新潟県民は方言と知らずに使ってる?!「先生に“かけられる”」の意味とは。学校方言いろいろ

新潟県民は方言と知らずに使ってる?!「先生に“かけられる”」の意味とは。学校方言いろいろ

新潟県内の学校で耳にする「先生に“かけられる”」という表現。一体何をかけられるの?と不安になった方。どの学校でもよくあるワンシーンで使われる方言ですから、ご安心を。「洋服を“掛ける”」「筆入れが“欠ける”」など、一般的に“かける”という言葉にはいろいろな意味がありますよね。しかし、今回はどれも違います。みなさん、どんな意味かわかりますか?

考える人
(写真提供:写真AC)

正解は…「指名する」の意味!


つまり「先生にかけられる」とは、「先生に指名される」ということ。全国的には、“当てられる”や“指される”という表現が多いようです。


県内で広く使われているため、あまりに自然すぎて方言であることを知ったときの衝撃たるや。新潟県で生まれ育った人は、県外出身者に指摘されて初めて方言だと知った人も多いのではないでしょうか。


使い方は?


「やばい! 明日、先生にかけられるから予習しなきゃ」
「あの先生は、いつも出席番号順にかけるよね」
「答えがわかっていたから、かけてもらいたかったなー」


授業中
(写真提供:写真AC)

……などなど。主に学校で使われる表現であり、新潟県育ちの多くの人にとっては、子どものころからごく普通に使ってきた方言のひとつです。


学校で使われる方言は、ほかにも!


学校は、地域との結びつきが強いもの。地域特有の表現や、物の呼び方が生まれやすいのかもしれません。“かける”のほかにも、学校で使われる方言はまだまだありました。


①“職員室”ではなく“教務室”


職員室
新潟県内では“教務室”と表記されていることが多い。(写真提供:写真AC)

先生たちが授業以外の校務を行う部屋のことを、一般的には“職員室”といいます。しかし、新潟県内では“教務室”と呼ぶ学校が大多数のようです。これも多くの人が当たり前に使っている呼び方で、方言だと知ったときに衝撃を受けることばのひとつ。


字面を見ればなんとなく意味をわかってもらえそうですが、調べてみると辞書にも載っておらず、一般的でないことを改めて突きつけられます。


②“模造紙”ではなく“たいようし”


どう呼ぶかで出身地がわかってしまうと言われるほど、各地でさまざまな呼び方がある模造紙。新潟県内では、“たいようし”と呼ばれます。


模造紙
(写真提供:写真AC)

その語源を調べてみると、「大きな洋紙」からきているという説が多く、「大洋紙」と表記されるようです(※諸説あり)。私も小学生のころは、漢字表記もよくわからないまま「たいよーし」と呼んできました。それ以外の呼び方があるとは思いもしませんでしたね……。他地域の方々もきっと同じ思いなのでしょう。


③“上履き”は、“内履き”


これは県内でも分かれるようですが、新潟県では、校舎の中で履く靴を“内履”と呼ぶ地域が多いようです。県内の中越地方出身である私も“内履き”と呼んでいた記憶があり、いちばんしっくりきます。


上履き
(写真提供:写真AC)

しかも、この室内履きの呼び方は、意外にも全国の地域によって分かれているとか。全国的に多いのは“上履”のようですが、ほかにも“上靴”や“ズック”、“バレエシューズ”などさまざまな呼び方があるようです。こんなところにも呼び方の違いがあるとは、おもしろいですよね。


④番外編:自動車学校の略し方は“車学”


こちらも「地域性が表れやすい」と言われる、自動車教習所や自動車学校の呼び方。新潟県内では“車学”と略すのが一般的です!


全国的には“教習所”と呼ばれることが多いようですが、そのほかにも地域によっては“自車校”や“車校”などの呼び方もあるとか。同じ“自動車学校”というワードでも、どこを切り取るのか、地域によって差が出ておもしろいですね。みなさんの地域ではどんなふうに呼んでいますか?


自動車学校
(写真提供:写真AC)

学校が生む“地域らしさ”があるのかも


全国各地で同じように勉強していても、校舎や道具の呼び方が少しずつ違っていて、学校には地域特有の方言や文化が数多く残っているように感じます。同じ地域に住む子どもたちが集まって長い時間を一緒に過ごすからこそ、より地域の色が濃くなっていくのかもしれません。


学校にまつわる方言は、まだまだ各地域にたくさんありそうです。ぜひ、みなさんの地域の学校方言、あるあるを教えて下さい! 子どものころを思い出して振り返ってみると、その地域ならではの意外でおもしろい発見があるはずです。

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