多世代が住み続けられるまちづくりを目指して、1周年!人と街、世帯が循環する『江古田の杜』とは?
2019.11.17 UP

多世代が住み続けられるまちづくりを目指して、1周年!人と街、世帯が循環する『江古田の杜』とは?

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『江古田の杜』が実践しているのは、持続可能なマンションと地域のコミュニティづくり。
その先には、「循環」という大きなテーマがあります!

子育てを楽しく、世代間交流を活発に!

 2018年にまちびらきを行った、東京都中野区の『江古田』。国家公務員宿舎の跡地を、積水ハウスグループ(以下、積水ハウス)、総合東京病院、UR都市機構がまちづくり協議会(現在はリブインラボ協議会に承継)を立ち上げ、エリアマネジメントに取り組みながら魅力あるまちをつくる「江古田の杜プロジェクト」を実践している。

 江古田の森公園に隣接している敷地には、分譲マンション、子育て世帯や学生・医療従事者向けの賃貸マンション、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホームなどが設けられている。住まいのかたちが多様であるため、居住者の世代も、ライフスタイルも多様だ。

 なかでも力を入れているのは、子育て世帯の暮らしの充実やコミュニティづくりだ。その活動拠点としてエリアの中心に「リブインラボ」を設置。1階には食堂・ラウンジがある「えごたいえ」、2階にはキッズルームや絵本ライブラリーがある「もりのいえ」など、子どもを中心に多世代が交流する場が用意され、『江古田の杜』のリビングルーム、そして周辺地域の「地域リビング」の役割も果たしている。

本の読み聞かせも人気。
本の読み聞かせも人気。
シニアの方に見守られながらダンボール遊びを楽しむ子どもたち。
シニアの方に見守られながらダンボール遊びを楽しむ子どもたち。
「えごたいえ」の食堂の定食、きのこ煮込みハンバーグ。おいしい!
「えごたいえ」の食堂の定食、きのこ煮込みハンバーグ。おいしい! 

「ただ、単に子育て世代の暮らしを応援すればいいと考えているわけではありません。多世代が交流しながら暮らし、世帯が循環するまちを目指しています」と話すのは、積水ハウス東京マンション事業部次長の夛田昇太郎さん。例えば、若い夫婦が子育てをする、その子育てをサポートするために親世帯が近居する、近隣のシニアともふれ合う。子どもたちは成長して独立、高齢になった親世帯はサービス付き高齢者向け住宅に住み替え、空いた家に独立した子どもが結婚して戻ってくる……と、ライフステージに合わせて住まいを選びながらまちに住み続けることで、世帯が循環するのが狙いだ。

屋外では野菜の販売も実施。
屋外では野菜の販売も実施。

 世帯の循環を豊かなものにするためには、『江古田の杜』が周辺地域に開かれていることも大切だ。つながりの幅が広がり、人間関係もより多様になるからだ。「もりのいえ」の利用登録数が、居住者の約110世帯に対し、地域住民が約300世帯と3倍近いのも、『江古田の杜』が地域に開かれている証しだろう。

「もりのいえ」では、世代を超えたどうぶつしょうぎの対戦が始まった。
「もりのいえ」では、世代を超えたどうぶつしょうぎの対戦が始まった。

プロジェクトの真価は世帯の循環が実現してこそ。

 9月下旬、『江古田の杜』のまちびらき1周年を記念した「えごたのもり文化祭」が開催された。主に、普段行われている住民の活動を披露する文化祭で、子どもたちの活動や歓声で大いに盛り上がっていた。メイン会場である「リブインラボ」では多彩なイベントが催され、1階では手作り楽器で遊ぶ「音の楽校」や、音とリズムを体感する「リトミックOTOクラブ」に子連れの家族が集まっていた。季節の食材を使った料理を振る舞う「季節の台所」では、シニアの方が子どもたちに食材の魅力を伝えていた。2階では、シニア中心のカラオケサークル「青空会」がスタジオを開放。普段は姿を見せない子どもたちもやって来てアニメソングを熱唱していた。スタジオの前では、「ダンボール王国をつくろう!」が催され、ダンボール箱で城をつくる子どもたちをシニアの方が手伝ったり、見守ったりしながら、まさに世代間の交流が睦まじく行われていた。

『江古田の杜』で開催された「えごたのもり文化祭」。居住者と地域住民が集い、ふれ合い、楽しい時間を過ごした。
『江古田の杜』で開催された「えごたのもり文化祭」。居住者と地域住民が集い、ふれ合い、楽しい時間を過ごした。

 1周年のイベントだけではない。『江古田の杜』では普段から、居住者が自発的に始めた教室やイベントに参加者が集い、賑わっている。定期的に開催される無料コンサート「森の音楽会」も人気のイベントだ。口コミで評判が広がり、今では200名を超える観客が訪れるまでに。居住者と地域住民が一緒に楽しい時間を過ごしている。「リブインラボ」事務局長の熊谷裕道さんは、「マンションの敷地内に、民間が運営するこの規模のコミュニティ施設があるのは珍しいと思います」と話す。「イベントに集まり、楽しく過ごすことで、居住者や地域の方との会話が生まれ、知り合いになるきっかけになります。暮らしの安心感や、『ここは私たちのふるさと』という意識も高まるのでは。それによって、『住み続けたい』という世帯の循環が築かれていけばうれしいです」。

 持続可能なコミュニティを住民が自発的につくることで、まちの魅力が深まり、世帯の循環も実現される。「江古田の杜プロジェクト」の真価は、15年、30年と長い時を経たときに発揮されるに違いない。

INTERVIEW

エリア内の施設を活用して、
居住者が自主的にサークルや教室を開いたり、
NPOと一緒にイベントを催したり。
世代や地域を超えたつながりが、
楽しく、元気よく、育まれています!

多目的ルームで、ヨガの先生を始めました!

増田晃子さん(左)居住者/ヨガ講師

増田晃子さん(左) 居住者/ヨガ講師

 『江古田の杜』に入居後、多目的ルームを借りてヨガを始めた増田晃子さん。タイで取得したヨガ指導者の資格を生かし、集まった参加者に教えるようにもなった。「講師と生徒というより、楽しく学び合う仲間という感じ」と増田さん。今、仲間は10名ほどで、居住者よりも地域住民のほうが多いそう。「高校生のお子さんを持つお母さんが、子育ての先輩としてアドバイスをくださったり。ヨガをきっかけに交流が広がっています」と増田さん。平日は商社に勤めているが、将来はまちでヨガスペースを開く夢も持つ。多目的ルームでのヨガ教室が夢への第一歩になるかもしれない。

施設内のテラスでヨガを楽しむ増田さんと仲間の女性たち。ポーズを決める増田さんのもとへ娘さんが駆け寄る。
施設内のテラスでヨガを楽しむ増田さんと仲間の女性たち。ポーズを決める増田さんのもとへ娘さんが駆け寄る。

居住者を集めてビアパーティを開催しました!

本田ゑみ子さん、佐々倉正道さん・英子さん 居住者/カラオケサークル「青空会」

本田ゑみ子さん、佐々倉正道さん・英子さん 居住者/カラオケサークル「青空会」

 「青空会」というカラオケサークルを立ち上げた佐々倉正道さん。自作のチラシを配って居住者や地域住民からメンバーを募り、現在は25名ほど。月2回、施設内のスタジオでカラオケ会を催している。「楽しく歌うことで地域の方とも何でも話し合える間柄になればと思い、始めました」と佐々倉さん。夏には、「青空会」を中心に住民主体でビアパーティを開催。運営面の役割を参加者が分担して務め、歌やフラダンスなどを披露しながらパーティを盛り上げた。「『次回はいつ?』と皆さんから期待されて。こうした集まりが皆さんの生きがいにつながれば」と、佐々倉さんは笑顔で話す。

「青空会」のメンバーも入居している、既存樹の大きなゆりのきが居住者を迎える「グランドメゾン江古田の杜」。
「青空会」のメンバーも入居している、既存樹の大きなゆりのきが居住者を迎える「グランドメゾン江古田の杜」。

子どもを見守りながら、世代を超えた交流を!

佐々木 香さん NPO『ZEROキッズ』理事長

佐々木 香さん NPO『ZEROキッズ』理事長

 施設内の「もりのいえ」(キッズルーム&絵本ライブラリー)の運営を委託されているNPO『ZEROキッズ』。小さな子どもが安全に遊べるように見守りながら、赤ちゃんおはなし会やママのためのストレッチなど多彩なイベントを開き、子どもが集まる場づくりを行っている。「『こどものパワーで地域をつなぎ文化をつくる!』というコンセプトで『ZEROキッズ』は活動しています。お月見のしつらえをシニアの方から教わり、子どもたちに伝えていくお月見会など、世代や住む地域を超えて楽しく交流できるイベントも企画していきたいです」と理事長の佐々木香さんは話す。

『江古田の杜』の居住者と地域住民が交流し、子どもの居場所を一緒につくる「もりのいえ」。イベントも開催。
『江古田の杜』の居住者と地域住民が交流し、子どもの居場所を一緒につくる「もりのいえ」。イベントも開催。

QUESTION & ANSWER

中野区最大級の開発でもある
「江古田の杜プロジェクト」。
その概要やポイント、目指す未来を、
開発に携わった積水ハウスの夛田さんに
教えてもらいました。

ここにしかない魅力は何ですか?

A 認可保育園や学童クラブなど子育て環境を充実させ、子どもを中心とした多世代の交流が盛んになるための工夫を凝らすよう努めています。「もりのいえ」は、多くの子育て世帯がご入居の決め手に挙げるほど人気です。また、防災面でもリブインラボの建物は耐震等級2とし、帰宅困難者の受け入れや避難場所としても活用できます。

子育て 総合東京病院に小児初期救急医療と病児保育施設を整備。
多世代交流 教室やサークル、イベントに参加することで、さまざまな世代が交流。
環境 敷地内の既存樹木を残し、江古田の森公園へとつながる散策路も整備。
健康 7時から22時まで「えごたいえ」の食堂で健康に配慮した食事を提供。
防災 全戸にエネファームを導入。非常用電源、食料の備蓄、井戸水も確保。

中野区長・酒井直人さん、区としての思いは?

中野区長・酒井直人さん

A 中野区は若い単身者に人気のエリア。ただ、結婚後はより子育て環境のいい郊外へ転出する傾向があり、子育て世帯が減少しています。『江古田の杜』は多世代が交流しながら豊かな子育てができる貴重なまち。期待しています。

「多世代が集う場所」が気になります。

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A 分譲マンション「グランドメゾン江古田の杜」、賃貸マンション「プライムメゾン江古田の杜」、学生・医療従事者向け賃貸マンション「マストワン江古田の杜」、サービス付き高齢者向け住宅「グランドマスト江古田の杜」、介護付き有料老人ホーム、総合東京病院など、さまざまな施設を備え、さらに多世代が集う場所として「リブインラボ」が設けられた複合開発プロジェクトです。子どもが中心となった多世代が交流するエリアマネジメントを実践しています。

ライフステージが変わっても、つながりのある暮らしがしたいです!

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A 人とのつながりを望みながら暮らしている方は、とくに子育て世帯に多くおられます。ただ、つながる場やきっかけが暮らしのなかに見つけられずに困っている方も少なくありません。そういう場が暮らしのそばにあれば、コミュニティはもっと発展するでしょう。そんな思いから私たちは「リブインラボ」をつくり、さまざまな企画やイベントを行ってきました。そしてさらに発展するためには、居住者が自発的にコミュニティをつくろうとすることが大切です。例えば、「えごたのもり文化祭」のボランティアを賃貸マンションに暮らす学生さんから募ったり、キッズルームの受付を学生さんやシニアの居住者にお願いできれば、多世代交流がもっと広がるはず。そんなふうに多世代交流のあるまちの価値を維持し、住まい手が代わりながらも循環していく、持続可能で愛され続けるまちになるようプロジェクトを運営しつつ、都心にこうしたまちが連鎖的に誕生していくことを願っています。

INFORMATION

 多世代が交流し、世帯が循環するまちを目指して誕生した『江古田の杜』。多様な暮らし方の詳細を知りたい方は、積水ハウス『江古田の杜』ウェブサイトをチェック!
www.sekisuihouse.co.jp/egotanomori

記事は雑誌ソトコト2019年12月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Jiro Matsushita
text by Kentaro Matsui