ナイロビでソトコトマラソン2019を開催。アフリカの自然を満喫できるコースをみんなで力走しました
2019.11.09 UP

ナイロビでソトコトマラソン2019を開催。アフリカの自然を満喫できるコースをみんなで力走しました

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毎年、ケニアで開催しているランニングイベントを今年は6月16日、ナイロビ郊外で開催しました。
昨年に続き、丘陵地帯の農園の中を走り抜けるルートでした。日本から届いたシューズを寄贈された子どもたちも、そのシューズを履き、自然の中を力走しました。

ケニアで、恒例のランニングイベントを行いました。

 実にアフリカらしく、ほのぼのとしたランニングイベントだった。

 6月16日、ケニアの首都・ナイロビから車で40分ほどのキアンブ・カウンティで、「スマイル アフリカ プロジェクト」は「ソトコト マラソン2019」を開催した。振り返ると、第1回(2009年)はナイロビ郊外にある、野生動物が闊歩する国立公園内でレンジャーに見守られながら開催し、第2回は青空のもと、ソーラーカーを先導車に仕立て、ケニアの独立宣言が行われた「ウフル・ガーデン」をスタート地にした。

ケニアで開催した「ソトコト マラソン2019」。21キロ・10キロ・5キロの3カテゴリーで実施。子どもたちは5キロで参加。高橋尚子さんといっしょに力走した。
ケニアで開催した「ソトコト マラソン2019」。21キロ・10キロ・5キロの3カテゴリーで実施。子どもたちは5キロで参加。高橋尚子さんといっしょに力走した。

 昨年からは、ナイロビの都市の喧騒から離れた広大な丘陵地帯に会場を移し、農園の中の道などを駆け抜けることに。ところによっては背丈ほども生育したとうもろこし畑の回廊もあり、自然の「迷路」を楽しむコースでもある。

丘陵地帯の中を走る。
丘陵地帯の中を走る。

 「アフリカの自然を堪能することができる、『これぞ、アフリカ!』といえるコースです」と、プロジェクトのフロントランナーである高橋尚子が称賛するコースだ。大会実行委員長で、ソウル五輪・男子マラソン銀メダリストのダグラス・ワキウリ氏も「自然の景観を楽しめるように、昨年のコースを改善しました」と胸を張る

 ランナーは雨で緩くなった不安定な土の道を、アップダウンを繰り返しながら走らなければならなかったが、それ以上に素晴らしかったのは、自然と同化したかのような気分で、心地よい汗を流すことができたことだ。

シューズを受け取った子どもたちが「走り初め」。

 大会当日の朝7時。会場周辺にはレースに備えてウォーミングアップをするランナーの姿が見られた。21キロ・10キロ・5キロのレースに参加したのは計402名。ナイロビの日本人会や日本人学校、大使館の関係者や児童、さらに日本からもプロジェクトを支援する『三菱商事』の社員がケニア入りし、それぞれの体力に合わせてレースに参加した。毎年この大会を楽しみにしている参加者も多い。「ケニアにいても、自然を感じながら長距離を走れるようなチャンスはなかなかないので、今日は思っきり走ります」。

現地在住の欧米系の家族も参加。
現地在住の欧米系の家族も参加。

 「国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト」で、重機の操作訓練の指導で駐在する自衛隊員も顔を見せた。「走ることで、またひと味違う国際交流ができればと思います。楽しみです」。

 平成国際大学のメンバーとして、箱根駅伝で„花の二区〝区間賞に輝いたジョン・カーニーの姿もあった。今は故郷に戻ってビジネスで成功し、大会のサポート役を買って出てくれている。トップを目指すか意気込みを尋ねると、「まずは、楽しんで走るよ」と、笑って答えてくれた。

 日本からシューズを寄贈されたケニアの子どもたちも、そのシューズでさっそく「走りめ」だ。「この場に連れてきてくれて、ありがとう」と、日本の子どもたちに感謝していた。

日本人も含めた参加者らが次々とゴール。高橋さんがハイタッチで出迎えた。
日本人も含めた参加者らが次々とゴール。高橋さんがハイタッチで出迎えた。

 どのランナーも自然あふれるコースを思う存分楽しんだ。ゴールの手前で高橋が笑顏のハイタッチでランナーをい、迎える。いつものほのぼのとしたシーンだ。

 「途中、ケニア人と給水をシェアしながら、『がんばって走ろう』と地元の言葉で声を掛け合い、走りきったよ」。ゴールをした自衛隊員が、る汗を拭いながら笑顏で走った行程を振り返っていた。まさに、このイベントを象徴する言葉だった。

日本人も含めた参加者らが次々とゴール。高橋さんがハイタッチで出迎えた。
日本人も含めた参加者らが次々とゴール。高橋さんがハイタッチで出迎えた。

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記事は雑誌ソトコト2019年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Masaru Suzuki
text by Katsuyuki Kuroi

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黒井克行

くろい・かつゆき
1958年北海道出身。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家に。主な著書に、『高橋尚子 夢はきっとかなう』(学習研究社)、『テンカウント』(幻冬舎文庫)、『男の引き際』(新潮新書)、『日野原新老人野球団』(幻冬舎)など。日本大学法学部非常勤講師も務める。