このまちに住む人が、一番のまちの魅力です。“大野人”と出会い広がる、大野と私の可能性!
2019.12.14 UP

このまちに住む人が、一番のまちの魅力です。“大野人”と出会い広がる、大野と私の可能性!

LOCAL

福井県大野市と小誌のコラボによる関係人口講座「越前おおの みずコトアカデミー」。
そのフィールドワークとして実際に現地を訪れた受講生たち。
多くの人に出会い、さまざまな視点からまちに触れ、大野と自分の関わり方の可能性について考えました。

「気になる!」の先を見つけに。

 まちの周囲を荒島岳などの名峰がぐるりと囲む福井県大野市。その山々に染み渡った雨水や雪解け水は、広大な大野盆地に貯えられ、まちの至るところから日本屈指の名水となり湧き出している。この“水のまち”福井県大野市と小誌編集部がコラボして取り組んできた「越前おおの みずコトアカデミー」も、今年で3期目。毎年受講生が最も楽しみにしている、3日間の現地フィールドワークを紅葉真っ盛りの11月に行った。

泉町にある湧水地「御清水」。大野の名水のシンボルとなっている。
泉町にある湧水地「御清水」。大野の名水のシンボルとなっている。

 受講生たちは名水百選に選ばれた御清水や400年以上続く朝市、棚田の広がる農村部などを巡っていく。そして着いて早々受講生のハートを鷲づかみにしたのが、大野の“BBQ文化”だ。大野では人が集まる際には自然とBBQをすることが多いそうで、さまざまな大野のプレイヤーたちとの交流の場として行われた企画「水源BAR」でも、もちろんBBQで迎えてくれた。まちや人に触れることで、初日から受講生たちは大きな刺激を受けていたようだ。

「水源BAR」での様子。受講生たちと大野人たちが焚き火を囲み語らった。
「水源BAR」での様子。受講生たちと大野人たちが焚き火を囲み語らった。

それぞれが自由に考えを深めるために。

 「今回は受講生たちが自ら何かをつかむということを大事にしたいと思い、自由度の高い内容にしました」。本講座のメンターを務める長谷川和俊さんがこう話すように、2日目にはテーマごとに分かれた班別行動、最終日には各々のアイデアをより深めるための自由時間が設けられた。

 班別行動では「空き家、拠点」「自然、農業、狩猟」「水にまつわる食」という3つのテーマでチームに分かれ、それぞれ違った視点でまちに触れていく。

布団店だった建物を改装した地域拠点「横町スタジオ」。関西大学の学生たちが運営。
布団店だった建物を改装した地域拠点「横町スタジオ」。関西大学の学生たちが運営。

 「空き家、拠点」チームでは、長谷川さんをはじめ、大野の建築や不動産に関わっている『横田建設』の横田憲一さん、地域おこし協力隊隊員の永井杜弥さんの案内で市内の空き家や地域の拠点巡りへ。実際に活用を考えているというアイデアを聞くたびに、受講生たちがその場で更なる利活用のアイデアを考えていたのが印象的だった。

横田さんの解説の元、気になる空き家を見学。
横田さんの解説の元、気になる空き家を見学。

 「自然、農業、狩猟」のチームでは、大野で狩猟を行っている高見瑛美さんから山や狩猟についての話を聞いたり、農家を訪れて実際に農作業を体験。「水にまつわる食」のチームは、でっち羊かんなどの和菓子、お酒や醤油など水が大きく関わる食品やその作り手の元をたどった。受講生の松田ちかこさんは「でっち羊羹、蕎麦、お酒、醤油などは、やっぱり大野の水だからこれだけのおいしさが出せるということを聞いて、本当に皆さん水に感謝して、大事にしているんだなと感じました」と感動の声をあげていた。

藁の束ね方を学ぶ受講生
藁の束ね方を学ぶ受講生

 自由時間なども経て大野を堪能した一同は、個人ワークの時間へ。大野市の職員や長谷川さん、そして今期から運営パートナーとして参加した『おせっかい社かける』の後押しによって、それぞれの視点で、どうやって大野と向き合っていきたいかをさらに深めていった結果、受講生たちからは「イケてる写真の顔看板をつくる」「大野の気持ちいい場所セレクション」など、多くの具体案が生まれた。

受講生たちは、ワークシートに思い思いのアイデアを自由に書いていた。
受講生たちは、ワークシートに思い思いのアイデアを自由に書いていた。

 「最終的に、みんなすごく具体的な案が出ていてよかったです。大野側としては深く関わってほしいなと思う半面、今後は自分のテンションが上がることを選んで、突き詰めて、大野で“遊んで”ほしいですね」と、長谷川さんは3日間を振り返る。

 来年2月には、再度みんなで大野を訪れる予定。今回受講生たちが感じたことは、その時、どのような形になっているのだろうか? 今後も大野では、たくさんのワクワクするコトが起きそうだ。

日本百名山の荒島岳をバックに。
日本百名山の荒島岳をバックに。

 

記事は雑誌ソトコト2020年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Katsu Nagai
text by Hiroya Honma(SOTOKOTO)