むらコトアカデミー
2020.01.20 UP

奈良・下北山むらコトアカデミー最終発表会。

LOCAL

奈良・下北山むらコトアカデミー第4期。
最終回では受講生が「むらコトプラン」を発表しました。
この半年間で生まれた下北山村との関わり、そして自分と向き合い得られたものをぜひご覧ください!

 奈良・下北山むらコトアカデミーとは、現地フィールドワークや東京での講座を通して奈良県・下北山村の地域特性や課題を知り、受講生自身のやりたいことやできることを掛け合わせ、独自に下北山村との関わり方を追求するものだ。2019年11月、本アカデミーの最終回として、受講生それぞれの「むらコトプラン」が発表された。

左/本講座の講師である指出。右/ゲストの奈良県庁の福野博昭さん。
左/本講座の講師である指出。右/ゲストの奈良県庁の福野博昭さん。

 仕事で培った経理知識を活かして村の個人事業主らの力になるプラン、不動産の事業経験を活かして貢献するプラン、SNSを通じて人のつながりを生み出すプランなど、それぞれの特技と持ち味を最大限に生かしたプランが次々と発表された。大学院生の上野智弘さんからは、打飼袋のリメイク品が披露された。打飼袋とは、かつて林業が盛んだったころ、おにぎりやお弁当を山に持ち込むために腰に巻きつけ使用したもので、現在は村の歴史民俗資料館に保存されている。現地を訪れた際に打飼袋を目にした上野さんは、これが下北山村の文化・伝統を端的に伝えられる物であることを感じ、自宅にあった布を使って独自にリメイク品を製作した。これを日常的に使うことで常に下北山村のことを意識すると同時に、周囲の友人へ下北山村のことを自分ゴトとして語れるようになったという。

布を細長い袋状に縫った打飼袋のリメイク品と、その製作について発表する受講生。
布を細長い袋状に縫った打飼袋のリメイク品と、その製作について発表する受講生。

 約半年に及ぶ講座を終え、受講生は「自分の中で忘れていた大事なものに気づけた」「一人でできることは本当に少ない。いろいろな考え方に触れるいい機会になった」「貴重な仲間ができた」と口々に語った。また下北山村の田川副村長からは、「自分では気づかない視点ばかりで目から鱗だった。今後も関わりを深めていけたら」とのコメントが寄せられた。

修了証を受け取り、副村長と握手を交わす受講生。
修了証を受け取り、副村長と握手を交わす受講生。

 今期の受講生の特徴として、アイディアを出して膨らませることが得意なタイプと、誰かのやりたいことをサポートすることが得意なタイプとが共存している。ひとたびコトが動き出せば、それぞれの持ち味を活かして協力し合い、より大きな流れを生み出せるに違いない。彼らの思いが大きく花開く日が楽しみだ。

記事は雑誌ソトコト2020年2月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

photographs by Kei Fujiwara & Yuta Togo
text by SOTOKOTO