実例紹介。移住失敗となる7ポイントとは?
正直な話、仲間やお世話になった人たちに壮大なお別れ会を開いてもらい、3年で戻ってきましたとは言いにくかったです(笑)。
そう語るのは、10年前に北海道に夫婦で移住をしたものの、生活が軌道に乗らずに東京へ戻ってきた、高橋ちこさん(仮名)。ちこさんは、同じように移住を考えている人に自分たちの失敗から学んだ経験を伝えることで、移住へのイメージを掴んで実行に移してもらえたらと願う。リモートでの生活がスタンダードになった今、都会を離れて自然の中で心穏やかに暮らしたいと考える方も増えていることでしょう。でも、現実はこんなはずじゃなかった!という体験談を知って、移住前の参考にしてほしい。
Q:ご夫婦が移住を決めた理由を教えてください。
ちこさん:10年前、東日本大震災を東京で経験しました。福島原発事故の影響で都内でも放射性物質の拡散が確認されました。新婚だったこともあり、これからの夫婦生活や子供を産みたいと思う気持ちから、自然豊かで震災の影響がそこまで出ていないであろう北海道で暮らしてみたいと真剣に考えるようになったんです。
移住先に選んだのは、以前二人で旅行した北海道小樽市だった。決意してからわずか半年ほどで移り住んだご夫婦だが、小樽での生活に3年で終止符を打った。ご夫婦が感じた「定住に至らなかった理由」とはなんだったのでしょうか。次ページでご紹介します。
text by Sachi Tsukagoshi
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