2月10日はニットの日!新潟・五泉のまちを盛り上げる、ニットフェスとは?
2021.02.10 UP

2月10日はニットの日!新潟・五泉のまちを盛り上げる、ニットフェスとは?

LOCAL

今日は「ニットの日」!

その由来は、語呂合わせの「ニッ(2)ト(10)」からきています。
1988年に横浜手作りニット友の会が制定し、その後、1994年に日本ニット工業組合連合会が全国的な記念日として制定しました。

ニット

地域を盛り上げる「GOSEN KNIT FES」って?

日本有数のニット産地のひとつに、新潟県五泉市があります。ここ五泉市では、地域全体がニットで盛り上がる「GOSEN KNIT FES」が毎年開催されているとか。一体どんなイベントなのでしょうか?

GOSEN KNIT FESロゴ

「GOSEN KNIT FES」は、“ニットのまち”である五泉市を舞台に、まち全体がニットで盛り上がるイベント。当日は、市内のニット関連工場で製造の様子を見学できたり、着古したニットをリペアやリメイクで再生するワークショップなどが行われ、五泉ニットを“体感”できるイベントになっています。普段はなかなか見られない工場の裏側も見られるとあって、市外からも毎年多くの人が訪れます。

GOSEN KNIT FES
過去に開催された「GOSEN KNIT FES」の様子。

さらに、ニットに触れるだけでなく、五泉のまちを楽しめる「GOSEN OPEN STREET」も同日に実施。初めて五泉に来た人も地元のお店を満喫できるよう、商店街と連携し、各お店ごとにこの日限定のメニューや企画が用意されています。地元の人とのふれあいを通して、ニットとともに五泉のまちも体感できるイベントになっているのです。

GOSEN KNIT FES
新潟県内各地を巡る「バニングキッチン」のフードワゴンなども会場内に出店されました。

この「GOSEN KNIT FES」は、毎年「ニットの日」に合わせて2月に開催されてきましたが、今後は「いいニットの日」である11月20日にあわせた開催に移行していくことが決まっています。移行期間として、昨年は2月の開催に加えて、11月21〜22日にも開催されました。

主催しているのは、市内のニット関連企業によって構成されている「五泉ニット工業協同組合」。五泉ニットのブランド力をさらに高めていくため、そしてニットによる五泉のまちの活性化を目指して活動しています。

五泉ニット

……と、ここまで五泉市のニットフェスについてご紹介してきましたが、そもそもみなさんは「五泉ニット」をご存じでしょうか?

世界に認められる「五泉ニット」

実は、世界的にも知られ、ファッションの本場であるイタリアからも注目を集めている、五泉ニット。五泉市内で製造されるニット製品が「五泉ニット」と呼ばれ、地域のブランドとして全国的にその名が知られています。

特に婦人セーターは、現在も日本一の生産額を誇ります。戦後から続く国内有数のニット産地として長年培ってきた高い技術力は、大手アパレルメーカーやトップデザイナーからも支持され続けています。

五泉ニット

そんなふうに、五泉市が長年にわたって“ニットのまち”として知られているのは、ニットそのものを製造する企業だけでなく、染色工場やボタン、ファスナー、タグなどのニット製品の製造に関わる関連工場が、市内のあちこちに存在しているからでもあります。

つまり、五泉市内だけでニット製品が出来上がります。ひとつの地域のなかに、製造に関わる工場がこれだけ集まっているのも、全国的に珍しいのだそう。地域のなかでワンストップで作り上げられるからこそ生まれる品質の高さやそのスピード感が、国内のみならず世界からも熱い注目を集め続けているのです。

五泉ニット
「GOSEN KNIT FES」で展示された、五泉ニット。

しかし、近年は海外からの安い製品の流入により、国内に出回るほとんどの洋服は海外製に。なんと、約98%は海外製の洋服だといいます。戦後日本の経済復興を支えたひとつが繊維産業と言われていますが、近年ではその企業数や生産額はかなり減っています。

そんななかで五泉市は、まち全体で地域の地場産業であるニット産業を守っていこうという動きも活発です。そもそも「五泉ニット」というふうに、どこかひとつの企業や工場の名前ではなく、地名とともにブランドとして全国的に知られているのも、地場産業を守り続けてきた地域の努力の証でもあります。

五泉ニット_ロゴ
「五泉ニット」ブランドマーク。五泉の“五”をモチーフにしている。

そして、その中心になっているのが、「GOSEN KNIT FES」の主催者でもある五泉ニット工業協同組合です。五泉ニットのブランド力をさらに高めるため、販路の開拓や広報・PR、さらに人材育成にも積極的に取り組んでいます。

「五泉ニット」として立ち上げた公式ブランドサイトのなかでは、「五泉ニット地域ブランド化事業」というというページが設けられ、今後の五泉ニットのブランド力強化に向けた取り組みや計画が紹介されています。そのなかには、人材育成や販路開拓などのほかに、「地域活性化」という項目も。ニットを通じて五泉のまち全体を盛り上げるため、さまざまなイベントや、地域づくりで活躍できる“ローカリスト”の育成などにも取り組んでいます。

先ほどご紹介した「GOSEN KNIT FES」も、そんな地域を盛り上げる取り組みのひとつ。昨年11月の開催で6回目を迎え、現在では市内の高校生や商店街と連携しながら、地元でおなじみのイベントになっています。

五泉ニット
「GOSEN KNIT FES」交流会の様子。

国内でも最高レベルの技術を誇る「五泉ニット」を通じて、五泉のまちに出会える「GOSEN KNIT FES」。このイベントを通じて、まちの人同士をつなげたり、市外からやってくる多くの人に、五泉ニットやまちの魅力を伝えています。

今年は2月の開催はありませんが、11月20日(土)〜21日(日)の開催を予定しているそうです。そのころにはコロナの感染拡大が収まって、現地へ遊びに行けたらいいなあと思います。少し先にはなりますが、ぜひみなさんも冬の始まりに「GOSEN KNIT FES」へ訪れてみてはいかがでしょうか。

五泉ニット

五泉ニット公式サイト

文:Miho Aizaki