各地の山村が生まれ変わっています!「森林サービス産業」が切り拓くのは、まち・人・山の豊かな未来。
2021.02.03 UP

各地の山村が生まれ変わっています!「森林サービス産業」が切り拓くのは、まち・人・山の豊かな未来。

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【sponsored by 森林サービス産業】
コロナ禍で、予測できない日々が続く世の中。新しい生活様式など、変化を求められるなか、自然は、森は、変わらずにそこにあります。
日本の国土の約3分の2を占める森林。その日本各地の森林空間で、さまざまなレジャーや体験が楽しめるようになってきました。

「週末林業」が私たちの「Forest Style」。

 森林を健康・観光・教育やレジャーなどの多様な分野で活用し、山村の活性化、関係人口創出・拡大などを目指す「森林サービス産業」。森林との新しい関わり方を「Forest Style」と呼び、広めようとしている。 
「Forest Style」には、どんなものがあるのだろうか。静岡県熱海市の『熱海キコリーズ』を一例に挙げてみよう。彼らは名前のとおり「木こり」のチームだが、多種多様な本業を持ち、週末に森林保全や、さまざまな人々に向けた森林体験の提供などを複業で行っている。

『熱海キコリーズ』のメンバーたち。前列真ん中でチェーンソーを持つのが能勢さん。講演家のいとう伸さん(後列中央)は「『いきなり林業』ではない気軽さに惹かれました」と語る。
『熱海キコリーズ』のメンバーたち。前列真ん中でチェーンソーを持つのが能勢さん。講演家のいとう伸さん(後列中央)は「『いきなり林業』ではない気軽さに惹かれました」と語る。

 現在の構成は20~60代の男女21人。東京都近郊に拠点を置くメンバーと、熱海市近郊に拠点を置くメンバーで構成される。参加希望者は事前に研修を受け、チェーンソーの扱い方や伐採の方法など安全対策と技術を十分に学ぶ。参加時期による先輩、後輩の関係もなく、関係性はフラットだ。

 代表の能勢友歌さんは、東京の広告会社で働く39歳。9年前に夫とともに熱海に移住し、まちとの関わり方を探っていた際、偶然、副市長と出会い、林業の研修に参加させてもらったことが立ち上げのきっかけだった。「地元は岐阜県の高山市周辺なので森林は身近でしたし、自然に関わることをしたいと思っていました。本業をしながらの『週末木こり』ならできそうかなと思ったんです」。

東京の広告会社に勤める能勢友歌さん。慣れた手つきで伐採作業を行う。
東京の広告会社に勤める能勢友歌さん。慣れた手つきで伐採作業を行う。

 その後、林業研修などで出会った仲間たちと団体を設立。『熱海キコリーズ』として活動を開始した。

 メンバーが増えた現在は、これまで行っていた活動のほか、安価になりがちな間伐材に付加価値をつける商品開発や、親子向けの遊び体験など、メンバーの得意分野を活かした企画を多く立てている。

企業のCSR活動で行った「森のレストラン」。熱海以外の場所でも「出張キコリーズ」として出向く。
企業のCSR活動で行った「森のレストラン」。熱海以外の場所でも「出張キコリーズ」として出向く。

 メンバーには、「森と関わることをしたかったが、何をしたらいいのかわからなかった」という人もいる。『熱海キコリーズ』の受け入れ口の広さと活動の柔軟性は、多くの熱意と興味ある人の参加につながった。

人、森、スポーツをつなぐ「ちやのきエンデューロ」。

「MTBエンデューロ」とはオフロードをマウンテンバイクで走り、タイムを競うスポーツだ。佐賀県佐賀市富士町の苣木地区では、森林を整備してエンデューロの大会や練習用のコースにしている。

山林でのコース整備の様子。
山林でのコース整備の様子。

 とくに目玉となっている活動は、毎年行われる大会「ちやのきエンデューロ」だ。苣木に隣接する地区でマウンテンバイクショップを経営する増永英一さんらが開催。関係者たちと森を整備したコースで行われる大会で、全国から参加者が集まる。

2017年から毎年8月に開催している「ちやのきエンデューロ」(2020年はコロナ対策のため中止。代わりのイベントを行った)には、全国からマウンテンバイク愛好者が集まる。彼らにより「苣木」の知名度も広まった。
2017年から毎年8月に開催している「ちやのきエンデューロ」(2020年はコロナ対策のため中止。代わりのイベントを行った)には、全国からマウンテンバイク愛好者が集まる。彼らにより「苣木」の知名度も広まった。©FOTOGRAFIA

 大会は誰でも参加可能だが、大会以外でも走りたいという人は、苣木地区で年3回行われる「区役」に参加する。区役とは村の清掃や草刈りなど、集落維持のための活動だ。20~30代中心の若者に参加してもらうことで、人口34人でそのほとんどが高齢者の村では、これまで数日かかっていた作業が半日で終わるようになった。

若者たちの区役への参加が大きな手助けに。
若者たちの区役への参加が大きな手助けに。

 増永さんは長年、福岡県でマウンテンバイクショップを経営していたが、「走ることができる森のそばで活動したい」とずっと考えていた。そんなときに佐賀市役所職員の方と知り合い、苣木地区の区役のことを知った。当時は移住まで考えていなかったが、区役をとおして数年かけて信頼関係ができた結果、苣木のすぐそばにショップを開くことになったという。

マウンテンバイクショップ『CLEAT』を経営する、『福岡マウンテンバイク友の会』代表・増永英一さん。
マウンテンバイクショップ『CLEAT』を経営する、『福岡マウンテンバイク友の会』代表・増永英一さん。

「その後、マウンテンバイク仲間がやってくると、『ここで走りたいなら区役をやってほしい』と彼らにもお願いし、僕を通さなくても直接つながりができるようにして、マウンテンバイク愛好者全体を受け入れてもらうようにしました。そういった活動から関係人口が増えて、地域の方も積極的に盛り上げてくれたり、手伝ってくれるようになりました」

イベントの際には地域の人たちも集まるなど、関係性の良さがわかる。
イベントの際には地域の人たちも集まるなど、関係性の良さがわかる。

 増永さんは苣木の人々へのお返しとして、地区の方が写った写真集をつくって配るなどもした。今後も大会を楽しく開催していくとともに、地域の人々に「ここに住んでいてよかった」と思ってもらえることをしたいと語る。

かわらない森

地域で始まっている森林を活用したレジャー、観光の取り組みをはじめ、森を楽しむイロハなどを広く発信するポータルサイトが登場しています。
https://moriday.com

photographs by Yusuke Abe  text by Sumika Hayakawa

※この記事は林野庁から委託を受けた「森林サービス産業プロモーション共同体」の企画で製作しています。