地域に愛される酒屋さん、だからこそ。大分県中津市 ーSUSTAINABLE DESIGN
2019.10.10 UP

地域に愛される酒屋さん、だからこそ。大分県中津市 ーSUSTAINABLE DESIGN

LOCAL

 心地いいなあと感じる場所には、気持ちのいい空気が流れている。地元の人に代々愛され続けている大分県中津市の酒屋『三福屋 台酒店』で、夏の期間を中心に開催されている手づくりのビアガーデン。夕方から夜へと変化する彩りに入り込みながら、おいしいお酒や地域の人気店の出店が楽しめるこの空間には、そんな「いい空気」が流れている。

 初めて来たときに驚いたのは、地元の方と移住者がバランスよく交わり合い、一緒の空間を楽しんでいることだった。それぞれが仲間たちとの時間を楽しみながらも、不思議と会場の一体感がここにはあるのだ。お客さんも出店者も含めて、この土地で暮らす人々の気持ちよさがあふれているからなのだろう。走り回る子どもたちを、みんながふわっと見守るやさしさがここにある。

 この日も、あー楽しかったねと、余韻に浸りながら家路についた。ガイドブックには載っていない、日常の温度ある景色が、このビアガーデンにはあふれている。

記事は雑誌ソトコト2019年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photograph by Hiroyuki Sasaki
text by Yuka Yokoi

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横井祐香

よこい・ゆか
2016年に東京から3年通い詰めた大分県中津市へ移住。週末リノベ夫婦として、昭和47年建築の空き家再生実験の傍ら、10月より小さなドライフラワーのお店『アンドトーカ』を門司港にオープン。