューでその過程に迫るドキュメンタリー。

 

6.チェイシング・コーラル─消えゆくサンゴ礁─

監督/ジェフ・オーロースキー 公開年/2017年 製作国/アメリカ 時間/93分 Netflixオリジナル作品独占配信中

チェイシング・コーラル─消えゆくサンゴ礁─

ある日突然、この世から建物がなくなったらどうしますか? 現実ではそんなことは起きませんが、海では似た現象が進行中です。今、「海の都市」と呼ばれるサンゴ礁が恐ろしい速度で失われているのです。30年前と比べ、生きたサンゴの量は50パーセント減少し、このままだと近い将来、サンゴは絶滅すると科学者は言います。高校時代に沖縄の海で恋をしたサンゴ礁が、僕の子どもが生まれるころには「博物館」でしか見られないものになるかも……。でも、まだ手遅れではない! この映画を観て一人でも多くの人にサンゴについて知ってほしいです。

気候変動によるサンゴの白化現象を追うドキュメンタリー映画。ダイバー、科学者、写真家らのチームが目の当たりにする枯れ果てたサンゴの映像は衝撃的。息をのむ映像、そこから伝わる厳しい現実が、見る者の心に深く突き刺さる。問題の理解にも最適の映画だ。

『地球が壊れる前に』/©2016 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

text by Miho Soga

本記事は雑誌ソトコト2019年6月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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清水イアン

しみず・いあん●1992年生まれ。環境アクティビスト。幼い頃から自然環境、特に海を愛する。大学在学中に環境問題に本格的な関心をもちはじめ、国際環境NGO『350.org』の日本支部立ち上げに関わる。2018年に退職後、環境と教育の分野で幅広く活動する。環境に関するコミュニティメディア『Spiral Club』の言い出しっぺ。SDGs に関する講演も行う。