コーヒー農園で発展した地区で、高橋尚子さんといっしょにシューズを贈りました
2019.11.06 UP

コーヒー農園で発展した地区で、高橋尚子さんといっしょにシューズを贈りました

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ケニアで6月16日に開催した「スマイル アフリカ プロジェクト」のランニングイベントの後、プロジェクトのフロントランナー・高橋尚子さんといっしょに、貧困層が暮らす地区でシューズ寄贈を行いました。
子どもたちが日本からのシューズを心待ちにしてくれていました。

ケニアの子どもたちにシューズ寄贈。

 スマイル アフリカ プロジェクト」のフロントランナー・高橋尚子とスタッフ一行は、今年も日本中から集まったシューズと共に、アフリカ・ケニアで、シューズを必要とする子どもたちがいる地区を訪問した。

 6月17日、首都・ナイロビから高速道路を使い、北東へ車で1時間ほど走り、この日の目的地であるジュジャ地区に着いた。高速道路の建設に伴って沿道一帯は開発が進み、一昔前には野原だったところも今は新興の住宅地となっている。しかし、その沿道から少し離れると開発に取り残された貧困地区が広がっている。

 ジュジャ地区は、ケニアの独立(1963年)後に展開されたコーヒー農園で賑わったところでもある。しかし、1980年代末から90年代初めにかけてコーヒー豆の価格が暴落し、地主らは土地を切り売りし、農園労働者は強制退去となった。それでも行き場がない労働者や、一度は出て行っても再び戻ってきた人たちが暮らし、零細コーヒー農園を中心とした貧困地区が形成されていったのだ。

 今回、シューズ寄贈のために訪れた『オークランズ小学校』と『ムレラ小学校』は、この地区の農園に勤める期間労働者の子どもたちのために建てられた学校だ。低収入のシングルマザーも少なくない。

 校庭に並ぶ子どもたちが、シューズが詰まったダンボール箱を積んだトラックとプロジェクト一行の到着を待っていて、歓声を上げて出迎えてくれた。

『オークランズ小学校』の子どもたち。みんなで大歓迎してくれた。
『オークランズ小学校』の子どもたち。みんなで大歓迎してくれた。

シューズを運んできた、「サンタクロース」

 車を降りて校庭に向かう途中、高橋は大喜びの子どもたちにもみくちゃにされていた。地域外との交流に乏しい子どもたちにとって、日本から来た我々は「宇宙人」のようなものだと、学校の教員が教えてくれた。子どもたちの足元を見れば、鼻緒の切れかかったサンダルや、破けたり、穴だらけのシューズ、なかには裸足の子どももいる。「日本からのプレゼント」を携えた我々は、季節外れの「サンタクロース」とも思われていたようだ。

『オークランズ小学校』の子どもたち。みんなで大歓迎してくれた。
『オークランズ小学校』の子どもたち。みんなで大歓迎してくれた。

 上級生らが代表して、ダンスや歌声で歓迎をしてくれた。そして高橋が、「日本から温かい心のこもったシューズをみんなに持ってきたよ」と呼び掛けると、拍手と歓声が最高潮となった。

『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。
『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。

 プロジェクトスタッフがダンボール箱の蓋を開けた瞬間、カラフルで新品同様のシューズの数々に、教員と校長は思わず、「こんなに上等なシューズを頂いていいんですか?」と驚きの声を上げていた。子どもたちやその親の暮らしは厳しく、子どもたちの足元のケアまではなかなかできないのだ。

『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。
『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。

 高橋やスタッフから、それぞれの足に合ったシューズを受け取った子どもたちは、さっそく履き、その場で跳んだり走り出したりと、大はしゃぎだ。全員が受け取り、みんなでいっしょに駆けっこをするや、高橋が後ろから追いかけた。子どもたちの笑顏の輪が大きく広がった。

『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。
『ムレラ小学校』の子どもたち。歌を歌ってくれたり、みんなでいっしょに走ったり、楽しいシューズ寄贈の時間はあっという間に過ぎる。

シューズ回収を応援してくださる皆さまを募集中です!

スマイル アフリカ プロジェクトは、シューズ回収プログラムの活動の趣旨にご賛同をいただき、応援してくださる方を募集しています。詳細はこの下の問い合わせ先にお問い合わせいただくか、ホームページをご覧ください。

シューズ回収プログラム

目標の10万足に近くなり、現在、シューズ回収プログラム「個人会員」「法人会員」の年間会員の募集/継続を、一時休止しています。
会員期間中の方は、引き続き、シューズの送付を受け付けています。回収ご希望の方は、ご送付をお願い申し上げます。
「学校会員」は引き続き、募集/更新継続で、シューズ回収を実施しています。

チャリティ・プログラム

会員制度とは別に、ご寄付を随時受け付けております。そのご寄付はシューズ回収プログラムの活動費としてのみ、大切に使用させていただきます。
協力:一般社団法人 ロハスクラブ
寄付専用お振り込み先
 三井住友銀行 日本橋支店(695) 普通口座:8064395 名義:スマイルアフリカプロジェクト事務局
 みずほ銀行 築地支店(015) 普通口座:2659237 名義:スマイルアフリカプロジェクト事務局

問い合わせ先:木楽舎内「スマイル アフリカ プロジェクト事務局」(営業時間/平日10:00〜18:00、土・日曜、祝日休み)
〒104-0044 東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル6F tel.03-3524-9572 fax.03-3524-9675

記事は雑誌ソトコト2019年10月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Masaru Suzuki
text by Katsuyuki Kuroi

キーワード

黒井克行

くろい・かつゆき
1958年北海道出身。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家に。主な著書に、『高橋尚子 夢はきっとかなう』(学習研究社)、『テンカウント』(幻冬舎文庫)、『男の引き際』(新潮新書)、『日野原新老人野球団』(幻冬舎)など。日本大学法学部非常勤講師も務める。