しろいしもりの御結び 地域を結び伝える味。
2021.04.18 UP

連載 | SUSTAINABLE DESIGN しろいしもりの御結び 地域を結び伝える味。

FOOD

地域を結び伝える味。

 干満差6メートルにも及ぶ日本でも珍しい海「有明海」の傍に、見渡す限り広がる平野がある。佐賀県杵島郡にある白石平野だ。潮風と土の匂いに誘われて出合ったのは、“農漁業家”がつくるおむすびだった。

 

 白石町で米と海苔の生産を行う森卓也さんは「食べること、生産することが隣り合う仲間のようにつながっている」をテーマに佐賀県の食文化を伝えている。「しろいしもりの御結び」に使うお米は、育苗期から酵素を使ったこだわりの栽培。粒が大きくもっちりとした食感、噛んだ時の甘みがくせになる。具材は、しろいし牛や唐津産しらす、塩など佐賀県産ばかり。最後に巻くのはもちろん森さんの風味豊かな有明海苔だ。「海の干出とミネラル豊富な土壌。この豊かな環境を食を通して知ってもらいたいんです」と森さん。

 コンビニのおにぎりが当たり前になった今、日本の原風景を思い出させてくれる味に贅沢さえ感じる。おむすびを口いっぱいに頬張るとそれは至福の時間だった。

 

白石町を舞台にしたおとぎ話がパッケージとなり、具材ごとにさまざまな動物が登場する。有田町「うちやま百貨店」や江北町「ベリーボタンのファーマーズマーケット」など各イベントにて販売中。
https://shiroishimori.com

記事は雑誌ソトコト2021年5月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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中村美由希

なかむら・みゆき●佐賀県出身。佐賀を編集するWEBマガジン『EDITORS SAGA』の編集長を経て、フリーランスライターとして活動中。地域プレイヤーをつなぐことをモットーに、観光×暮らしのあり方を模索している。