吉田のうどん ほうとう、ではない麺文化。 ーSUSTAINABLE DESIGN
2019.12.09 UP

連載 | SUSTAINABLE DESIGN 吉田のうどん ほうとう、ではない麺文化。 ーSUSTAINABLE DESIGN

SUSTAINABILITY

 コシのある麺とリーズナブルさがお気に入りで、多い時は週3で食べたことのある、山梨県の郷土料理「吉田のうどん」。そのコシは一部の人から「硬すぎる」と評価されるほどで、地元では軟らかい「ほうとう派」とコシのある「吉田のうどん派」に分かれている。もともとは繊維業が盛んだった富士吉田市の発祥で、機織りで活躍していた女性の代わりに男性が力いっぱいうどんをこねて昼食作りをしていたため、コシのあるうどんが主流になったそうだ。

 特徴的なのは麺だけではない。つゆは醤油と味噌の合わせづゆが多い。シンプルに味わったあとは、「すりだね」という唐辛子・山椒・ゴマなどを合わせた薬味を入れる。すると、やさしい味噌風味がキリッと引き締まり、また別の表情を見せてくれる。

 自家製麺や、つゆ・すりだねのブレンド比率に、各店の個性が表れるのがおもしろいところ。今や県内のあちこちに店舗が散らばっているので、自分好みの「吉田のうどん」探しの旅に出かけたいものだ。

 ノーマルなうどんは350円前後で、お財布にやさしい。ワンコインも出せば、そこそこぜいたくなトッピングを楽しむことができる。肉は馬肉が使われることが多いのも特徴。

記事は雑誌ソトコト2020年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photograph & text by Kiriko Ogata

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尾形 希莉子

おがた・きりこ
横浜市出身。田舎での生活や人の温かさに惹かれて移住し、山梨市の地域おこし協力隊隊員として活動中。ライターとしての経験を活かしながら、山梨の魅力発信に努めている。