移住したけどひとりぼっち!
2021.04.07 UP

移住したけどひとりぼっち!新天地で新規人脈開拓、私の場合

LOCAL

あなたはどんな理由で移住を考えていますか? 地方から東京に出て、ストレスで体調を崩した筆者は、「もっと健康的な暮らしがしたい」と単身移住を決めた。どこへ移住しようかと考えたとき、千葉県の南房総に移住した人と知り合う。その友だちに会いに何度か南房総を訪れ、「えいっ!!」と移住してみたら、友だちは既に地元へと戻っていた……。ひとりぼっちから10年。筆者がどうやって友だちを得てきたのか、実例をご紹介しよう。

南房総の婚活ツアーに参加して、友だちと仕事をゲット!

引っ越しの荷物がひと段落したある日、友だちと訪れたことのあるカフェに行ってみた。そこに貼られていた婚活ツアーのポスター。地元農家の男性と地元以外の女性を対象に、南房総での花摘みや太巻き作り体験を盛り込んだ一泊二日のツアーだった。移住したての筆者にとってどの体験内容も魅力的であり、農業バイトを希望していたので地元農家にも興味津々。申し込み期限を過ぎていたが、カフェに居合わせた人が主催者と知り合いですぐに連絡を取ってくれて、参加できることになった。

婚活ツアー
(提供:写真AC)

“婚活”というワードにちゅうちょする人もいるかもしれないが、その土地の人と知り合えて、移住先の観光名所を巡ることができるのは一石二鳥である。これがきっかけでお付き合いが始まる、というおまけも付いてくるかもしれない。そうなればラッキーくらいな気持ちで参加してみてはどうだろう? 筆者の場合、同年代の地元農家と知り合って畑を見学させてもらったり、苗を分けてもらったり、繁忙期にバイトをさせてもらったりと、友だちだけでなく仕事までゲットできた。

婚活ツアーでなくても、イベントに顔を出すことで人脈は確実に広がる。移住先でどんなイベントが開催されているのか、市役所や観光協会のサイト、地域情報紙、商店に貼り出されるポスターはチェックしておくべし。

田植えや稲刈り、農業体験に参加してみよう 

農業体験は田舎ならでは。体を動かして一緒に作業をすることで、多少人見知りでも自然と会話が弾むことが多い。基本的に地元の人は農業体験に参加することがないので、主催者である地元農家以外は移住者とつながりやすい場所だ。

農業体験
(提供:写真AC)

人生初の田植えを体験し、終わったあとのお疲れさま宴会に参加した筆者は、久しぶりに心から人と打ち解けてお酒を飲むことができた。うれしさが爆発して飲みすぎた挙句、記憶を失くして翌日は酷い二日酔いに見舞われた。詳細な記憶はないが、とにかく「楽しい!!」と心底思ったことだけは覚えているし、このとき知り合った人たちは今でも大切な仲間である。

農業体験は農家が開催するもの以外に、NPO法人や農業を学びたい人たちを対象にした体験学校のような場もあるので、移住先にどんな団体があるのか調べてみるべし。

低コストで楽しめる、ローカルクラブ活動

移住先の公民館で活動している団体を調べてみると、ヨガや卓球などのスポーツ系、英語やスペイン語などの語学系、コーラスやウクレレなどの音楽系、手芸や書道などの文化系などさまざまな活動がある。公民館が会場なので、活動費も低コストで気軽に参加でき、移住者と地元住民の両方とつながることができる。

クラブ活動
(提供:写真AC)

筆者の場合、アフリカの太鼓である“ジンベ”クラブに入った。たまたま知り合った人に誘われ見学に行ってみると、農業者、自営業、親子での参加者、単身移住者などが参加していて興味をそそる魅力的な人が多かったのだ。「ジンベがやりたい!」という思いより、「みんなに会いたい!」という思いの方が強く、週に一度の練習に参加するのが楽しみになった。

地域のイベントに呼ばれて演奏や交流をすることもあり、クラブ内だけでなくクラブ外でも交流の場が広がりやすい。市町村のサイトにクラブ活動内容の一覧が掲載されていることが多いが、見当たらなければ問い合わせてみよう。広報誌に掲載されていることもあるので、見逃すことなくチェックすべし。

1人ぼっちで移住して10年。友だち100人できちゃった

単身移住して11年目を迎えた今、家族のように蜜に接している友だちもいれば、顔を合わせたときにあいさつをする程度の友だちもいてその密度はさまざま。新天地で知り合えた人たちを数えたことはないが、100人はいると思う。

田舎暮らしは楽しい
(提供:写真AC)

車が故障したら、修理に出してお金を払ったら終わり。都会ではそうかもしれないが、田舎では車の修理をきっかけに付き合いが始まり、持続する。暮らしに関わる物事の数だけ知り合うチャンスが増え、今もなおその数は増え続けている。

「〇〇したら終わり」ではなく、「〇〇をきっかけに」行動すべし!

文:鍋田ゆかり
提供:写真AC