正月飾りの正しい捨て方、教えます!
2021.01.05 UP

正月飾りの正しい捨て方、教えます!

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新しい年をハッピーに過ごしたいですね! みなさんのおうちや職場ではお正月飾りを飾りましたか? 日本には、門松、しめ飾り、鏡餅を飾る文化がありますが何日に外して「いつ」「どこで」「どうやって」捨てるかをご存知でしょうか。もったいないから捨てずに来年も使っていいの? そんな素朴な疑問を調査してみました!

捨てるその前に。ルーツを知ろう!

まずは、門松、しめ飾り、鏡餅の由来を見てみましょう。

正月飾り
スーパーの前で売り出される正月飾り(北海道旭川市)

その1:門松

門松とは、門前に飾る松のこと。新年はこれを目印に年神様がやって来ると言われています。1年間の幸せや健康長寿を願うものと考えられています。

その2:しめ飾り

玄関に飾って不浄なものを侵入させないための役割があります。新年に年神様を迎え入れる場を清め、災いを防ぐという意味合いもあります。

その3:鏡餅

神様に捧げる神聖な食べ物。飾る場所は神様の居場所とされる床の間か、家族が集まるリビングです。飾った餅は1月11日の鏡開きの日に調理して、食べる風習があります。

正月飾り、いつまで飾る?

関東では1月7日の朝に七草粥を食べた後に外すことが多いようです。関西や一部地域では1月15日の小正月や、1月20日の二十日正月まで飾るところもあります。
そのあとは、全国各地の神社で行われる「どんど焼き」「お炊き上げ」などで燃やすことができます。燃やす習慣がない地域では、お塩で清めてから新聞紙などに包んで、燃えるゴミとして捨ててください。量販店などで購入した飾りにはプラスチックはりがねなどが含まれているものもあるので、分別をしてから捨てるようにしましょう。神社では環境を考えて、プラスチックや燃えない部分の含まれる飾りは受付していないところも増えているので、持っていく前に近所に相談してみるのがいいでしょう。一般の家庭で野焼きは行えませんが、神社での焼却については法律的に例外で認められています。このため、正月飾りをどのように焚き上げるかは各神社の判断に委ねられています。

どんど焼き
どんど焼きの様子

参考文献:環境省
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条の2

「公益上若(も)しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの」は例外として認められている。また、同施行令第14条の3では「風俗習慣上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却」も認められている。

焼くお祭り。どんど焼きって?

1月8日〜15日に全国の神社で「どんど焼き」という行事が行われます。わらなどで円錐形に組んだ「やぐら」にお正月飾りや古いお札などを持ち寄り燃やす行事です。
この「どんど焼き」は全国各地で呼び名が違い、「鬼火たき」「左義長」「道祖神祭(どうそじんまつり)」など、地方によって異なります。2021年はコロナウイルス感染拡大防止で祭りの開催が中止される地域もありますので各地自治体にご確認ください。

海辺のどんど
港での左義長(福岡県)

どんど焼きの火で焼いた餅や団子を食べると一年間病気をしないという伝えがあります。
あなたの街ではどんな「どんど焼き」が行われているでしょうか?  

三色団子
燃えた熱で焼いた三色団子

飾りは来年も使っていい?

実はこの質問は意外と多いです。手作りのしめ飾りなどはアートな質感も高く、1週間ちょっとで捨ててしまうにはもったいない!という考える人が増えています。
伝統的な考えに基づくならば、正月飾りは『年神様』をお迎えする神事物なので、毎年新しいものを飾るのが一般的。一方、クリスマスツリーと同様の「飾り物」と考える場合は大切に保管して翌年も使ってかまわないでしょう。数年使って見た目が悪くなってきたら神様用ではない飾り物は、家庭用のゴミとして分別して出すのが良いでしょう。

大切なのは伝統的なお飾りの意味を知って自分がどう扱いたいかという一人一人の考え方。 環境を配慮したそれぞれのルールで物を扱うことは、個人ができるSDGsのひとつだと言えるのではないでしょうか。

分別
あなたはどうしますか?

 

text by Sachi Tsukagoshi