出会いは島婚活。福岡ー対馬 海を渡る遠距離恋愛で2人の心を繋いだものとは
2021.02.21 UP

出会いは島婚活。福岡ー対馬 海を渡る遠距離恋愛で2人の心を繋いだものとは

PEOPLE

まだSNSが日常的ではなく、毎日の電話で絆を深める

彼が頻繁に福岡へ通ったこともあり、なかなか会えずにケンカになるということはなかったそうだが、それでも2人の心が離れないよう、連絡はマメにとっていたという。しかも2012〜2013年当時、SNSはまだ日常的な連絡ツールではなく、主な連絡手段はメールか電話だった。

和田さん「ほぼ毎日電話してました。彼が掛けてきてくれることが多かったですが、私もかなり掛けてたと思います。SNSサービスの無料通話とかも無かったですから、通話料金を安く抑えるために携帯会社を変えたりもしましたね」

携帯イメージ
(c)写真AC

対馬でのこっそりデートがバレた!?

ある時、和田さんが仕事で対馬市のモニターツアーを企画し、対馬に行くことがあった。当時、取引先だった観光課など対馬市の仕事関係者には、島の婚活イベントで知り合った恋人がいることは言っていなかったという。

和田さん「必死に隠していたわけでもないんですがタイミングがわからず…でも仕事で対馬に行った時、時間ができたので彼に会いに行こうとしているところを対馬市の担当の方に見られまして、とっさに誤魔化しました(笑)」

後に結婚が決まってこの担当者にも報告したところ、大変喜んで結婚式には花が届いたのだとか。

和田さん「婚活イベントの主催をしていた市の担当の方も喜んでくださって、お祝いをいただきました。仕事でも大変お世話になりましたが、対馬の方は本当にみなさんあたたかいです」

万関橋
対馬市・万関橋 (c)九州観光推進機構

遠距離だからこそ"結婚"という目標が明確に

交際スタートから遠距離となった2人だが、むしろ遠距離でなかなか会えなかったからこそ、"結婚"を明確な目標にできたのかもしれないと和田さんは言う。出会いから含めてもそう長くはないが、彼との結婚を意識した理由は、自身の年齢はもちろんだが、ふとした時に感じた価値観の近さだった。

和田さん「誠実で優しいところも良かったけど、それだけだけじゃない、彼のちょっとダークな部分が感じられて、そのさじ加減も私と似ていたし、より身近に思えました」

夫婦や恋人同士の価値観が似ている例として「笑いのツボが同じ」ということはよく挙げられるが、特に長い人生を共にする結婚は、お互いの"ダークサイド"を認め合える関係性も大事なのかもしれない。

結婚を意識してからの和田さんは、「もう女が待つ時代ではない!」と、彼にも積極的に自分の気持ちを伝えていたという。

和田さん「30歳までには結婚したいと思ってましたし、私から『結婚する気はあるの?』とよく言ってました。広島の実家から親が来福した時には紹介したり。囲い込み作戦で押し切りましたね(笑)」

そして交際&遠距離恋愛スタートから丸1年が経った、2013年10月に入籍。生活はそのままで"遠距離婚"となったが、結婚式を終えた2014年4月の人事異動で彼の福岡転勤が決定、晴れて2人での生活が始まった。

結婚指輪
交際開始から1年後の2013年10月に入籍。(c)和田奈央子

いつか家族みんなで対馬に行きたい

そして現在、結婚から7年が過ぎた。2人の子供にも恵まれ、福岡市の映像制作会社に転職した和田さんは、このコロナ下でリモートワークと子育てに奮闘する日々だ。夫とはケンカもするが、毎年の結婚記念日には、出会った頃のように彼が店を予約してエスコートしてくれるという。

和田さん「いつかまた旅行できるようになったら、子供たちも一緒に対馬へ遊びに行きたいです」

福岡ー対馬。海を渡る遠距離恋愛の末に結ばれた2人。福岡で夫婦となり育んできた家族の絆は、遠く対馬の"縁結びの神様"がこの先もしっかりと見守ってくれることだろう。

対馬
対馬の朝日(c)和田奈央子

 

写真:和田奈央子、中尾菜海、福岡県観光連盟、九州観光推進機構、写真AC
文:西紀子

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