SDGsをもっと知るための映画12選④
2019.07.28 UP

SDGsをもっと知るための映画12選④

SUSTAINABILITY

「SDGsのことをもっと深く知りたい」。
そのきっかけになるおすすめ映画を、各分野で活躍しているSDGs有識者の松尾沙織さんに教えてもらいました!

10.いただきます

監督/オオタヴィン 公開年/2016年 製作国/日本 時間/75分 詳細 http://itadakimasu-
miso.jp(イーハトーヴスタジオ)

いただきます

福岡県福岡市にある高取保育園では、子どもたちの手作りみそを使ったみそ汁、納豆、玄米、旬の野菜を取り入れた和食を給食に取り入れています。映画の中で特に印象的なのは、おいしそうなご飯、そしておいしそうに食べる子どもたちのキラキラした笑顔。健康食として世界でも注目されている和食の力を証明するかのように、本当に生き生きとした子どもたちに元気をもらえます。「私たちは日々何を食べることが幸せなのだろう?」「子どもたちにどんな食を残していくべきだろう?」という問いについて、改めて考えさせられた映画です。

福岡県福岡市にある高取保育園で、味噌汁や納豆、玄米の給食を食べ、素足で園庭を走りまわる元気いっぱいの子どもたちの日々に寄り添ったドキュメンタリー。口コミで評判が広まり、公開から2年後には観客数が2万人を超え、今も全国で自主上映会が開かれている。


11.100年ごはん

監督/大林千茱萸 公開年/2014年 製作国/日本 時間/64分 詳細 http://
100nengohan.com(TMエンタテイメント)

100年ごはん

大分県臼杵市の自然と共生する暮らしとそこに住む人びとを描いた映画です。臼杵市は「地元の子どもたちの給食を、地元の野菜でまかないたい」という思いから、無化学合成農薬・無化学肥料の農業を推進。「健全な魂は健全な食べ物から」「健全な食べ物は健全な土から」と、土づくりセンターを開設するなどさまざまな新しい取り組みを始め、有機農法に転換する農家さんや新規就農する市民が現れています。自然との関わりから「食」や「職」が生まれ、わたしたちの「営み」や「体」がつくられていく。そんな大切なことを思い出させてくれました。

無化学合成農薬・無化学肥料の野菜作りを推進している大分県臼杵市での取り組みに迫るドキュメンタリー。子どもたちが食べる給食を臼杵の野菜でまかないたい。そんな目標を目指し、土づくりや新たな農法などを試しながら前に進んでいく市民の姿が印象的だ。

 

12.おだやかな革命

監督/渡辺智史 公開年/2017年 製作国/日本 時間/100分 詳細 http://odayaka-kaku
mei.com(いでは堂)

おだやかな革命

SDGsでは「誰ひとり取り残さない」世界を目指しています。ここで掲げられている「全人類の豊かな暮らしの実現」のために、まず「本当の豊かさとは何か?」「本当に豊かな社会とは?」を、きちんと考える必要があるのではないでしょうか。私たちの日々の暮らしは、世界の問題とつながっています。どのようにして自分たちの暮らしを豊かに持続可能にしていくか、ということが、世界の豊かさを考える上でも、とても大切になるのだと思います。この映画は、それを考えるための”ヒント“
をたくさん見つけることができる映画です。

自然エネルギーによる地域再生に取り組む人々の「おだやかな革命」を追いかけたドキュメンタリー。秋田県、福島県、岐阜県、岡山県で取り組むエネルギー自治への挑戦と、それによる変化を伝えながら、これからの時代の「豊かさ」の在り方を問いかけている。

『いただきます』/©イーハトーヴスタジオ
『100年ごはん』/©『100年ごはん』製作委員会・TME 2013
『おだやかな革命』/©いでは堂

text by Miho Soga

本記事は雑誌ソトコト2019年6月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

キーワード

松尾沙織

まつお・さおり●1984年東京生まれ。震災を機に社会の持続可能性に疑問を持ち、フリーランスのライターとして活動中。メディアで「SDGs」や「サスティナビリティ」に関する記事を執筆するほか、登壇、SDGs講座コーディネート、勉強会を主宰。また、「ダイベストメントコミュニケーター」として気候変動の問題を広める活動をしている。