きっかけは、母への想い。高知県・土佐市/本山町 ーSUSTAINABLE DESIGN
2019.09.23 UP

きっかけは、母への想い。高知県・土佐市/本山町 ーSUSTAINABLE DESIGN

LOCAL

 梅雨。本誌が出る頃にも、やはりジメジメとした日々が続いているのでしょうか?雨の降り具合によって農作物の生育状況にかなり影響があるとのこと、いい具合に降るといいなと勝手で思う、原稿執筆中の今日この頃です。

 そんなある日に訪れた四国の水瓶・早明浦ダム。年間降水量が少ない瀬戸内エリアに水を安定供給すると同時に太平洋側(もとい高知県)の洪水被害を軽減するという目的のために造られたのだそう。営みが紡がれてきた集落が水没せざるをえない巨大な土木プロジェクトゆえ、いまだに禍根・課題が残りつつも、嶺北地域のランドマーク的存在にもなっています。透き通る吉野川の川べりで草を食む赤牛たちを横目に、“酷道”439号線から北へ進むと見えてくる人工物は異様に巨大で、何度でもその存在感に驚かずにはいられないほど。

 人と、暮らしと、自然と。それらを内包し静かに水をたたえるダム湖に、夕立ち上がりの霧がかかります。

記事は雑誌ソトコト2019年8月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photograph & text by Mitsu Maeda

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前田 実津

まえだ・みつ
マレーシア、東京での生活を経て、高知市にUターン移住。フリーのフォトグラファーとして活動するかたわら生活の細部に目を向け、ドキュメンタリー作品を制作している。