北海道・洞爺湖町 北の大地で出合った、強さとつながりの味。
2021.02.17 UP

連載 | SUSTAINABLE DESIGN 北海道・洞爺湖町 北の大地で出合った、強さとつながりの味。

PEOPLE

 北海道を車中泊で旅した夏のこと。洞爺湖町の『佐々木ファーム』で食べた野菜が、いまでも忘れられない。

『佐々木ファーム』のキャッチコピーは「土はいのち。いのちは土から」。創業は1907年(明治40年)とのことで、現在は循環型農法により、化学的な肥料・農薬を使用せずに野菜を育てている。野菜本来の旨みとともに、食べるごとに感じたのは野菜の「強さ」だ。しっかりした歯ごたえ、口の中で主張する風味、心に残る後味からは、無農薬でも北の大地ですくすくと育った、野菜たちの主張が聞こえてくる。

 さらに、『佐々木ファーム』で感じたのは自然の「つながり」だ。例えば、ブルーベリー畑。たくさんあったクモの巣。「採って食べていい」といわれても、なかなか手が伸びない。「でも、クモが虫を食べてくれる。助け合いです」と、『佐々木ファーム』代表の佐々木麻紀さんの笑顔。麻紀さんのシンプルだけど奥深いひと言が、この旅で出合った野菜の本質だったと思う。

 麻紀さんの笑顔と野菜に会いに、また北海道を旅できる日を願って。

 

photograph & text by Yasuyuki Ohashi

記事は雑誌ソトコト2021年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。