はじめての人はここへ行こう!ソトコト流アムステルダムのまち歩きガイド。Part 2
2019.10.27 UP

はじめての人はここへ行こう!ソトコト流アムステルダムのまち歩きガイド。Part 2

LOCAL

「サスティナブルに、サーキュラーエコノミー……。ちょっと私にはハードルが高そうだなあ」なんて感じているそこのアナタ! まち歩きを楽しみながら、気づけばアムステルダムの持つソーシャルな雰囲気を、いい具合に体感できる、ソトコト流まち歩きスポットを紹介します!

8 Butcher’s Tears

 『サンセリフ』のピーターさんおすすめの、アムステルダム市内南部にある小規模ブルワリーがここ。運河沿いの古い小さな建物跡を醸造所としてリノベーションして活用。ハンドクラフトの個性的なビールを数多く味わえる場所として知られている。「リートフェルトの学生がやっているお店で、ビールだけじゃなく、コンサートやエキシビションなど、文化的な活動も積極的に行われています」とはピーターさんのリコメンド・コメント。

テラス席が気持ちいい『Butcher's Tears』。DJブースもあり、イベントの数多く行われるという。
テラス席が気持ちいい『Butcher's Tears』。DJブースもあり、イベントの数多く行われるという。
醸造所やビアバーとは思えない、アーティスティックな空間。「どこから来たの?」と気軽に話しかけてくれる空気感が最高。
醸造所やビアバーとは思えない、アーティスティックな空間。「どこから来たの?」と気軽に話しかけてくれる空気感が最高。

Karperweg 45,1075 LB Amsterdam
水・木曜:16:00〜21:00/金・土曜:16:00〜23:00/日曜:14:00〜19:00
月・火曜
https://butchers-tears.com 

9 Gebrouwen door Vrouwen BAR

 女性が醸造した7種を含め、計10種類のビールをオンタップで味わえる。エルダーフラワーやジンジャーを使ったものなど、個性的なテイストのビールが揃う。もともとドーとテッソーという、趣味がビールづくりという姉妹が、趣味が高じ醸造場を始めるようになったという。店名の『Gebrouwen door Vrouwen』は「女性による醸造」という意味なので、スタッフのヒスレーヌさん曰く「店名が影響して、現在に至ってもスタッフがほぼ全員女性」とのこと。

お店はアムステルダムを代表する公園の一つ、『Vondelpark』近くにある。
お店はアムステルダムを代表する公園の一つ、『Vondelpark』近くにある。
取材時、ビールをサーブしてくれたヒスレーヌさん。
取材時、ビールをサーブしてくれたヒスレーヌさん。

an Pieter Heijestraat 119D, 1054 MH, Amsterdam
日〜木曜:12:00〜25:00/金・土曜:12:00〜26:00
なし
https://gebrouwendoorvrouwen.nl/bar

10 Red Light Records

 アムステルダムの歓楽街・飾り窓地区に立地するレコードショップ。通り沿いにある、オンラインラジオスタジオ『Red Light Radio』の左隣の鉄格子の先にある。ジャズ、ファンク、ソウル、ディスコをはじめ、前衛的なエレクトロニックミュージックなどのレコードを厳選して取り扱う。ビンテージレコードはもちろん、新商品のラインナップも充実。Tシャツやトートバッグなどの商品もある。入り口が極めてわかりにくいのも、同店の魅力の一つだ。

飾り窓地区の中の、さらに路地奥にある『Red Light Records』。稀少な名盤、マニアックなレコードが揃うマニア垂涎の店だ。
飾り窓地区の中の、さらに路地奥にある『Red Light Records』。稀少な名盤、マニアックなレコードが揃うマニア垂涎の店だ。

本文画像

本文画像

Oudekerksplein 26, 1012 GZ Amsterdam
月〜金曜:12:00〜19:00/土・日曜:12:00〜18:00
なし
https://redlightrecordsamsterdam.com

11 W139

 アーティスト自身が運営・管理を行うギャラリー。

アートギャラリー。1980〜90年代、一帯はアーティストによる占拠があった場所で、ここもその一つ。実は『San Serriffe』は、もともとはこのギャラリーのエントランスで、ポップアップ・ショップとして始まった。
アートギャラリー。1980〜90年代、一帯はアーティストによる占拠があった場所で、ここもその一つ。実は『San Serriffe』は、もともとはこのギャラリーのエントランスで、ポップアップ・ショップとして始まった。

Warmoesstraat 139, 1012 JB Amsterdam
12:00〜18:00 
なし
http://w139.nl

12 Café De Ceuvel

 アムステルダムの北にあるNoord地区にあるカフェ&レストラン。サスティナブルをテーマにしたカフェで、運河沿いにあった元・造船所跡地を利活用。古いハーバーで使われていた木材を再利用するなど、建物自体もほぼ廃材でつくり上げたという。フードやドリンクメニューに使われる素材は、旬のもの、かつローカルの食材を使っている。エルダーフラワーを使った自家製サイダーや、ビーガン食材で作ったオランダ伝統料理クロケットなどがおすすめ。「いつか、私たちのようなサスティナブルな飲食やビジネスのやり方などを学べる、マスタークラスみたいなものを開いて、興味のある人がコピーできるようにもしたい!」と話す、オーナーのエスメー・イスコートさん。

デザインに優れた店内。2階にはカフェで使うエディブルフラワーなどを栽培するグリーンルームも。
デザインに優れた店内。2階にはカフェで使うエディブルフラワーなどを栽培するグリーンルームも。

Korte Papaverweg 4, 1032 KB Amsterdam
火〜木曜:11:00〜24:00/金・土曜:11:00〜26:00/日曜:15:00〜21:00
月曜
http://deceuvel.nl/en/cafe/cafe-home

13 NDSM

 アムステルダム中央駅の北、アイ湾沿いにある一帯の地域の総称。埠頭にある巨大なクレーンが、かつてここが造船所だったという面影を感じさせるが、もともと『NDSM』という造船会社の敷地や倉庫群だった場所。同社倒産後に現在のようなオフィスや、アーティストのレジデンシー、ホール、コワーキングスペース、スケートパークなどが点在する、文化やアートを軸にした複合拠点として生まれ変わった。

使われなくなった造船所跡がアーティストの活動拠点やイベントスペースとして再生された。
使われなくなった造船所跡がアーティストの活動拠点やイベントスペースとして再生された。

NDSM-Plein 28, 1033 WB Amsterdam
公共の地域のため特になし(各施設にはあり)
公共の地域のため特になし(各施設にはあり)
www.ndsm.nl

14 SWEETS Hotel

 アムステルダム市内の運河に数多く架かる橋。もともと、行き交う船の運航のため、橋の開閉などを管理する「橋守」の家が付帯していた。『SWEETS Hotel』はその「橋守」の家をホテルとしてリノベーションしたもので、現在市内に28か所ある。名前の由来は、お菓子とスイートルームを掛け合わせたもの。各ホテルはどれも個性的で、一つとして同じものはない。ここでしか体験することができない、お菓子のように心をワクワクさせるホテルだ。

本文画像

「『SWEETS Hotel』はエクストリームな宿泊体験をしたい人には絶対におすすめ。中には船でしかエントリーできない物件もある。
「『SWEETS Hotel』はエクストリームな宿泊体験をしたい人には絶対におすすめ。中には船でしかエントリーできない物件もある。

Doctor D.M. Sluyspad 6, 1018 DH Amsterdam
一棟貸しの宿泊場所のため特になし
各ホテルによって異なる
https://sweetshotel.amsterdam

15 LENA the fashion library

 服はシェアするのがカッコイイ。

「ファッションライブラリー」というコンセプトで、定額制でデザイン性の高いブランドアイテムやヴィンテージウェア、ファッションアイテムを借りることが可能。気に入った商品は購入することできる。
「ファッションライブラリー」というコンセプトで、定額制でデザイン性の高いブランドアイテムやヴィンテージウェア、ファッションアイテムを借りることが可能。気に入った商品は購入することできる。

Westerstraat 174H, 1015 MP Amsterdam
月曜:10:00〜19:00/水・金曜:11:00〜19:00/木曜:11:00〜20:00/土曜:11:00〜17:00/日曜:13:00〜17:00
火曜
www.lena-library.com

少し足を延ばして、ロッテルダムへ。

 世界中から観光客が押し寄せるアムステルダム。実は現在、ツーリストはややオーバー気味ではある。オランダをゆったりと観光したいなら、アムステルダムだけでなく、ほかの街も訪ねてみるのもいいだろう。

 例えばロッテルダム。アムステルダムからは列車で南に1時間ほど。欧州最大の港湾都市を持ち、人口規模はアムステルダムに次いで国内第2位。近代建築があることでも有名だ。そしてロッテルダムも負けず劣らずな、サスティナブルかつサーキュラーのスポットが目白押し。屋上農園を併設したカフェや、細かな部品などまで再利用するリサイクルショップ、水上で牛を飼う最新のプロジェクト施設など、注目したい見どころがたくさん。ロッテルダム中央駅をはじめ、有名建築家が手がけた建築も数多く点在し、まち巡りも楽しそうだ。

有名観光地の一つ、「De Kijk-Kubus(キューブ・ハウス)」。
有名観光地の一つ、「De Kijk-Kubus(キューブ・ハウス)」。

OP HET DAK

 ロッテルダム中央駅から徒歩で約10分のところにある。ビルの屋上にあるカフェ&レストランで、ベジタリアンやビーガン料理のメニューが充実する。テラス席からは、ロッテルダム市街と、フルーツや果物を栽培するおよそ1000平方メートルある自社農園を見渡せる。食材は目の前で栽培された旬の野菜や、飼育するミツバチによる蜂蜜をはじめ、近隣の農家や食品メーカーのものを使用。雨水を再利用するエコシステムも採用している。

『OP HET DAK』の屋上庭園からの眺め。ロッテルダム市街を一望できる。
『OP HET DAK』の屋上庭園からの眺め。ロッテルダム市街を一望できる。
持続可能な社会をを目指した、さまざまな取り組みが行われている。
持続可能な社会をを目指した、さまざまな取り組みが行われている。

Schiekade 189, 3013 BR Rotterdam
火〜木・日曜:8:30〜17:00/金・土曜:8:30〜20:00 
月曜
https://ophetdak.com

Floating Farm

 海面上昇を想定した壮大な実験。

海上に浮かぶここは、実は農場。数十頭の牛を飼育し、施設で使う電力はソーラーパネルでまかない、水は雨水を利用。廃棄穀物や、公園などで刈られた草などを使った混合飼料が使われる。牛乳の購入も可能。
海上に浮かぶここは、実は農場。数十頭の牛を飼育し、施設で使う電力はソーラーパネルでまかない、水は雨水を利用。廃棄穀物や、公園などで刈られた草などを使った混合飼料が使われる。牛乳の購入も可能。

Gustoweg 10, 3029 AS Rotterdam
時期によって変動するためウェブサイトを確認
https://floatingfarm.nl

photographs & text by Yuki Inui
illustrations by MASAMI
coordination by Karin Kuwahara

記事は雑誌ソトコト2019年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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