段ボールで250箱分のシューズが、ケニア・ナイロビに到着。
2019.11.15 UP

スマイル アフリカ プロジェクト 段ボールで250箱分のシューズが、ケニア・ナイロビに到着。

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日本全国から寄贈された、アフリカの子どもたちに向けたシューズ。
定期的にコンテナ船でアフリカへ送っています。
今年も3月末にケニア・モンバサ港にシューズを載せたコンテナ船が到着しました。
その後、ナイロビで保管し、スラムにある小学校などで子どもたちに手渡されます。
シューズの”長旅”を紹介します。

日本からアフリカ・ケニアまでのシューズの旅。日本の港を出航して1か月余り。

 「日本からのシューズが、無事届きました」

 3月末、「スマイル アフリカ プロジェクト」のケニア・現地スタッフの井上清司から連絡が入った。東アフリカ最大の海の玄関口であるケニア・モンバサ港に、日本全国から集まった、心がこもったシューズを積んだコンテナ船が到着したのだ。東京のコンテナターミナルを出港して、1か月余りの”長旅”だった。

シューズを積んだコンテナ船が日本を出港して、1か月余り。ケニアのモンバサ港に着いてからも、通関作業などを含め、ナイロビまでの道のりは遠い。ようやく段ボール250箱分のシューズが、ナイロビに到着した。
シューズを積んだコンテナ船が日本を出港して、1か月余り。ケニアのモンバサ港に着いてからも、通関作業などを含め、ナイロビまでの道のりは遠い。ようやく段ボール250箱分のシューズが、ナイロビに到着した。

 そのシューズは一足一足、日本のどこかで、誰かが履いていたものだ。子どもが履いていたシューズが大半で、足の成長に伴い、まだまだ履けるのに、履けなくなったシューズが寄贈される。全国に広がる、学校会員、法人会員、個人会員からの寄贈だ。また、プロジェクト主催のランニングイベントを通じて寄贈されるシューズもある。

 アフリカには、スラムなど貧困層が集中するエリアで暮らす子どもが多くいて、そこでは、シューズが必要とされている。裸足に近い暮らしで、路上の石やゴミで足に傷を負い、そこから感染症を招くことも多いからだ。

シューズは、ケニアのスラムにある小学校などで子どもたちに寄贈される。
シューズは、ケニアのスラムにある小学校などで子どもたちに寄贈される。

 そこで、日本からのシューズが役立つのだが、現地の子どもたちの手に渡るまでの道のりは長い。まず、日本からの輸出の前には、輸送中の雑菌繁殖を抑えるため、燻蒸処理が必要とされる。

 また、モンバサ港に揚がったコンテナは、貨物列車に載せられ、首都・ナイロビまで約490キロ運ばれる。ナイロビでは通関作業が待っている。

シューズの保管庫としてお借りしている『ナイロビ日本人学校』の倉庫へ、シューズを運び入れる。
シューズの保管庫としてお借りしている『ナイロビ日本人学校』の倉庫へ、シューズを運び入れる。

 そして、ようやく現地スタッフが荷受けし、シューズの保管庫として借用させていただいている『ナイロビ日本人学校』の倉庫へと運ぶ。

 ただ、今回はちょっとしたトラブルもあった。「コンテナを積むトレーラーがいつもよりも大き過ぎて、学校の門を通れませんでした。結局、トレーラーを門の前に横付けし、シューズが入った段ボール250箱を、学校の広い敷地の一番奥にある倉庫まで3時間かけて運び入れました」と、井上からのレポートだ。まさに汗だくの作業だ。

シューズの保管庫としてお借りしている『ナイロビ日本人学校』の倉庫へ、シューズを運び入れる。
シューズの保管庫としてお借りしている『ナイロビ日本人学校』の倉庫へ、シューズを運び入れる。

ナイロビで6月、ランニングイベント開催。

 プロジェクトのシューズ寄贈は、今やケニアで広く認知され、高い評価を得ている。以前寄贈した先から、「また、ぜひ来てほしい」という問い合わせも絶えない。

 「寄贈先は貧困地区に暮らす子どもを対象にしています。ただ、ナイロビだけでも巨大なスラムがいくつもあり、そのなかにある小学校は数えきれないほどです。周辺の生活道路が整備されず、シューズを運ぶトラックが入れない学校もあります。治安にも気をつけ、地元警察や行政とも連携をとりながらリサーチを重ね、大切なシューズを、必要とされている子どもたちに届けられるよう努めています」と井上は話す。

 今年6月16日には、恒例となったプロジェクト主催のランニングイベントをナイロビで開催予定だ。プロジェクトから受け取ったシューズを履き、走る喜びを知った子どもたちの参加も見込まれる。プロジェクトのフロントランナー・高橋尚子は、現地でシューズ寄贈を行う。そのレポートもまた、本誌で紹介する。

今年も6月に、恒例となったランニングイベントをナイロビで開催する。今回も高橋尚子さんが現地を訪問し、シューズ寄贈を行う予定だ。シューズを受け取った子どもたちがランニングイベントにも参加する。
今年も6月に、恒例となったランニングイベントをナイロビで開催する。今回も高橋尚子さんが現地を訪問し、シューズ寄贈を行う予定だ。シューズを受け取った子どもたちがランニングイベントにも参加する。

シューズ回収を応援してくださる皆さまを募集中です!

スマイル アフリカ プロジェクトは、シューズ回収プログラムの活動の趣旨にご賛同をいただき、応援してくださる方を募集しています。詳細はこの下の問い合わせ先にお問い合わせいただくか、ホームページをご覧ください。

シューズ回収プログラム

目標の10万足に近くなり、現在、シューズ回収プログラム「個人会員」「法人会員」の年間会員の募集/継続を、一時休止しています。
会員期間中の方は、引き続き、シューズの送付を受け付けています。回収ご希望の方は、ご送付をお願い申し上げます。
「学校会員」は引き続き、募集/更新継続で、シューズ回収を実施しています。

チャリティ・プログラム

会員制度とは別に、ご寄付を随時受け付けております。そのご寄付はシューズ回収プログラムの活動費としてのみ、大切に使用させていただきます。
協力:一般社団法人 ロハスクラブ
寄付専用お振り込み先
 三井住友銀行 日本橋支店(695) 普通口座:8064395 名義:スマイルアフリカプロジェクト事務局
 みずほ銀行 築地支店(015) 普通口座:2659237 名義:スマイルアフリカプロジェクト事務局

問い合わせ先:木楽舎内「スマイル アフリカ プロジェクト事務局」(営業時間/平日10:00〜18:00、土・日曜、祝日休み)
〒104-0044 東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル6F tel.03-3524-9572 fax.03-3524-9675

記事は雑誌ソトコト2019年7月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Seiji Inoue
text by Katsuyuki Kuroi

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黒井克行

くろい・かつゆき
1958年北海道出身。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家に。主な著書に、『高橋尚子 夢はきっとかなう』(学習研究社)、『テンカウント』(幻冬舎文庫)、『男の引き際』(新潮新書)、『日野原新老人野球団』(幻冬舎)など。日本大学法学部非常勤講師も務める。