新しいマイクロツーリズム。村全体がホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」に新棟『崖の家』開業。

新しいマイクロツーリズム。村全体がホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」に新棟『崖の家』開業。

2021.07.19

古民家再生による地方創生を手掛ける株式会社EDGE(本社:山梨県小菅村)は、山梨県小菅村(村長:舩木直美)との共同事業として、「700人の村がひとつのホテルに。」をコンセプトにした分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」の第2期プロジェクトである、村特有の急峻な崖に立つアイコニックな新棟『崖の家』を2020年8月7日(金)に開業します。


多摩川源流に位置する小菅村は、人口がピーク時の3分の1の約700人まで減少するなど、深刻な過疎高齢化に直面しています。


この美しい自然と村の文化を後世に残していくため、2019年8月に、「700人の村がひとつのホテルに。」をコンセプトとして、地域全体を一つの宿に見立てる分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」が開業されました。


その第2期プロジェクトとして、小菅村の特徴的な地形である急峻な崖に張り出すように立っていた2棟の古民家をリノベーションした新たな客室棟『崖の家』を、2020年8月7日(金)に開業します。


NIPPONIA 小菅 源流の村


第2期プロジェクト『崖の家』 ストーリー&コンセプト


小菅村では、既存の旅館・民宿が経営者の高齢化のため廃業が相次ぎ、宿泊キャパシティが不足していることが、観光収入の確保や観光の産業化のボトルネックになっていました。そこで、村役場が主導し、新たな宿泊施設を設立するための新会社「株式会社EDGE」を2018年に設立、2019年8月に分散型ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」を開業しました。


2020年8月から始まる、第2期プロジェクト『崖の家』では、withコロナの時代背景も踏まえ、以下の3つのコンセプトに基づき、独自の体験価値を提供します。


NIPPONIA 小菅 源流の村


withコロナ時代に合致した三密回避のマイクロツーリズム


新型コロナウィルス感染拡大により、都市近郊への観光(マイクロツーリズム)のニーズが高まっていますが、小菅村は東京都心部から車で約2時間で行くことができる、まさにマイクロツーリズムに絶好の目的地です。
また、当ホテルは客室が分散しているため密になりにくい宿泊形態ですが、新棟では、さらに他のお客様に接することがない「お部屋でのチェックイン、チェックアウト」、「お部屋での料理・お食事」、農作業体験等の「オープンエアでのアクティビティ」など、三密回避の宿泊・観光体験を提供します。


お部屋でのチェックイン、チェックアウト
お部屋でのチェックイン、チェックアウト
自社ファームでの農作業体験等の「オープンエアでのアクティビティ」
自社ファームでの農作業体験等の「オープンエアでのアクティビティ」

「つながる食卓」をテーマにしたローカルガストロノミー


村でとれた魚、土から取り出したばかりの野菜、とれたてそのままを、大切な人と手を取り合って料理し分かち合う。「崖の家」はそんな自炊スタイルのコテージです。自社ファームでの収穫体験や、旬の食材セットと充実のキッチンツール、みんなで囲みやすいアイランドキッチン、そして、地場の食材を熟知した村在住のシェフによるレシピで、ここにしかない食の喜びを分かち合う場を提供します。気軽に本格的なローカルガストロノミーを楽しめます。


みんなで囲みやすいアイランドキッチン
みんなで囲みやすいアイランドキッチン
村在住のシェフのレシピでの料理
村在住のシェフのレシピでの料理

東山魁夷の絵画を連想させる唯一無二のマウントビュー


『崖の家』 の2棟は、小菅村の特徴的な地形である急峻な崖に張り出すように立っています。それにより、全てのお部屋から、一切の人工物に邪魔されない、唯一無二のマウントビューを望むことができます。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、そして冬には一面の雪景色となる四季折々の変化、東山魁夷の代表作「緑響く」を連想させるとの評もある景観を、存分に楽しめます。


全ての部屋から望むことができるマウントビュー
全ての部屋から望むことができるマウントビュー
全ての部屋から望むことができるマウントビュー
全ての部屋から望むことができるマウントビュー

施設概要『崖の家』


■所在地:山梨県北都留郡小菅村1553-6
■アクセス:
都心部から車で約2時間
JR中央本線・大月駅よりバスで1時間、青梅ICより車で約70分
JR青梅線・奥多摩駅よりバスで1時間、奥多摩湖より車で約20分
■電話番号:042-887-9210(9:00~18:00)
■施設構成:1棟貸し 2棟(キッチン・トイレ・バスルームあり)
客室名 KONAGATA 1:70平米、大人4名定員(添寝可)
客室名 KONAGATA 2:40平米、大人2名定員(添寝可)
■予約:公式ウェブサイト: https://nipponia-kosuge.jp/


『崖の家』


分散型ホテルとは


「分散型ホテル」は、その名の通り、地域内にホテルの客室を分散させるホテルの形態です。


兵庫県篠山市で国家戦略特区制度を適用し、2015年10月にオープンした「篠山城下町ホテルNIPPONIA」が全国の先駆けとなり、2018年6月改正旅館業法の施行後、国家戦略特区でなくても地域に分散した施設をまとめて一つのホテルとして営業許可を得られることになったことから、「分散型ホテル」は地方創生の切り札として注目を集め、全国に広がりつつあります。


今回もこの形態を適用し、村内に点在する約100軒の空き家を、順次宿泊施設にリノベーションしていくことで、地域内の飲食店・商店・野外体験施設・温浴施設等 を積極的に利用してもらい、地域全体で観光客をもてなす事業モデルです。2019年8月にオープンした第1期プロジェクト『大家』では、築150年超の地元名士の邸宅「細川邸」(主屋・長屋門の2棟)を改修、客室4室及び22席のレストランを営業しています。今回の第2期プロジェクト『崖の家』では、1棟貸しタイプの客室2棟が新たに開業し、本事業で合計4棟の古民家が活用されます。