家入一真さんと指出一正さん
2019.12.05 UP

共犯者の関係を作っていくことがすごく大事だなと思います。

SASHIDE’S EYE

2019年8月30日(金)、第1回定例会として「\特別対談/CAMPFIRE代表 家入一真 × ソトコト編集長 指出一正」が開催されました。本パートでは会場にいらっしゃる方からの質問に答えました。

ファシリテーター 続いて会場から質問を受け付けます

【質問】家入さん、指出さん自身がクラウドファンディングで自分で作ってみたいやってみたいプロジェクトはありますでしょうか?

指出 僕、じゃあ先に言いましょうか。僕はよく言ってるんですけど、例えば琵琶湖の湖畔とか滋賀県の長浜とで、子供向けの釣具店を作りたいんですよね。元々釣り雑誌の編集者だったので。お父さんが子供に魚釣りを教えるっていうのは、けっこう今なかなか出来ていない状態で、パパ友とかから、指出さんちょっと釣り教えて下さいよみたいな事を言われたりするんですけど、なかなか行けないんで。ただ、そうやってお店やさん、地域の個店というのを大事にしたいなと思っているので、そこで、プロフェッショナルに向けた釣具店とかいっぱいあるんですけど、子供に向けた釣具屋さんみたいなのは昔はあったんだけど今は無いので、はたして機能するかどうかはわからないですけど、そういうのやりたいなとは思います。

家入 僕も子供向けの活動で今ちょっと考えてることがあって、学校でもない、塾みたいな立て付けになるのかな、実際に近々少しずつ稼働させていこうかなと思っているんですけど、小学生低学年くらいを対象とした塾、寺子屋的なものなのですけど、それはクラウドファンディングも始めるかな。

指出 いいですね。

家入 一坪くらいのbarとかもやりたいとか、そういうのもカジュアルに立ち上げてみてもいいかなとかもよく考えたりはするんですけど、なかなかそこはちょっと出来てはいないんだけど。

指出 あともう一個、僕は川を買いたいです、川。元々僕の世代は多摩川のブクブクした怖いおどろおどろしい映画とか見せられて。

環境大事にしろみたいに言われた世代なので、環境や公害に対してものすごい怖さみたいなのを感じて生まれ育って成り立っているから、イギリスのナショナル・トラストみたいな着想に近いんですけど、クラウドファンディングでそうやって森とか川とかを買って、それをみんなで開放したりするようなことがやれるといいんじゃないかなと。一回、北海道の湖が2億円で出てて、買おうかなと思ったんですけど、お金が無いんですよね(笑)。そういうのも寡占と言うか専有したいわけじゃなくて、そこに何か人が個人で本来だったら共有なものを所有した先にあるパブリック性みたいなものを考えたいんですよね。

家入 そもそも湖って売れるんですか?

指出 湖とか私有の場所も結構あって、実際に買ってる人もいます。森は結構買ってますね。北海道の下川町とか行くとすごい素敵な森持ってる人がけっこう普通にみんないるから、しかもFSC認証の森で、世界基準で守られてるのを持ってるんですね。ぜひ家入さんも森を。

家入 森を。

指出 そう思いました。

【質問】地方でもっと若い人がクラウドファンディングをする人が増えて欲しいなと思っています。地元の人は応援したとしても、恥ずかしいから隠しているという人が多いです。クラウドファンディングに抵抗を持つ人が多いなと思っています。

家入 指出さんも言われると思うんですけど、密かに応援していますって言われるんですよね。なんで密かなんだろうなと思うんですよ。密かじゃなくていいんですよって言いますけど。日本人のあるんですかね、国民性的な。何かを応援する時に大々的に応援するのは恥ずかしいみたいな。

指出 実はソトコトの大ファンですというのもあります。

家入 実は、ありますね。

指出 密かと実は。

家入 ありますね。

指出 ありますね、その二段構え。

家入 もっと僕らが頑張るっていうのが1つの答えではあるんですけど。

もっとカジュアルに使ってもらえるものにするために頑張るのは1つのミッションというかやるべきことではあって、今の時点で何が出来るのかというのを考えると、今日の何度か質問の中にも出てきたので話しましたけど、共犯者の関係を作っていくことがすごく大事だなと思います。

支援してるんだけれども、1応援者とプロジェクトをやる人の関係で終わってしまう、もちろん別にそれが悪いわけではないんだけども、例えば物を売る人と買う人の関係以上じゃなかったりもするわけですよ。自分がコンビニでこういう物を買ったよって事をわざわざ呟かないのと同じで、消費者としての立場で、消費しただけだったらいちいち支援したなんてことを言わないわけですよね。じゃあ、どうやったら消費者じゃなくて、お金を出すんだけどもプロジェクトのメンバーでもあるみたいな価値観にどう引き込むことが出来るかみたいな、それが成功しているプロジェクトは集まりますよね、支援が。その支援した人たちも自ら呟く、こういうプロジェクトを自分は応援している、なぜなら自分もこのプロジェクトの一員だからなんですよねそれは。だから自分事感がないと人は呟くとこまで行かないんじゃないかなって気がする。だから逆にプロジェクトをやる側の方がその支援してくれる人をどうもっとプロジェクトの仲間に引き込むかってことをもっとうまくやれるといいのかもしれないなっていう風に思います。ただ支援ありがとうございますじゃなくて、支援した以上は死ぬ時も一緒だよくらい極端な事を言うと。そこまで巻き込めると最高ですよね。

指出 砂時計なんかと同じで、最初は下の方は全然集まってないんだけど、ある程度共犯者が増えていくと、そっちに行かないとイケてない感じがしてどんどん増えることがあるんですよね。それって環境とか社会とかのムーブメントで必ず起きることで、例えばマイボトルなんてみんな持ってなかったのが、だんだんそれが当たり前になってきて、めっちゃそっちのほうがいいじゃんみたいになってって、そういうタイミングが必ずあるので、それを意識的に作れたりするんですよ。だからそれを作ろうという目標を持っていると、クラウドファンディングをやってないとみたいな感じ、やることが楽しいっていう自分ごとにする人たちを増やしていく1つのどっかの臨界点があると思いますね。

家入 投票に行こうみたいなのも最初は意識高いなみたいな揶揄されてたと思うんですよ。けど、割ともう今投票に行こうみたいなのはカジュアルにみんな言いますよ。まだまだかもしれないけど、やっぱり発信力がある人達が言い続けるってのも1つなのかもしれないけど、草の根で何かの活動を応援すると、誰かを応援することを表明するとか、そういうことって少しずつ草の根から広げていくものなんだろうなっていう風に思いますね。

指出 日本にハロウィンがああやって定着したのも、まさにそうだと思いますよ。いきなりそうなるんですよ。突然これが社会の潮流になる。そういうものを作りたくてヤキモキしている大人がいっぱいいますけど、なかなかハロウィンにはならない。

家入 ハロウィン、急に来ましたよね。あれはなんでなんだろう。

指出 あれはやっぱ渋谷ですもんね。

家入 僕らオフィスがここ渋谷なので、なかなか、ハロウィンあるときは怖いです。

(一同笑)

指出 めっちゃ軽トラが倒れたりしてますからね。善し悪し置いておいても大きな動きってのはどこかで急にこう凄い大きな形になるんだなと。ハロウィンはそういう例だと思いますけどね。

家入さんありがとうございました。

(一同拍手)

ファシリテーター 最後に指出さんから今後こういったことをラボでやっていきたいことを教えてください。

指出 今日は家入さんとお話させてもらって、ありがたく幸せな夜になりました。

そしてメンバーである皆さんとこうやってお話が出来たり、ずっとオンラインで見てくださっている方、本当にありがとうございます。沢山の方に見ていただいて嬉しい限りです。

共犯者って言葉がありましたけど、仲間を自分と同じような、自分ではないけど同じ目標目的や未来みたいなものを共有できる人が増えていくオンラインサロンにしたいなと思いました。僕は興味が社会とか環境とか魚釣りとか色々あるんですけど、未来というのをもうちょっと明確にみんなで作れるようなサロンにすると面白いのかなという感じがしますね。3ヶ月後の未来でもいいと思うんです。なんかそういうのをやってみたいなと思います。

最初話をしたように、めっちゃオフライン人間ですから、元々。だから、カレーパンを作れって言われたら、まったく理解しないで、なんか変なものを作ってこれがカレーパンじゃんみたいなことが起きるかもしれないんですけど、それはそれで独自の進化を遂げたってことで許してください。

(一同笑)

指出 独自の進化を遂げていくかもしれないですが、家入さんやコミュニティの大先輩の皆さんに教えを請うこともしつつ、お付き合いいただけたらと思います。で、ぜひ自分のサロンだと思ってください。

たぶん僕一人でなかなか回せないこともあったりすると思います。段上でファシリテーションやってる北野は一緒に運営をしている仲間だったりするのですが、その仲間になるみんなが増えていったら良いと思います。ぜひソトコトのオンラインサロンは長い目で仲間としてみんなでやっていけたら嬉しいです。

今日は本当にありがとうございました。

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家入 一真

いえいり・かずま
2003年 「ロリポップ」「minne」など個人向けサービスを運営する株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を福岡で創業、2008年JASDAQ市場最年少で上場。退任後、2011年株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役に就任。他にもBASE株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60社を超えるスタートアップへの投資・支援、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の世界展開なども。 2018年、シード向けベンチャーキャピタル「NOW」を設立。第一号として、最大50億円規模のファンドを組成。生きづらさを抱える人の居場所づくりや、「やさしい革命」を合言葉に、テクノロジーによる社会のアップデートを人生のテーマに活動しています。

指出一正

さしで・かずまさ
月刊『ソトコト』編集長。1969年群馬県生まれ。島根県「しまコトアカデミー」、静岡県「『地域のお店』デザイン表彰」、奈良県「奥大和アカデミー」、奈良県下北山村「奈良・下北山 むらコトアカデミー」、福井県大野市「越前おおの みずコトアカデミー」、和歌山県田辺市「たなコトアカデミー」、高知県津野町「地域の編集学校 四万十川源流点校」など、地域のプロジェクトに多く携わる。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部「わくわく地方生活実現会議」、「人材組織の育成・関係人口に関する検討会」委員。内閣官房「水循環の推進に関する有識者会議」委員。環境省「SDGs人材育成研修事業検討委員会」委員。著書に『ぼくらは地方で幸せを見つける』(ポプラ新書)。趣味はフライフィッシング。