彼がいて、立山がカッコいいから。移住理由はそれで十分
2021.03.21 UP

彼がいて、立山がカッコいいから。移住理由はそれで十分

PEOPLE

ミサキさんと打ち合わせたのは、富山に35年ぶりの大雪が降った雪がまだ残る1月中旬。
埼玉県出身のミサキさんも、これだけの大雪を見るのはもちろん初めて。
富山の雪に少しテンションが上がりながらの取材になりました。

これは、2020年「サイコー」の日に入籍した、超前向きな2人の移住物語です。

打ち合わせたのは、富山駅南口近くのカフェ
▲ミサキさんと打ち合わせたのは、富山駅南口近くのカフェでした(撮影:田原朋子)

ミサキさんとA夫さんは、東京都内の大学で出会いました。
最初の1年間は、普通にゼミの大学院生の先輩、学部4年生の後輩として接していたのですが、彼女が大学院生としてゼミに深く関わるようになったある時、同じバンドが好きだったことがわかり、「センスいいなあ」と意気投合。初めての上野美術館デートを経て、その後付き合うようになりました。
そんな彼が大学院を卒業することになり、就職によって富山に移住すると決めたのは、付き合って1年ほど経った頃でした。

「辞めるまでは異動することのない」職場に就職が決定。

A夫さんの仕事は、詳しくは書くことはできませんが、異動のない公務員。辞めるまでは富山暮らしが確定です。ミサキさんは、彼の就職が富山に決まった時は「正直、えー!と思った」そうです。
それはきっと、誰でも思うでしょう。付き合って1年で、2人は遠距離恋愛になってしまったのですから。

大阪出身の彼が、東京の大学院を出たのに都内でも大阪でも就職せず、故郷というわけでもない未知の土地・富山に仕事を見つけるとは、思いもしなかったでしょう。
けれど、この頃までには2人とも、お互いに結婚を意識していたそうです。

ミサキさん「特にがっつりとしたプロポーズはなかったんですが。結婚はするんだろうと思っていました。それで、向こうが先に就職決まったし、まあ、しょうがないなあと」。

ここから、ミサキさんの人生も大きく動きだしました。

周囲は驚きましたが、本人はいたって平気です

晴れていれば、海の向こうに立山が見えるハズの景勝スポット、雨晴海岸
▲晴れていれば、海の向こうに立山が見えるハズの景勝スポット、雨晴海岸(写真提供:ミサキさん)

それにしても、彼を追いかけて移住、就職することについて、周囲はどんな反応だったんでしょう?

ミサキさん「実はうち、両親が国際結婚なんです。母は中国から日本に来ているので、母が何かいうことはないです(笑)。父も海外に単身赴任するような仕事だし、私が頑固なことを知っているので。
だから、どこで暮らすのか、という点では両親は何もいいませんでした。それに、彼と付き合って半年くらいの頃に、一度両親にも会っていたので、『ああ、彼ならば』って」

それはよかった!彼はとても素敵な人なんですね。
「うん、うん」とうなずく彼女の笑顔は、とても幸せそうです。

どこで暮らして、どこで仕事をするかは、2人にとって、まったく障害になりませんでした。
2019年春に無事大学院を卒業したミサキさん。半年間の新人研修を経て、A夫さんと富山で合流したのは、2019年10月のこと。
学生時代に付き合っていて、社会人になって会えないことが理由で別れてしまうのはよく聞くことだけど、1年半の遠距離恋愛を、2人は無事に乗り切りました。

ミサキさん「彼とは、毎日のように電話で話をしていましたよ。遠距離で困ることといえば、、、うちの間取りがちょっと特殊で、ワンフロアなんですよ。それで、彼との電話の内容が母や弟に筒抜けになるんです。電話した後、家族に『態度が全然違うね』とからわれたりするんです。これはちょっと困りました!恥ずかしかったです!」

いやいや、とーっても微笑ましいですよ。

すれ違いや涙は、ミサキさんとA夫さんには全く当てはまりません。

ミサキさん
「私も論文や就職活動でいそがしかったし、何より学生生活は楽しかったし。毎日寝る前とかに彼と電話していたので、寂しくはなかったです」

トライアングルの真ん中で

ミサキさんは埼玉出身で、A夫さんは大阪出身です。
ミサキさん「大阪と埼玉で、ちょうど間が富山かな、中間地点ですよね(笑)」

今は入籍して苗字が変わっているミサキさん。

結婚はいつだったのでしょう?

ミサキさん「私が富山に来て半年くらい経った2020年3月15日に入籍しました。コロナに関わらず、早まっても遅まってもいないです。『サイコーの日』です。お互いの実家との顔合わせは、2020年2月に、富山で行いました」。

新型コロナウイルスについては、富山県では、初感染の報道が2020年3月30日でした。東京都が最初の緊急事態宣言を発令したのは、2020年4月7日。2人の門出に、家族みんなが顔を合わせることができて、本当によかったですね。

ミサキさん「でも、結婚式はできていません。二人とも「結婚式したいね」、と漠然と思っていたんですけれど。コロナになってしまったし、お互い元の住所が大阪と埼玉なので、「一体どこでやろうか」となって。考えるのは、ちょっと保留にしています。ウエディング写真ですか? そういえば、撮ってないですね!」
 

文・写真/田原朋子

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