町の名物をつくりたい。秋田県・藤里町 ーSUSTAINABLE DESIGN
2019.10.09 UP

町の名物をつくりたい。秋田県・藤里町 ーSUSTAINABLE DESIGN

LOCAL

 ブナの原生林が広がる白神山地の麓に、人口3200人ほどの秋田県・藤里町がある。雪深い冬に家にこもる時間が長いからか、何でも手作りする器用なお母さんたちが多い。そんな町に地域おこし協力隊としてやって来た小原拓万さんは、町で飼育される羊の毛が捨てられていると知り、これで町の名物をつくることをお母さんたちに持ちかけた。「羊毛フェルトの小物を作って、カプセルトイで販売しませんかと呼びかけました」。これが話題となり、町外や県外からも買いに来るようになったという。

 町のコミュニティスペースで週に一度活動してきたが、カプセルに入らないものは作れないなど、問題が発生した。そこで、自由に作って販売もできるよう自分たちの工房を持つことに。町の目抜き通りのシャッターの下りた店を協力隊の仲間と改修し、今年8月に『羊毛ハウスちくちく』が完成した。「名物にするからにはお母さんたちに時に厳しいことを言うけれど、集まって作る楽しさを大事にしていきたいです」。

『羊毛ハウスちくちく』
住所:秋田県山本郡藤里町藤琴字藤琴4-4
営業時間:月・水・土曜10:00〜15:00(お盆・正月休みあり)
問い合わせ:tel.090-6982-2776 (小原さん携帯)

記事は雑誌ソトコト2019年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photograph & text by Mari Kubota

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久保田真理

くぼた・まり
ライター・編集者・ワークショップデザイナー。2016年より藤里町のまちづくりに関わる。藤里町のウェブサイトにて、聞き書きの手法で町を紹介する「旅する藤里」を連載中。