音楽とアートの参加型フェスティバル!「隅田川怒涛」
2020.01.23 UP

隅田川を舞台に繰り広げられる、音楽とアートの参加型フェスティバル!「隅田川怒涛」とは

NEWS

隅田川を一つの舞台に見立てた参加型の音楽とアートのフェスティバルである、『隅田川怒涛』が2020 年春と夏に展開される。
『隅田川怒涛』は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 のひとつとして実施され、NPO法人トッピングイーストが企画。世界的に活躍するアーティストたちが、音楽を軸にしたライブセッション、パフォーマンス、アートインスタレーションを隅田川周辺各地の会場にて展開していく。春と夏の2回に分けてフェスティバルを開催することで、地域住民やその他アーティストと関わるさまざまな人々が時間をかけてコミュニケーションを育んでいく。さらに、一度の「参加」だけではなく、継続的な「参画」へとつなげていくのが狙いだ。
1月16日(木)に記者発表会が開かれ、コンセプトおよび春会期である4 月13 日(月)から4 月19(日)のプログラム・ラインアップが発表された。

メインビジュアルとなる葛飾北斎≪怒涛図≫
メインビジュアルとなる葛飾北斎≪怒涛図≫ 一般社団法人 北斎館

東京そのものを映してきた隅田川への尊敬の念を込めて

ディレクターである清宮陵一からは本フェスティバルのコンセプトを以下のように語った。
清宮「隅田川の華やぎは古くからたくさんの画に残されていて、なんだかとっても楽しそうな雰囲気が隅々端々から伝わってきます。しかし、その華やぎは、およそ100 年前の関東大震災、そしてその後の東京大空襲で途絶えてしまいました。戦後も工業排水やカミソリ堤防などの急速な都市化の影響によって、隅田川は近寄り難い場所となっていっていたと聞きます。そこから時間をかけてゆっくりたおやかに、機能と安全を兼ね備えた場所へと徐々に変貌を遂げていきました。ゆっくりと散歩をしている人やランナーもいる、憩いの場となっています。そこに今、営みを取り戻していくのがこのプロジェクトの役割です。音楽やアートをもちいて、この地に集う人々が混ざっていく姿を描くことこそが『隅田川怒涛』なのです。≪怒涛図≫に丁寧に描かれたひとつひとつの飛沫は、個人の意志を表すものだったのではないでしょうか?私たちはこの絵が描かれた175年後に仮設を立ててみました。日本を代表する、世界に誇る音楽家たちが隅田川に集結しますが、普段通りのステージを披露しそれを観賞しにいくという関係性ではなく、音楽家と一緒になって、さまざまな形で誰もが自由に参加・参画することができるのがこの芸術祭の特徴です。」

ディレクター 清宮陵一(きよみやりょういち)
ディレクター 清宮陵一(きよみやりょういち)

春会期4月13日(月)から4月19日(日)のプログラム・ラインアップ

当日の記者会見では清宮のプログラム発表とともに、実際にアーティストが登壇し、その熱意に記者会見の場とは思えない、そこはかとしれぬ熱気が会場を包んだ。発表されたプログラムは以下の通り。ぜひあなたも「ひとつの飛沫」になってみてはいかがだろうか。


<隅田川道中>

アーティスト:切腹ピストルズ
実施日・会場:4月18日 岩淵水門 → 勝鬨橋(かちどきばし)
「日本を江戸にせよ!」を合言葉に、日本各地を駆け巡る和楽器集団・切腹ピストルズが隅
田川に初見参。隅田川の入口・岩淵水門から出口・勝鬨橋まで、約24kmを疾風怒涛の如く
練り歩く。その轟音はまさに怒涛そのもの、彼らの演奏に近づくと身体中の細胞が激し
く揺り動かされるのを感じる。川の水面も葛飾北斎の≪怒涛図≫のように踊り出してしまう1日がかりの驚天動地の様を、ぜひ体感してほしい。

「一緒にメチャメチャにしましょう!」切腹ピストルズ
「一緒にメチャメチャにしましょう!」切腹ピストルズ

<エレクトロニコス・ファンタスティコス!~家電集轟篇(かでんしゅうごうへん)~>

アーティスト:和田永 +Nicos Orchest-Lab
実施日・会場:4月18日 MURASAKI PARK TOKYO
4月19日 MURASAKI PARK TOKYO+CITY KART

アーティストの和田永が中心となり、使われなくなった電化製品を電子的にコントロールし、新たな楽器として蘇らせ、あらゆる人を巻き込みながらオーケストラを目指していくプロジェクト。隅田川のほとりで産声をあげたこの取り組みは、多種多様に関われるチーム<Nicos Orchest-Lab>として東京、日立、京都、オーストリア・リンツなど、各地で活動している。隅田川沿いで滞在製作をしながら、いくつかの家電楽器を目下製作中。興味があれば誰でも参加が可能!

アーティスト 和田永(わだえい)
アーティスト 和田永(わだえい)

<結(ゆい)>

出演者: 在東京外国人
実施日・会場:4月18日、19日 汐入公園

現在、東京都23区東部 には26万7千人の外国人が暮らしている 。18人に1人が外国人という生活圏でも、普段じっくりと話をする機会はあまり多くないのではないだろうか。そんな、東京に暮らす外国の方々に、自国の音楽や踊りや土地に伝わる遊びを紹介してもらうプログラム。

※1 23区東部: 台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・千代田区・中央区・文京区・豊島区・北区・板橋区 (『隅田川怒涛』事務局による定義)
※2 『東京都の統計/外国人人口平成31年・令和元年 』より

ベリーダンサー Nourah(ノーラ)
ベリーダンサー Nourah(ノーラ)

<口角飛沫(こうかくひまつ)>

アーティスト:いとうせいこう + Various Artists
実施日・会場: 4月18日、19日 桜橋

ニューヨーク・ブロンクス地区で生まれた「ヒップホップ」は、ここ50年で世界中に最も広まり、親しまれた音楽の形式。もはや音楽にとどまらない文化活動、ムーブメントともいえる。テレビ番組の影響もあり、ここ日本でも若者たちを中心にラップバトルやサイファーといった言葉遊びが一般化している。今回のフェスティバルではは、桜橋という墨田区・台東区友好の架け橋の上で、あらゆる世代が「言葉」を紡いでいくことを試みます。初めての方も多様な言葉遊びに挑戦してみてほしい。

<あの日を歌に>

アーティスト:寺尾紗穂/角銅真実
実施日・会場:4月18日、19日 墨田区役所前(隅田川テラス)

これまで数百年、いったいどれだけの人が隅田川を眺めながら歌を歌ってきただろうか。ある人は通学の道すがらの鼻歌を、ある人は死を覚悟して最後の歌を歌っていたかもしれない。そんな、長く深い隅田川の歴史を想い、これまで心の有り様を音楽にしたためてきた寺尾紗穂と角銅真実がそれぞれ1日ずつ、時間をかけて丁寧にこの地と向き合う。あの日あの時の誰かの気持ちが、この刻隅田川に、仄かに立ち上がる。

<ほくさい音楽博>

[日本の伝統芸能DAY] 
講師:望月太左衛、竹本京之助(義太夫)、鶴澤弥々(三味線)
実施日・会場:4月18日 江戸東京博物館

[世界の音楽DAY] 
講師: I Putu Gede Setiawan、鳥居誠、安田冴(ガムラン)、
Panorama Steel Orchestra(スティールパン)
実施日・会場:4月19日 回向院

幼少期から世界中の音楽や楽器の響きに直に触れ、彼の地を想像すること。子どもたちがその小さな好奇心を持ち続け、いつしか葛飾北斎のように羽ばたき、世界に影響を与える存在になっていってほしい!という願いのもと行われる音楽プログラム。数か月に及ぶインドネシアの伝統芸能・ガムラン、日本の伝統芸能・義太夫と和楽器、トリニダード・トバゴ生まれのドラム缶楽器・スティールパンの練習成果の発表会を中心に、来場する子どもたちに向けた体験会なども実施するとのこと。

重要無形文化財・長唄(総合認定) 保持者 望月太左衛(もちづきたざえ)
重要無形文化財・長唄(総合認定) 保持者 望月太左衛(もちづきたざえ)

<身体と音楽>

アーティスト:GOMA/稲葉俊郎
実施日・会場: 4月18日、19日 築地教会

2009年交通事故に遭い外傷性脳損傷と診断され、高次脳機能障害の症状が後遺しながらも音楽家、画家として活動を続けているGOMAと、医学博士でさまざまな音楽家との交流も深い稲葉俊郎による、身体と音楽との関係を見つめ直し、音楽の効用をいろいろな角度から考え実践していくプログラム。会場は、明治初頭に外国人居留地となったこのエリアで、東京で最初に建てられたカトリック教会である築地教会。トークを中心に、ワークショップやライブも展開される予定。※GOMAは4月18日のみ出演

医師、東京大学医学部付属病院循環器内科助教 稲葉俊郎(いなばとしろう)
医師、東京大学医学部付属病院循環器内科助教 稲葉俊郎(いなばとしろう)

<浜離宮アンビエント>

アーティスト:蓮沼執太
実施日・会場:4月18日 浜離宮恩賜庭園

音楽家・アーティストの蓮沼執太が率いるオーケストラ「蓮沼執太フィル」が、本公演のために新作を制作し、庭園内の内堀広場にて一夜限りの野外コンサートを実施。浜離宮恩賜庭園の歴史は古く、1654年に甲府宰相・松平綱重によって甲府浜屋敷として造成した後、徳川将軍家の別邸・浜御殿や宮内省管理の離宮を経て東京都に下賜され、現在は都立庭園として公開されている。これまで幾多の公共空間を軽やかで伸びやかな音楽で彩ってきた蓮沼執太が、東京屈指の庭園と向き合う。

 

「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは 
オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。
公式WEBサイト:https//tokyotokyofestival.jp

「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」とは 
斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が実施するものです。
国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」と総称し、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年にかけて、展開しています。
公式WEBサイト:https//ttf-koubo.jp


本リリース内容に関するお問合せ先
『隅田川怒涛』事務局(NPO法人トッピングイースト)広報担当
Tel:080-9671-7507 (平日11:00-18:00)
E-Mail:press@dotou.tokyo
URL:http://dotou.tokyo