【0円の古民家】地域活性化に向け、家主と事業者をマッチング

【0円の古民家】地域活性化に向け、家主と事業者をマッチング

2022.07.11

空き家古民家と地域活性化を望む事業者のマッチングが、7月1日から全国でスタートしています。

「0円古民家プロジェクト」とは?

全国各地には、中古住宅のマーケットに乗らない古民家が数多く眠っています。しかし、それらの古民家には「0円でもよいので、譲り受けてほしい。壊さずに残したい」という所有者や関係者の強い想いが宿っています。不動産的価値に反し、こうした古民家は、積み重ねられた時間とその土地の気候風土によって育まれた貴重なもので、さらに古民家を取り巻く豊かな自然環境という、お金では買うことのできない価値をも備えています。

「0円古民家プロジェクト」は、大切な古民家を無償でも継いでほしいと願う人びとと、地域活性化のための新規事業創業の場などとして活用したいと考える人びとを結びつけるもので、関係人口の増加やにぎわいの創出から地域を活性化し、人口減少や過疎化を食い止め、豊かな地域の未来を描こうとする試みです。

また、本プロジェクトでは空き家古民家の活用方法を移住や二地域居住の拠点としての活用ではなく、店舗・飲食店などの関係・交流人口を創出し、地域への人流を増すことができる取り組みを行う方に活用いただくことを目的にしております。そのため、空き家古民家を0円でお譲りし活用いただくかについては地方自治体と地域の(一社)全国空き家アドバイザー協会支部がその事業計画や活用用途を鑑み判断を行うこととしております。

0円古民家プロジェクトをスタートさせた背景は?

圧倒的に新築信仰の強かった日本の住宅市場ですが、近年、少子高齢化による移動世帯数の減少やGDPの成長減速を背景に、新設住宅の着工戸数は年々減少しています。さらに民間シンクタンクの推移予測では、2030年には新築着工件数は50万から60万戸に減少する見込みで、もはや新設住宅着工数の長期的な減少は決定的なものとなりました。

一方で空き家数および空き家率は年々上昇しており、こうした状況に加え、政府は地球温暖化にともなう気候変動と災害の激甚化を鑑み国は2050年に完全なカーボンニュートラルの実現を目標に定め、脱炭素社会形成に本格的な舵を切りました。さらに大都市圏と地方圏の格差問題があり、このまま人口・経済の格差拡大が進めば、地域社会の維持が困難になることが危惧されています。

このようにストック活用型社会・脱炭素社会・地域活性化の実現が求められる時代にあり、中古市場でも不動産的価値がゼロとされ、流通しない空き家古民家の活用を地域活性化のために目指すのが「0円古民家プロジェクト」なのです。

「0円古民家プロジェクト」のメリットは?

一般的に0円物件や0円空き家と呼ばれる無償譲渡物件は、物件状態に応じては大がかりな修繕が必要となり、場合によってはトラブルに発展してしまいます。

「0円古民家プロジェクト」では、全国古民家再生協会により鑑定を実施し、古民家の状態を把握した上で、所有者と利用希望者をマッチングさせるという仕組みをとっており、その後の活用については、地方自治体も事業に参画いただきプロジェクトを推進してまいります。

「0円古民家プロジェクト」の古民家は、中古市場には乗らないとはいえ価値がゼロというわけではありません。古民家には、その土地で長年はぐくまれた独特の歴史や味わいに加え、現在では入手できない古材や、職人による木組みダイナミックな空間などさまざまな魅力があります。

また、こうした空き家古民家が建つ土地は、開発の手が及ばず豊かな自然に恵まれていることが多く、これらはいくら費用を投じても入手できない地域資源となります。これら空き家古民家には、「たとえ0円であっても地域のために役立ってほしい」「家族代々の大切な家を継いでほしい」という所有者や関係者の切なる想いがこもっています。

プロジェクト実施地域

※令和4年6月28日時点での実施地域です。