「MADE TO REMADE」アディダス による100%再生可能なランニングシューズとは
2019.12.21 UP

「MADE TO REMADE」アディダス による100%再生可能なランニングシューズとは

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「ランニングシューズの寿命」をご存知だろうか。シューズの寿命は意外と短く、おおよそ500kmの走行が買い替えどきと言われている。1ヶ月50km走るランナーなら10ヶ月。1日月100km走るランナーなら、半年足らずだ。
寿命を迎えたシューズは、本来の性能がすでに失われていることが多く、場合によっては怪我や故障の原因になることも言われていることから、多くのランナーは古いシューズを「捨てて」新しいシューズに切り替えることが一種の当たり前となっている。

20日、アディダス ジャパンは100%再生可能なシューズ「フューチャークラフトループ」第二世代の展示会、[FUTURECRAFT.LOOP]: GEN2 のリリースイベントが開催された。

CSRシニアマネージャー アンジェラ・オルティス
CSRシニアマネージャー アンジェラ・オルティス

2019年4月、アディダスは100%リサイクル可能なランニングシューズ、FUTURECRAFT.LOOPを発表。従来のシューズは通常、材料の複雑な混合およびコンポーネントの接着剤による貼り付けを必要とするため、リサイクルが非常に困難だという。そこでアディダスは素材開発・製造・リサイクルのパートナーと共に7年近くの研究開発を行い、プロセスを変更する方法を開発した。
FUTURECRAFT.LOOPは、単一素材の採用および接着剤を使用しない、最初から再生できるように設計されている。各コンポーネントは100%再利用可能な熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作られており、糸に紡がれ、編まれ、成型され、そしてBOOST™フォームへ貼り付けられる。今回の展示会では、第一世代シューズを回収し、製造された第二世代の FUTURECRAFT.LOOPが紹介された。

2015年に、アディダスはパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズと協業し、海洋プラスチック廃棄物や違法な深海刺し網から回収された糸とフィラメントで作られたアッパーを持つ世界初のランニングシューズを発表。更に2019年末までに、浜辺、離島や沿岸地域にてプラスチック廃棄物を回収し、PARLEY OCEAN PLASTIC™素材を使用した製品を1100万足製造する予定。また、2024年までに全ての製品に100%リサイクルされたポリエステルを採用することを目標としているとのこと。

[FUTURECRAFT.LOOP]:ジェネレーション1(第1世代)はベータ・テスト・プログラムの一環として世界中の200名に及ぶクリエイターが着用したのち、アディダスのもとにフィードバックとともに返却。それらジェネレーション1はシューズをまるごと機器に投入にして粉砕。再生された材料は溶解されTPUペレットとして合成。接着剤なしのプロセスでアッパーとボトムを融合し、シューズとして成型される。このループによって、プラスチック廃棄物を「ゼロ」にすることが可能であるというのだ。

左:湯田友美 右:SIRUP
左:湯田友美 右:SIRUP

ゲストトークショーでは、アディダスランニングアドバイザー湯田友美とアーティストのSIRUPが登壇。
湯田友美はこのシューズが「どれだけ走れるか」ということに関心を持ち22kmのランや、雨の日、気温が高い日に実際にランをおこなったという。結果どんなシチュエーションでも満足したランができたとのことだ。ランを通じて地球に貢献できるというアディダスの一連の活動に自身もかかわりながら発信していきたいと語った。

最近ランニングを始めたというSIRUPもジェネレーション1で走ってみて、その走りやすさに驚いたという。またサステナビリティという発想にも影響を多く受けたという。彼も自身の活動を通じてサステナビリティがもっと日常になるようにという思いがあるとのことだ。彼はファッションを愛する一方、「捨てる」という行為に躊躇いが発生する中で、全ての製品にリサイクルされたポリエステルを採用することを目標としているアディダスに期待していると語った。

アディダスは2020年いっぱいまで試験運用をして、21年からの一般販売を目指すという。
自分の履きつぶしたシューズがまた新しいシューズになることのワクワクさ。
フューチャークラフトループはそんな未来を私達に体験させようとしている。

[FUTURECRAFT.LOOP]:ジェネレーション1(第1世代)
[FUTURECRAFT.LOOP]:ジェネレーション1(第1世代)
[FUTURECRAFT.LOOP]:ジェネレーション2(第2世代)
[FUTURECRAFT.LOOP]:ジェネレーション2(第2世代)