富山の正月に欠かせない昆布餅、とぼ餅、新大正餅
2021.01.05 UP

こんなとこにも昆布です。昆布大好き県のとぼ餅ちとは?

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お正月に欠かせない餅に、昆布を発見

年末のスーパーには、新大正もちののし餅、とぼ餅が並んでいました!
▲年末のスーパーには、巨大「のし餅」が並んでいました!

お正月、みなさんはお餅をいくつ召し上がりましたか? 丸餅か角餅か、地方によって形が変わることなどが話題になりますね。餅を薄く板状に伸ばして「のし餅」のまま売られていることもあります。ここ富山では、ついたお餅をなまこ形に成型した「とぼ餅」もよく見かけます。
とぼ、は「斗棒」の漢字が当てられていますが、あまり聞き慣れない言葉。そこで富山の友人に
「とぼ餅って初めて聞きましたよ」とラインを送ったら、
「とぼ餅、昆布が美味しいですよね」と返ってきました!
こんなところにも昆布です! 昆布。。。消費量では負けているものの、かけている金額では全国1位の富山市。富山の昆布愛には、頭が下がります。
使われるもち米は、もちろん富山県が誇る県産品種の「新大正もち」です。

昆布餅ってどんな餅?

なまこ形、900gあったとぼ餅の昆布餅
▲900gあったなまこ形の「とぼ餅」。これは昆布餅

昆布は細かく細切りにされて、餅生地に練り込まれています。
もち菓子屋の多い富山、人気のお店では予約必須。スーパーの店先でも売られているほか、手作りする家庭もあります。
とにかく、昆布のとぼ餅を食べてみたい!
今回は、「とぼ餅」の切り落としと、とぼ餅の塊(900g)を購入、グリルで焼き餅にしました。塊の方は、程よい厚みに切ります。
まずはこの「切る」動作が大変でした。のし餅より厚みのあるとぼ餅。なるべく出来立ての柔らかいうちに切って冷凍などしておくのがよいと思います。
グリルの両面焼きで7〜8分焼くと、いい感じにこんがりと焼き目がついて、ぷっくりと膨れる様子がとてもかわいい。
一口食べると、昆布の旨みと塩気が口いっぱいに広がります。白い角餅に塩昆布の組み合わせも流行っていますが、生地そのものにいい具合に塩けがついているので、それとは違う。どちらかというと、香ばしいせんべいのような味わいでした。せんべいはカリカリですが、これは餅。外がカリッと焼けて中がモチッと柔らかいのが新鮮な食感。そして一切れでも食べ応えは十分です。
厚みは好みだと思いますが、6〜7mmくらいに切って7〜8分トースターやグリルで焼くとちょうどよくプックリしました。


餅は白一色、とは限らない

彩りも楽しい寒餅
▲彩りも楽しい寒餅

年末の富山では、昆布のとぼ餅の他に黒豆入り、黒糖入りなども見かけました。黒糖入りは、濃い飴色です。
餅生地そのものに様々な副材料を加えて楽しむ富山の餅文化、寒の入りには、薄く切った餅を冷たい空気で干した保存食「寒餅」も楽しみです。

文・写真/田原朋子